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大好きな音楽の話をしたいな


by oldblues
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West Road Blues Band Live In Kyoto

West Road Blues Band Live In Kyoto_b0008880_1011767.gif70年代初頭、日本人によるブルース・バンドが次々と結成され、それまでマイナーだった「ブルース」というジャンルの音楽が、俄かに身近なものとして注目された。それはムーブメントと呼ぶにはあまりにもささやかなものだったかもしれないけれど、確実にこの国でブルースを根付かせるパワーを持っていた。そして、その中心的な役割を果したのがWest Road Blues Bandなのである。

本作品は彼らの2枚目のアルバムで75年にリリースされた。デビュー・アルバムが少し生硬であったのに比して、地元京都会館でのライブ・アルバムということもあり、熱気に溢れた完成度の高い作品に仕上がっている。惜しむらくは、バンドのもう1人の看板ギタリストであった、山岸潤史が渡米のために脱退してしまっていることだが、塩次伸二をはじめ、新加入したメンバーの頑張りは、それを補って余りあるものだ。
このずっと後、再結成されてニューヨークでのライブも発売されているが、僕としては「愛着」という点からも、このアルバムが彼らのベストであると未だ思っている。

Side:1
1.I Wish My Baby
2.Somebody's Got To Go-Tired Of Your Jive
3.If I Had It To Do All Over Again
4.Black Eyed Blues

Side:2
1.I've Got To Love Somebody's Baby
2.I'll Sing The Blues For You
3.Treat Me So Low Down
4.Hymn To Freedom

Side:3
1.I Won't Leave
2.Mary Had A Little Lamb
3.Please Send Me Someone To Love
4.七転八倒

Side:4
1.Yakety Yak
2.Outside Help
3.Kyoto Soul Stew
4.おおきに(Blues After Hours)

曲目はご覧の通りBBキングからジョー・コッカーまで、はては関西弁を駆使したオリジナルと、バラエティに富んでいる。しかしその根底にあるのは、ブルースへの愛情以外の何物でもない。

このアルバムは友人から借りたのをカセットにダビングし、何度も何度も、本当によく聴いた。そして冒頭にも書いたように、それまで活字でしか知らなかった、黒人ブルースマンの本物?のブルースを、より身近なものにしてくれたという意味でも、僕にとっての記念碑的作品なのである。
by oldblues | 2005-10-09 10:14 | 70's Rock&Folk(J)