大好きな音楽の話をしたいな


by oldblues
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さよなら夏の日

b0008880_23145056.jpg洋の東西を問わず、夏を歌った曲はたくさんある。季節の持つイメージを反映してか、どちらかというとノリの良い明るい曲が多いようだ。
しかし一方で「夏の終わり」をテーマにした楽曲も多い。輝く陽光の季節を自らの青春に見立て、夏の恋が終わるように自分の中でひとつの時代が別れを告げて行く。そんな甘くほろ苦い感情を内省的に歌った曲たちだ。

ある意味、ひとつのジャンルを形成していると言ってもいいかもしれないこの手の曲は、普遍的な感情を歌っているが故に、ともすれば類型の罠に嵌ってしまう事がある。要するに、せっかくの永遠のテーマも薄っぺらなものになってしまい、共感を得られるほどに昇華された作品は、思ったよりも少ないと思うのだ。

そんな中で、山下達郎の「さよなら夏の日」は、そのあたりのツボをきっちり押えた名曲だ。アメリカン・ポップスを知り尽くした、達郎自身によるメロディの良さもさることながら、人生の哀切をそこはかとなく感じさせる歌詞がいい。

波打つ夕立のプール
飛沫を上げて
一番素敵な季節が
もう直ぐ終わる

時が止まればいい
僕の肩で呟く君 見てた

いくら永遠を願っても、季節が変わるように恋も若さも移ろって行く。そして、夏はまた巡ってくるけれど、失われた時代はもう2度と戻っては来ない。僕達は少しの悲しみを体験し大人になる。西の空に傾いた太陽・・・そしてその先を惜しみつつ。

この記事はn_ayadaさんのブログ「食べる・聴く」「夏はタツロー!」にインスパイアされて書きました。それにしても夏は始まったばかりなのに、「さよなら夏の日」は無かったかな?
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by oldblues | 2005-06-04 23:17 | Pops