大好きな音楽の話をしたいな


by oldblues
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上海バンスキング

b0008880_0243288.jpg映画はそれほど好きじゃないし演劇にもあまり興味が無い。主役を演じた吉田日出子についても、ずいぶん前にあの「ゲバゲバ90分」に出演していたとか、岡林信康と恋愛関係にあったことがあるとか、ちょっと松金よね子に似ているんじゃないかとか、どうでもいい知識しかなかった。
当然自由劇場の公演も、後年松坂慶子主演で映画化された作品も観ていない。それどころか、この芝居のストーリーがどんなものかという事すら、未だにはっきり知らないのである。

しかし、芝居や映画を観ていなくても、ジャズや歴史に関する知識が全く無くっても、このアルバムは充分に楽しめる。レトロでエキゾチックで、切なくて哀愁があって、それでいて底抜けに明るいのだ。

舞台は昭和の初め。ひょんな事から(何しろ原作を知らないのでいいかげんな記述ですみません)上海へ渡り、そこでジャズバンドの歌姫となったヒロインを演ずるのが吉田日出子だ。

当時、海外へ渡航する事だけで既に大変なことだったのに、そこで女性がジャズを歌って生活するというのは、相当トンデモないことだったに違いない。そんなヒロインの不安や夢や恋を演ずる彼女は、役者としてはもちろん、歌い手としても大した才能の持ち主だと思う。

僕のお勧めは①ウエルカム上海⑩りんごの木の下でなどだが、その他にも②月光価千金⑦貴方とならば⑫シング・シング・シングなど、楽しくてつい一緒に口ずさみたくなる曲が目白押しだ。

実は僕はジャズが苦手である。なんか難しいんじゃないかという先入観があるのだ。だがこれを聴いていると、実はジャズってすごく楽しいものなんだと思えて来る。音楽を楽しむ――シンプルだが実は最も大切な事を、このアルバムは教えてくれるのだ。
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by oldblues | 2005-04-19 00:27 | Various