大好きな音楽の話をしたいな


by oldblues
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キープ・ミー・ハンギング・オン

b0008880_22202334.jpg中学生の頃、友達の家でこのシングル盤を聴きぶっとんだ。印象的なオルガンのイントロで始まるハードなナンバーは、それまで深夜ラジオなどで聴いていた流行のポップスとはどこか違う、非常に前衛的かつ芸術的な音楽だと感じられたのだ。

思えば当時は「アート・ロック」などという言葉があって、確かドアーズなんかもそう呼ばれいたのではなかったか?いわゆるポピュラー・ミュージックとは一線を画した「芸術の域にまで昇華したロック」という意味合いで名付けられたのだろうが、地方の中学生だった僕としては、これを聴くと何か自分までが高尚になったような錯覚に陥いり、大いに気を良くしたものだった。

「キープ・ミー・ハンギング・オン」はもともとシュープリームスの曲だったという。そして後にロッド・スチュワートもカバーしている。しかし僕にとってこの曲は、やはりバニラ・ファッジのものという印象が強いし、彼らがオリジナルだと思っている人は多いのではないだろうか。実は僕もわりと最近まではそう思っていた。

余談だが、バニラ・ファッジのメンバーにはティム・ボガードとカーマイン・アピスがいた。ご承知のようにこの2人は後にジェフ・ベックと一緒にやることになるのだが、その前にカクタスというハード・ロック・バンドを結成し、数枚のアルバムを発表している。そして実はこのカクタスもなかなか良いバンドで、確かファースト・アルバムに収録されていた、「のっぽのサリー」のヘヴィな演奏は忘れられない。

アルバムに収められた「キープ・ミー・ハンギング・オン」は、演奏時間が7分以上の大作だった。それに比べシングル・バージョンは3分そこそこ。どちらが良いかはわからないが、先にシングルを聴いてしまった僕としては、やはりこちらのバージョンが好き。今聴くと、ほら当時のサイケデリックな感じが蘇って、なんだか嬉しくなるじゃないですか。
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by oldblues | 2006-07-22 22:24 | Old Rock