大好きな音楽の話をしたいな


by oldblues
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ペイン・イン・マイ・ハート

b0008880_234846.jpg後から出た企画物やベスト盤を除き、オーティスのオリジナル・アルバムはほとんど持っている。どれもこれも愛着が有るし、どのアルバムにも名曲が収録されているので、どれが一番かなどはとても決められない。それでも敢えて自分のフェイバリットを挙げるとしたら、非常に迷いながらも「ペイン・イン・マイ・ハート」を選ぶだろう。

このアルバムが、あのオーティス・レディングのデビュー作なのだ(本当はインディーズで少数のレコードを出していたらしいが)。全12曲が収録され、オリジナルの他に、サム・クックの⑤ユー・センド・ミーをはじめ、③スタンド・バイ・ミー⑫ルシールなど、有名曲のカバーも収められている。

当時のオーティスは20才そこそこの若者だったはずだが、歌声を聴いている限りとてもそんなふうには思えない。デビュー作にして既に完成された風格を感じさせる。やはり天才ソウル・シンガーと評価されるのは伊達ではないのだ。

彼の魅力は先ずその声にある。ハッピーな曲を歌っても根底に哀しみが同居しているようなハスキー・ヴォイス。それは歌に深みを与え、既存のヒット曲をカバーしてさえ完璧にオーティス節として消化され、独自の世界を築き上げている。

アルバムの中でのベスト・トラックは、やはり「⑦ジーズ・アームズ・オブ・マイン」。また、タイトル曲の「①ペイン・イン・マイ・ハート」も素晴らしい。
おそらく彼の最大のヒットは「ドック・オブ・ザ・ベイ」だろうが、個人的にはむしろその他にもっと良い曲があるように思う。この曲でしかオーティスを知らない人には、是非他のナンバーを聴いて欲しいところだ。

蛇足だが、彼の歌をより引き立てているバックの演奏も特筆物だ。シンプルで余分な音が一切無く、それでいてオーティスの歌にはこのバックしか考えられないというくらいの存在感が有る。

そして、全ての音楽ファンはオーティス・レディングを聴かなければならない。理由は、聴かないと損をしてしまうからだ。オーティスの歌を聴き、彼の魂の叫びに胸を震わせよう。きっとそこに人生ってやつが見えてくるから。
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by oldblues | 2005-02-25 23:50 | R&B/Soul