大好きな音楽の話をしたいな


by oldblues
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Caravanserai」

b0008880_22503834.jpg「Caravanserai」は静かに、虫の鳴き声から始まる。くぐもったような音色のサックスが途切れると次はベースだ。更にパーカッションが加わりゆるやかにリズムを刻み始める。こうして「復活した永遠なるキャラバン」は、再び旅を始めるのだ。

それまでのサンタナといえば、ギターの音色やラテンのリズムから連想されるように、陽気で官能的で、良い意味で猥雑なイメージがあった。しかしこのアルバムは、それまでの作品とは些か趣が異なっている。サンタナのスピリチュアルなものに対する傾倒が、非常に良い形で結実した稀有な作品―そんな気がするのである。

全部で10曲の収録作品のうちヴォーカルが入っているのは3曲のみで、基本的にはインスト・アルバムとなっている。当然ながら、サンタナの縦横無尽に活躍するギターを堪能することが出来る。しかしそれだけではなく、彼を支えるミュージシャン達の達者なサポートぶりを無視することは出来ない。パーカッションなどのリズム隊は無論のこと、オルガンや管楽器などが非常に効果的に使われているのも一つの特徴だ。

名曲名演ぞろいのこのアルバムだが、オープニングから2、3、4と緊張感のある演奏が続き、サンタナのインストゥルメンタル曲の代表作でもある「5. Song of the Wind」へ至る部分が最も好きだ。しかし発売当時はアナログ・レコードだったため、1~6までと7~10(A面とB面)は音の途切れがほとんどなく続いている。なので、1曲1曲を採り上げるのではなく、2つの長い曲として捉えるのが正しい?聴き方なのかもしれない。

発表されてから35年以上が経過しているにもかかわらず、今聴いても微塵の古さも感じさせない。混沌と秩序。熱狂と静謐。このアルバムの中には、そんな二律背反するものたちが、奇妙に調和しながら全て存在しているからではないだろうか。そして、これは多分に宇宙的だ。

音楽によって奇跡的に創り出された宇宙の中、キャラバンはまたも輪廻の旅に出る。
そして僕もそれに加わって・・・

1. Eternal Caravan of Reincarnation
2. Waves Within
3. Look Up (To See What's Coming Down)
4. Just in Time to See the Sun
5. Song of the Wind
6. All the Love of the Universe
7. Future Primitive
8. Stone Flower
9. Fuente del Ritmo
10. Every Step of the Way
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by oldblues | 2008-05-10 22:51 | Old Rock