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大好きな音楽の話をしたいな


by oldblues
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WOMAN

WOMAN_b0008880_14233687.jpgジョン・レノンの声には独特の「ゆらぎ」があるのだという。彼の歌がたくさんの人を惹きつける理由のひとつがそれなのだそうだ。
これは音声の研究をしている学者さんがTVで言っていたことだが、真偽のほどはわからないにしろ、ジョンの歌を聴いているとなるほどと思えてくる。

ジョンの業績は今さら言うまでも無い。ビートルズ以来たくさんの名曲を世に送り出し、ファンも世界中にごまんといる。また、音楽というジャンルにとどまらず、思想・文化面においても多大な影響を与えた。彼に影響されて生き方を変えた人もたくさんいるはずだ。

「ダブル・ファンタジー」は事実上、ジョンの遺作である。主夫生活で休業していた彼が久しぶりに発表したヨーコとのコラボレーション・アルバムで、この後凶弾に倒れ、帰らぬ人となったのだ。

そしてこのアルバムの中で僕の一番好きな曲が「WOMAN」だ。語学力の不足から詩の内容を完全に理解するのは僕には不可能である。ジェンダー問題とかフェミニズムとかいろいろあるんだろうけど、この際そういう難しい問題を棚上げしておいても充分に価値のある楽曲なのだ。

ジョンの歌を聴いていると心が洗われるような感じがする。彼の素直で無垢な感情がストレートに伝わり、聴いている僕たちの心までがいつの間にか浄化されてしまう。何よりも「WOMAN」を聴いていると心地よくなれる。このへヴィな世の中において、聴くだけで気持ちよくなれる音楽はそれだけで貴重だ。

世間では「癒し系」などと言われる音楽が溢れている。そういう音楽だけを集めたアルバムもたくさん出ている。でも、誰かが言っていたように「癒し」は「賎しい」に繋がり、このブームはなんとなく胡散臭いような気もする。
そこで僕は言いたいのだ。もしあなたが真の癒しを求めるならジョン・レノンを聴くべきだと。
by oldblues | 2005-04-10 14:27 | Old Rock