大好きな音楽の話をしたいな


by oldblues
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風街ろまん

b0008880_20593939.jpgこのアルバム・タイトルを「かぜまち」と読むのか「ふうがい」と読むのか、はたまた全く違う読み方をするのか、僕はいまだにそれを知らない。昔から「ふうがいろまん」と呼んで来たし、友人達との会話の中でもこの呼び名を使ってきた。だけど考えてみると「ふうがいろまん」というのは、ちょっと妙だという気もする。普通なら「かぜまちろまん」もしくは「かざまちろまん」と読みたいところだ。それにもかかわらず、ずっと「ふうがい」と呼び続けてきたのは、本当はこれが正しい名称だからなのか、単なる勘違いが継続しているだけなのかは定かではない。

多分調べようと思えば直ぐに事実は判明することだろう。しかし正解はさておき、僕はこのアルバムを、この先もずっと「ふうがいろまん」と呼び続けるのだ。なぜなら僕の中で風街ろまんは「ふうがいろまん」であり、他の名称ではどうもしっくりこないから。

今では伝説のグループになってしまったはっぴいえんどの2枚目のアルバム。そして彼らの最高傑作であるこのレコードを、僕は20才の頃に散々聞いた。
4人の才能が結集したこのアルバムは、まさに日本のロックの金字塔と言っても過言ではないだろう。

当時はまだ「ロックのリズムに日本語の歌詞を乗せるのは可能か」などという議論がなされていたような時代だった。もともと外国産であり、8ビートや16ビートなどの激しいリズムを持った音楽に、日本語の歌詞を乗せるのは無理ではないかという、今となってはお笑い種のような論議が、真剣に取り交されていたのだ。そして日本語の歌詞では無理だというバンドの代表がフラトラ(フラワー・トラベリング・バンド)やブルース・クリエイションであり、もう片方の代表選手がはっぴいえんど・・・そんな図式が出来上がっていた。もしはっぴいえんどがいなかったらと考えると、日本語によるロックが隆盛を極める時期は、かなり遅れていたかもしれない。

そして、はっぴいえんどの楽曲のほとんどを作詞していたのが松本隆だ。後に作詞家として確固たる地位を築く事になるこの人は、やはり非凡な才能を持っていたということであろう。それまでの流行歌には無かったような言い回しや、現代詩にしか出て来ないような難解な漢字――それは70年代という時代の雰囲気を見事に具現化し、独特な世界観を構築していた。

松本隆が紡いだ詞(ことば)を大瀧詠一が鼻にかかった声で歌い、細野春臣のカラフルなベースが着実にサポートする。そしてそこに鈴木茂の官能的なギターがからむ。それぞれに違った才能を持った4人が、同時代に結集した稀有なバンド。そんなはっぴいんどの魅力が最もいい形で表現されたのが風街ろまん・・・うーーん、やっぱり名盤ですね!
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by oldblues | 2004-09-12 20:55 | 70's Rock&Folk(J)