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大好きな音楽の話をしたいな


by oldblues
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Sunflower Time

Sunflower Time_b0008880_23215989.jpg1. Agua De Beber
2. Close To You
3. Odara
4. Overjoyed~Ancora
5. Ancora
6. Filhos De Gandi
7. Mas Que Nada
8. Muito
9. Wave

アナ・カランはサンパウロ生まれのシンガー。96年リリースの「Sunflower Time」が、それまでの作品と異なってかなり斬新な作りになっているのは、インコグニートのリーダーであるジャン・ポール“ブルーイ”・モーニックをプロデュースに迎えたことが大きな影響を及ぼしているのだろう。しかしそれにも増して、「従来の枠を超えたい」という彼女の気持ちが強かったのに違いない。

このアルバムはボサノバの名曲やポピュラーミュージックのカバー集となっている。例えば「1. Agua De Beber」はアントニオ・カルロス・ジョビンの曲。アストラッド・ジルベルトをはじめ、数々のシンガーが歌っている。邦題は「おいしい水」。「2. Close To You」はカーペンターズの歌が有名だ。「4. Overjoyed~Ancora」は、ご存知スティーヴィー・ワンダーの名曲をアナ・カランが自らのギター1本で歌い、彼女のオリジナル曲とのメドレーになっている。「7. Mas Que Nada」はセルジオ・メンデスとブラジル66のテイクが有名だ。ちなみにオリジナルはジョルジ・ベン。
その他にもカエターノ・ヴェローゾやジルベルト・ジルの作品、もともとはインストゥルメンタル曲だったジョビンの「9. Wave」など、名曲が目白押し。まさにスタンダードに新しい息吹を吹き込んだと言えるだろう。

しかし、曲の良さやアレンジの斬新さだけではなく、彼女の声のよさや歌の上手さを忘れてはいけない。透明感がありながらどこか官能的な彼女の歌声は、聴く者に本当の「癒し」を与えてくれるはずだ。
by oldblues | 2008-05-31 23:20 | Latin