大好きな音楽の話をしたいな


by oldblues
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孤独(ひとり)

b0008880_0352933.jpgスザンヌ・ベガのこの2ndアルバムが発売されたのが87年だというから、思っていたよりもずっと新しかった。人間の記憶って当てにならないものだな。

結論から言うと、このアルバムに入っている曲は全部好き。どれをとっても良い曲ばかりだ。スザンヌ・ベガの透明感のある声や囁くような歌い方が好き。真っ直ぐな視点で世の中を見据えたような作品が好き。素直で優しく温かいメロディも大好きなのである。

80年代後半からわが国は好景気に沸きかえり、いわゆる「バブル経済」の中、爛熟というか狂乱というか、今考えてみるとずいぶん妙な時代だった(というか、現在はまた違った意味で「変」な時代ですけどね)
そんな中でネオ・アコースティック・ブームというのが起こり、物質文化に疲弊しきった人々のひび割れた心に、束の間の潤いと癒しを与えた。その重要な役割を果した一人がスザンヌ・ベガだと思う。確かに僕も彼女の歌を聴いてずいぶん心を慰撫されたものだ。

楽曲の中ではやはり、アカペラが新鮮だった①トムズ・ダイナー、虐待された子供の視点で歌われた②ルカ などが有名だろうが、先に書いたとおり他の曲も名曲ぞろいだ。いや「名曲」などという大それた表現は似合わないかもしれない。どれもこれも素直でシンプルで、それでいて何度聴いても飽きが来ない「佳曲」と言った方が適切かもしれない。

いずれにしても殺伐とした世相の現代において、誰もがこのアルバムを聴けば少しは世の中も良くなるかもしれない。そう思わせるような作品集である。
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by oldblues | 2005-03-07 00:40 | Pops