大好きな音楽の話をしたいな


by oldblues
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30

Blue bayou

b0008880_12221881.jpg70年代のウエスト・コーストを代表する女性シンガー、リンダ・ロンシュタットの8作目に当たる、78年発表のアルバムが「夢はひとつだけ」だ。
「ロスの歌姫」と呼ばれ、アメリカを代表するシンガーの1人となった彼女だが、その地位を不動のものにしたのがこのアルバムであり、僕も大好きな作品なのである。

先ずはジャケット写真がいい。彼女のアルバムでは「Hasten Down The Wind」と双璧をなしていると思う。余談だが、本アルバムはグラミー賞のデザイン賞を受賞しているという。また、これだけではなく見開きの写真も、リンダ本人はもとより、「リンダファミリー」とでも言うべきミュージシャン達に囲まれ、和やかな雰囲気で製作されたのであろう感じが伝わってきて、非常に良い感じだ。

アルバムはバディ・ホリーの「イッツ・ソー・イージー」で幕を開ける。ノリの良いミディアム・テンポのロック・ナンバーで、バックの小気味良い演奏が素晴らしい。特にワディ・ワクテルのギターが冴え、リンダの歌も伸びやかで気分良さそうだ。1曲目で既に、聴く者の心を鷲掴みにしてしまう。そんな役割を充分に果すオープニングである。

リンダという人は基本的に自分で曲を作らないので、必然的に他の人が提供した曲や、既存曲のカバーが中心となる。そして、リンダ本人が選んでいるのかどうかは知らないが、その選択のセンスが素晴らしいのだ。最近の作品ではジャズや、父のルーツであるメキシコ音楽に取り組んだアルバムを発表しているが、このカバー曲中心というスタンスは変わらない。

「夢はひとつだけ」の中で「イッツ・ソー・イージー」と同時代の曲を採り上げたのが、⑥ブルー・バイユーだ。この曲のオリジナルはロイ・オービソンだが、原曲と違ってカントリー・フレイバーの濃いアレンジがなされている。僕はオリジナルよりもこちらを先に聴いたという経緯もあり、リンダの「ブルー・バイユー」の方が優れていると思う。まあ、このあたりは好みの分れるところだろうが、それほどに完成度の高い作品に仕上がっているということだろう。

バイユーというのは、米国南部の沼状の水域を指した名称で、実際には「ブルー」ではないらしい。しかし、ここでの「ブルー・バイユー」があまりにも美しい楽曲なため、バイユーを見た事の無い僕は、とても美しい風景を想像してしまう。リンダのヴォーカルもしっとりした感じで、曲に合ってるんじゃないだろうか。彼女がシャウトすると、どうもヒステリックな感じに聞こえてしまい、実はあまり好きではないのである。
[PR]
by oldblues | 2005-06-26 12:25 | Old Rock