大好きな音楽の話をしたいな


by oldblues
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夜汽車のブルース~遠藤賢司①~

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『賢司の歌にはエロチシズムが沈殿している』と喝破したのは早川義夫だ。まあ「東京ワッショイ」以降はいささかの変化があるが、いわゆるフォーク・シンガーだった頃の彼の曲を聞くと、まさにその通りだと思わせられる。

遠藤賢司を知ったのは、深夜にラジオから流れてきた「夜汽車のブルース」を聴いたのが最初だった。どこかのコンサートをライブ録音したものらしく、後に「NYAGO」に収録されたバージョンとは全く異なる、ハーモニカとアコギだけで演奏しているものだった。
スピード感に溢れ、まさに夜を疾走する列車を髣髴とさせるような演奏――そこに呪詛のようなヴォーカルとハーモニカが絡む。一種異様な印象すら与える遠藤賢司だけの世界がそこにあった。
音楽的にどうこうというのはわからない。しかし、とにかく凄まじい演奏、凄まじいテクニックを持った人だと驚いた。多分、彼のギターやハーモニカは独学なのだろうと思う。本格的に勉強したというのではなく、自らの感性だけを頼りに築き上げてきた人特有の迫力を感じさせられた。世の中にはすごいやつがいる・・・僕は自分の中に遠藤賢司という名前をしっかり刻み込んだ。

それからしばらくして、レコード屋の店頭で遠藤賢司の名前を見つけた。彼のファースト・アルバム「NYAGO」がリリースされたのだ。早速手に入れたかったが、当時高校生でこづかいの少ない僕には即買いすることなどできない。レコード屋の店頭で歌詞カードを取り出し、矯めつ眇めつ眺めたものだ。

知っている曲は「夜汽車のブルース」だけ。でも「ほんとだよ」「ただそれだけ」「君のこと好きだよ」「君が欲しい」などの歌詞を読んでいると、あの夜聞いた賢司ワールドが広がってくる。結局1ヵ月後にこのアルバムを手に入れるまで、僕は何度もそのレコード店に足を運ぶ事になったのだ。

1500円だったなあ、確かあのレコード。
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by oldblues | 2004-09-13 23:09 | 70's Rock&Folk(J)