大好きな音楽の話をしたいな


by oldblues
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You belong to me

b0008880_1135467.jpg山下達郎が「ON THE STREET CORNER 1」をリリースする以前、「アカペラ」はあまり一般的な言葉では無かったはずだ。今では普通に通用するが、当時は一部の音楽ファンの間でしか使われなかった言葉だったのである。そしてそんな、ある意味特殊な「音楽用語」を広く知らしめるきっかけになったのがこのアルバムであり、且つ僕の知る限りでは、日本で初めて本格的にアカペラに取り組んだ、画期的な作品集だった。

もちろんこのアルバムの価値は物珍しさにあるのではなく、その水準の高さにある。達郎1人で全てのパートをやっているにもかかわらず(いや、それだからこそと言うべきか)これほど質の高いヴォーカル・アルバムに仕上がっているという事実は、驚き以外の何物でも無い。

山下達郎によるこの企画はシリーズ化され、確か「3」まで発表された。それぞれの意見はあろうが、僕はやはり最初に発表された「1」が最も好きである。どのアルバムも、達郎が愛して止まないアメリカン・ポピュラー・ミュージックの名曲たちが採り上げられているのだが、「1」に収録されている曲のライン・ナップが、きっと僕の好みに一番合っているからだろう。

③スパニッシュ・ハーレム⑨ブルー・ベルベットなどが特にお気に入りだ。しかし、このアルバム中のベストを選ぶとしたら、僕は迷わずに①ユー・ビロング・トゥー・ミーを推す。魅力的なメロディを持った美しいこのバラードを、僕は達郎の歌で初めて知った。そして最初に聴いた時から楽曲の魅力の虜になったのだ。

「See the pyramids along the Nile」という歌い出しもいい。遠い国にいる恋人を想う気持ち。離れているからこそ認識出来る、胸の底からわきあがってくる抑えきれない思い。そんな切なくもやるせない感情がひしひしと伝わってくるのである。
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by oldblues | 2005-12-11 01:16 | Pops