大好きな音楽の話をしたいな


by oldblues
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30

大瀧詠一ファースト・アルバム

b0008880_0184842.jpgはっぴいえんどの曲の中で、自分の好きなものを並べてみると、圧倒的に大瀧さんの曲が多いのに気が付く。解散後のメンバー達のソロアルバムもそれなりに追いかけて来たけど、やっぱり大瀧さんのアルバムが一番好き。そう、僕は大瀧詠一ファンなのだ。

余談だけど、僕は大瀧詠一の事をつい「大瀧さん」と言ってしまう。別に個人的な面識が有るわけではないのだが、彼が僕よりも少し上の世代だという事と、あの「どこにでもいるアンちゃん」的風貌(大瀧さん、ごめんなさい!)から、なんとなく部活の先輩のような、近所のお兄さんのような、そんな親しみを感じてしまうのだ。
なので、この文章の中では彼を「大瀧さん」で統一させて頂きます。

プロデューサーとして、CMメーカーとして、ある時はDJやエッセイストとして多才な活躍を見せる大瀧さんだが、当然ミュージシャンとしても優れた作品をたくさん発表している。
その中で最も質が高いのが「NIAGARA MOON」、最も商業的に成功したのが「A LONG VACATION」であると、個人的には考えている。でも僕が一番好きな作品は「大瀧詠一」と題された、このファースト・アルバムだ。

これは、はっぴいえんどが解散する少し前、1972年に発売された。収録曲は全12曲。演奏時間が30分足らずなので、かなり短い曲ばかりだと言える。これは大瀧さんが愛する古いアメリカン・ポップスのような曲が、アルバムの中に多く含まれていることと関係しているのではないかと思う。

①おもい は透明感のある松本隆の詩が活かされたアカペラ曲。「橙色 空の光 身体を白く透き通らせて…」という美しい言葉と、大瀧さんのファルセット・ヴォイスがぴったり合った小品だ。そしてこのアルバムの楽曲は(非常にアバウトだが)こういったリリシズム溢れる作品と、地口や洒落などの言葉遊び的な歌詞を、軽快なメロディに乗せた作品の2つに分類される。
前者が②それはぼくぢゃないよ③指切り⑨水彩画の町⑩乱れ髪 であり、後者が④びんぼう⑥うららか⑦あつさのせい などだ。

後年発表される「A LONG VACATION」のような完成度の高さは無いが、大瀧さんがやりたい音楽の原型が既に全て網羅されている。そしてそれは「はっぴいえんど」では為し得ない事だったのだろう。

しかし大瀧さんも寡作だなあ。他の分野でもいろいろ忙しいんだろうけど、早く新しい作品を発表して欲しいものである。それもできればもっと頻繁にね。
[PR]
by oldblues | 2005-04-25 00:21 | 70's Rock&Folk(J)