大好きな音楽の話をしたいな


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みんな拓郎が好きだった


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70年代フォーク・ムーブメントを語る上で欠かせないのが拓郎と陽水だ。もちろんその前にプロテスト・ソングだとかカレッジ・フォークだとか、まあいろいろな先達がいた。でも、いわゆるフォーク・ソング(70年代風に書くならふぉーく)をメジャーな音楽ジャンルにし、女子のファンを急増させた功績の大きさというのはこの二人に尽きるだろう。

吉田拓郎というのは不思議な魅力を持った人だと思う。例えば僕の友人で頑ななジャズ・ファンがいるのだけれど、彼はフォークを馬鹿にしながらも実は隠れ拓郎ファンだったりするのだ。まあつまり、それほど幅広い層にアピールするような魅力があるという事だろう。何年か前の某紅白歌合戦という番組で、「外は白い雪の夜」を歌った事があったが、その時バックを務めたミュージシャン達の豪華な顔ぶれを見てもわかる。これは明らかに拓郎のカリスマによるものに相違無い。

その魅力がどこから来るのかを分析してみると、第一にソングライティングの巧さだと思う。親しみやすく、どこか懐かしさを感じさせるメロディライン。それでいて一度聞けば彼の作った曲だとわかってしまう個性。その強力なメロディに、字余りの歌詞を強引に乗せて歌う時、個性的でありながら、非常に多くの人々の共感を誘う・・・そんなふうに表現する事が出来るのではないだろうか。

もともと拓郎の歌唱法というのは、ボブ・ディランの影響を色濃く受けている。しかし僕たちの世代は、ボブ・ディランではなく、ディランの影響を受けた「ディランズ・チルドレン」を聞いて育った―いわば孫ファン―の人たちが多い。もちろん拓郎以外にもそんなシンガーは多いし、彼よりもっと以前から活躍している人たちもいる。でも、一般音楽ファンがディランに興味を持ち、ディランや関連するミュージシャン達の演奏までをも聞く気にさせたのは、やはり拓郎出現以降の現象だろう。あまり関係無いかも知れないが、そういう点一つ取ってみても、拓郎の功績というのは計り知れないものがあると思うのだ。

「青春の詩」で鮮烈なメジャーデビューを果した拓郎は、あっという間に若者達の心をつかみ、「ともだち」「人間なんて」とアルバムをリリース。そして「結婚しようよ」がシングルヒットしてブレイク。以下次々とヒットを放つ。その後、紆余曲折を経て現在に至るまで、常に第一線で活躍しているのは周知の通りだ。いわゆるフォークシンガーと呼ばれた人たちが、今では「懐かしの〇〇」という企画でしか思い出される事が無いという現実を考えると、これはかなりすごいことだと言えるだろう。

考えてみたら彼はもう既に30年以上活動を続けていることになる。その間にはいろいろな事があっただろうし、彼も僕達も年を取った。でも今でも彼の本質は、デビュー当時と変っていない。

みんな拓郎が好きだった・・・もちろん、この僕も。そしてこれからもずっと応援し続けるよ。

拓郎、頑張れ!いつも応援してる。
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by oldblues | 2004-09-26 00:40 | 70's Rock&Folk(J)