カラー・バイ・ナンバーズ
2005年 05月 30日
前回グラム・ロックについて少し触れたが、音楽性などには全く関係無く、この「男性がメイクして」という共通項で括った場合、僕の中では下のような系譜が出来上がっている。(これは、あくまでも個人的な印象を書いているだけなので、当然ながら何の根拠も資料的な価値もありません)
元祖をアリス・クーパーとし、Tレックス→デヴィッド・ボウイ→KISS(ここでKISSまで行っちゃうところがいい加減)→ニューヨーク・ドールズ→カルチャー・クラブ・・・
そして僕は、新しい人が登場するたび、そのエスカレートして行くコスチュームやメイクの奇抜さに驚いていた。
KISSが出てきた時などは、もう絶対にこれ以上奇抜なメイクはあり得ないと思っていたが、カルチャー・クラブのボーイ・ジョージを見るに至って、その考えは撤回せざるを得なかった。
彼のメイクは、KISSのような、隈取を思わせる悪魔的な化粧ではなく、非常に正統的なもので、言われなければ絶対に男性とはわからないほどに美しい。そういう意味でも意表を衝かれたような気がしたのものだ。
そんなカルチャー・クラブだから、誰でも初めはヴィジュアルに気を取られてしまう。しかし彼等の音楽は意外にオーソドックスだ。キャッチーで親しみ易い楽曲は、イギリス伝統のブルー・アイド・ソウルの流れを継承していて破綻が無い。
彼等の曲の中で僕が一番好きなのは、カルチャー・クラブの存在を広く知らしめる事になったスマッシュ・ヒット「君は完璧さ」だが、アルバム全体の質の高さから言うと、2枚目の「カラー・バイ・ナンバーズ」が代表作と言えるだろう。
①カーマは気まぐれ から始まり、②イッツ・ア・ミラクル⑥タイム⑦チャーチ・オブ・ザ・ポイズン・マインドなど、どれを取っても良い曲ばかりで捨て曲は無い。彼らが80年代のイギリスを代表するバンドと言われるのも頷ける。
これは僕だけのことかもしれないが、80年代の音楽を聴くと、70年代に比べ何かキラキラ輝いているような印象を受ける。それはレコードがアナログからCDへ変化して行ったことや、テクノ・ミュージックの流行などとも関係があるかもしれない。
しかし、僕がそう感じるもう1つの大きな要因がカルチャー・クラブに有る。彼等の美しく楽しい、それでいてどこかほろ苦さを感じさせる楽曲の数々は、まさに上質のポップ・ミュージック、まさに僕にとっての80年代なのだ。
元祖をアリス・クーパーとし、Tレックス→デヴィッド・ボウイ→KISS(ここでKISSまで行っちゃうところがいい加減)→ニューヨーク・ドールズ→カルチャー・クラブ・・・
そして僕は、新しい人が登場するたび、そのエスカレートして行くコスチュームやメイクの奇抜さに驚いていた。
KISSが出てきた時などは、もう絶対にこれ以上奇抜なメイクはあり得ないと思っていたが、カルチャー・クラブのボーイ・ジョージを見るに至って、その考えは撤回せざるを得なかった。
彼のメイクは、KISSのような、隈取を思わせる悪魔的な化粧ではなく、非常に正統的なもので、言われなければ絶対に男性とはわからないほどに美しい。そういう意味でも意表を衝かれたような気がしたのものだ。
そんなカルチャー・クラブだから、誰でも初めはヴィジュアルに気を取られてしまう。しかし彼等の音楽は意外にオーソドックスだ。キャッチーで親しみ易い楽曲は、イギリス伝統のブルー・アイド・ソウルの流れを継承していて破綻が無い。
彼等の曲の中で僕が一番好きなのは、カルチャー・クラブの存在を広く知らしめる事になったスマッシュ・ヒット「君は完璧さ」だが、アルバム全体の質の高さから言うと、2枚目の「カラー・バイ・ナンバーズ」が代表作と言えるだろう。
①カーマは気まぐれ から始まり、②イッツ・ア・ミラクル⑥タイム⑦チャーチ・オブ・ザ・ポイズン・マインドなど、どれを取っても良い曲ばかりで捨て曲は無い。彼らが80年代のイギリスを代表するバンドと言われるのも頷ける。
これは僕だけのことかもしれないが、80年代の音楽を聴くと、70年代に比べ何かキラキラ輝いているような印象を受ける。それはレコードがアナログからCDへ変化して行ったことや、テクノ・ミュージックの流行などとも関係があるかもしれない。
しかし、僕がそう感じるもう1つの大きな要因がカルチャー・クラブに有る。彼等の美しく楽しい、それでいてどこかほろ苦さを感じさせる楽曲の数々は、まさに上質のポップ・ミュージック、まさに僕にとっての80年代なのだ。
by oldblues
| 2005-05-30 00:49
| Pops