大好きな音楽の話をしたいな


by oldblues
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カテゴリ:Old Rock( 55 )

のっぽのサリー

b0008880_2046324.jpg「のっぽのサリー」といえばロックンロールの名曲だ。オリジナルはリトル・リチャードだと思うが、実にいろんな人がカバーし、あのビートルズにおいてもポールが熱唱している。元の曲が良いだけにどれもそれなりに楽しめるのだが、そのへヴィさ故に他の追随を許さないのがカクタスのバージョンである。

カクタスはバニラファッジ解散後、ベースのティム・ボガードとドラムのカーマイン・アピスが中心となって結成した超ド級のハードロックバンドだ。商業的にはそれほど成功しなかったし、今ひとつメジャーな存在にはなれなかったが、彼らの音楽を愛したハードロック・ファンは多いのではないだろうか。

ご承知のように、中心人物の2人がジェフ・ベックとBB&A結成のために抜けてしまった関係もあり、数枚の作品を残して解散してしまったが、この曲が収録されている2ndアルバムは忘れられない名盤である。
*以前このブログでバニラファッジに関する記事を書いた時「1st」としてしまったが、今回調べたところ実は2nd(One Way...or Another)であったことが判明。謹んで訂正させて頂きます。

重いリズムにうねるベース。イントロが始まった瞬間、期待で胸がワクワクしてくる。リズム隊ばかりでなく、ヴォーカルやギターもなかなかのものだ。また、もともとアップ・テンポだった曲をスローなアレンジにしたところが、ますますヘヴィさを増幅していて良い。ま、きっと僕がこのテンポ好きなせいでしょうけどね。
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by oldblues | 2007-05-20 20:47 | Old Rock

E.C. Was Here

b0008880_224790.jpgエリック・クラプトンはもちろん嫌いではない。かといって大好きなギタリストというわけでもない。妙な言い方かもしれないが、僕は自分で彼の「普通のファン」と任じている。他にもっと好きなギタリストはいるし、いまだにブラインドフェイスやデレク&ザ・ドミノス時代の彼が一番良かったと考えている。
とはいえ、やはり彼が気になる存在であることに違いはない。新作が出れば必ずチェックしてしまう。まあその程度のファンということである。

ところで、このライブ・アルバムはかなり好きな作品だ。その前に出た「461 Ocean Boulevard」や「There's One in Every Crowd」といったアルバムは、どうも僕の期待するクラプトンとは違う感じだった。レゲエやレイドバックも悪くないかもしれないが、やはりもっとギターを聴かせてもらいたい。普通のファンである僕としては、どうしてもそんな月並みな期待を抱いてしまうのだ。

1. Have You Ever Loved a Woman
2. Presence of the Lord
3. Driftin' Blues
4. Can't Find My Way Home
5. Rambling on My Mind
6. Further on up the Road

1曲目の「Have You Ever Loved a Woman」を聴いてジーンと来た。久しぶりにブルースを弾きまくる彼がいる。タイトルだって「E.C. Was Here」なんだから嬉しくなるではないか。これだよ、俺が待っていたのは――と、けっこう感慨に耽りながら聴いたものだ。
2曲目「Presence of the Lord」も好きな曲だ。ここではイヴォンヌ・エリマンとのデュエットが素晴らしい。余裕のある演奏ながら心地良い緊張感が感じられる。

もしかしたら「E.C. Was Here」は、一般的にはエリック・クラプトンの代表作ではないのかもしれない。でも僕にとってはやはり忘れられない作品だ。忘れた頃に時々取り出して聴き返したくなる。そんなアルバムなのである。
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by oldblues | 2007-05-13 22:07 | Old Rock

Red Rocks Live

b0008880_1153547.jpgRoute66というロゴの入ったTシャツ。よれよれのジーンズ。年齢の割には長い髪が風にそよぐと、頭頂部はかなり薄くなり、伸ばしたもみあげにも白いものが混じる。どう見たって冴えない風貌の中年男だ。いや、もう既に初老と言った方がいいのかもしれない。
バックを勤めるメンバーもおっさんばかりだ。しかしそのバンドを従えて歌い、ギターを弾きまくるニール・ヤングはとてもかっこいいのだ。

黒いレスポールを抱えて登場し、音楽に合わせて妙なアクションでリズムを取りながら歌い弾く。あの重いレスポールを軽々と扱っている。なるほどレスポールというのは、ニール・ヤングみたいな大男が弾くためにあるんだな。そんな妙な考えが頭に浮かび、自分で納得してしまう。

鼻にかかった独特の声。決して歌がうまいわけじゃない。ギターだってそれほど上手ではないと思う。でも彼の弾くフレーズや歌は限りなく個性的だし、この2つが1つになる時、優しい狂気を内包した、とてつもなく美しい空間が生まれる。ま、考えてみれば、こういう人こそが本当にギターや歌がうまいと言えるのかも知れない。

とはいうものの、このライブDVDに収録された楽曲は、非常にリラックスして伸びやかな印象を与えるものばかりだ。おそらくは昔から気心の知れた仲間たちをバックに従え、ニール・ヤング自身も気持ちよく演奏できているのだろう。

1. Motorcycle Mama
2. Powderfinger
3. Everybody Knows This Is Nowhere
4. I Believe In You
5. Unknown Legend
6. Fool For Your Love
7. Buffalo Springfield Again
8. Razor Love
9. Daddy Went Walkin'
10. Peace Of Mind
11. Walk On
12. Winterlong
13. Bad Fog Of Loneliness
14. Words
15. Harvest Moon
16. World On A String
17. Tonight's The Night
18. Cowgirl In The Sand
19. Mellow My Mind

以上19曲のラインナップの中で、僕が気に入ったのは2.5.6.8.10.12.16などだが、後半雨が降り出してからの18の演奏は圧巻。多分音楽だけを聴いていたら冗長な感じを受けるかもしれない。でも激しい雨をものともせずにプレイするニール・ヤングは本当に素敵でした。
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by oldblues | 2006-08-20 11:57 | Old Rock
b0008880_22202334.jpg中学生の頃、友達の家でこのシングル盤を聴きぶっとんだ。印象的なオルガンのイントロで始まるハードなナンバーは、それまで深夜ラジオなどで聴いていた流行のポップスとはどこか違う、非常に前衛的かつ芸術的な音楽だと感じられたのだ。

思えば当時は「アート・ロック」などという言葉があって、確かドアーズなんかもそう呼ばれいたのではなかったか?いわゆるポピュラー・ミュージックとは一線を画した「芸術の域にまで昇華したロック」という意味合いで名付けられたのだろうが、地方の中学生だった僕としては、これを聴くと何か自分までが高尚になったような錯覚に陥いり、大いに気を良くしたものだった。

「キープ・ミー・ハンギング・オン」はもともとシュープリームスの曲だったという。そして後にロッド・スチュワートもカバーしている。しかし僕にとってこの曲は、やはりバニラ・ファッジのものという印象が強いし、彼らがオリジナルだと思っている人は多いのではないだろうか。実は僕もわりと最近まではそう思っていた。

余談だが、バニラ・ファッジのメンバーにはティム・ボガードとカーマイン・アピスがいた。ご承知のようにこの2人は後にジェフ・ベックと一緒にやることになるのだが、その前にカクタスというハード・ロック・バンドを結成し、数枚のアルバムを発表している。そして実はこのカクタスもなかなか良いバンドで、確かファースト・アルバムに収録されていた、「のっぽのサリー」のヘヴィな演奏は忘れられない。

アルバムに収められた「キープ・ミー・ハンギング・オン」は、演奏時間が7分以上の大作だった。それに比べシングル・バージョンは3分そこそこ。どちらが良いかはわからないが、先にシングルを聴いてしまった僕としては、やはりこちらのバージョンが好き。今聴くと、ほら当時のサイケデリックな感じが蘇って、なんだか嬉しくなるじゃないですか。
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by oldblues | 2006-07-22 22:24 | Old Rock

見知らぬ街

b0008880_22423070.jpg本国ではかなりの人気があり、キャリアも長いし質の高い作品も発表し続けている。それなのになぜか日本ではイマイチ知名度が低い。そんなアーティストはたくさんいるけど、ボブ・シーガーなどは、まさにその代表選手のような感じだ。

かくいう僕も大きなことは言えない。たまたま手に入れたこのアルバムで彼を知っただけで、その他の作品はそれほど聴いたことがないのだから。
それにしても邦題で「見知らぬ街」と名づけられたこのアルバムは素晴らしい。ボブ・シーガーを聴いたことのない人も、是非これだけは、いやロック・ミュージックに関心があるなら絶対に聴くべきだとお勧めしたい。

シンプルで骨太なロックン・ロール。彼のやっている音楽を一言で表現するならそうなるだろう。Bob Seger & The Silver Bullet Band名義で発表されたこのアルバムには、そんな彼の魅力が凝縮されている。ワイルドでスピード感溢れるロックン・ロール。タイトでファンキーなミディアム・ナンバー。それから美しいバラードまで、珠玉のような楽曲が9曲収められているのだが、そのどれをとっても素晴らしい出来栄えで、そういう意味でも内容の濃い作品集となっている。

もうひとつ忘れてはならないのが彼の声の良さである。と言っても美声とは程遠いしゃがれ声なのだが、この声でバラードを歌われたりすると、美しい曲がさらに哀切さを増し、それが甘すぎず、いい具合に枯れて、まさに「ほど良い感じ」になるのだ。

① Hollywood Nights
② Still The Same
③ Old Time Rock & Roll
④ Till It Shines
⑤ Feel Like A Number
⑥ Ain't Got No Money
⑦ We've Got Tonite
⑧ Brave Strangers
⑨ The Famous Final Scene

楽曲は全てがお勧めで捨て曲は無い。なので曲の優劣はつけられないのだが、その中でも敢えて僕のフェイバリットを挙げるとしたら④ Till It Shines。

いや~渋いです。
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by oldblues | 2006-07-16 22:39 | Old Rock

Live Rust

b0008880_22274994.jpgニール・ヤングは好きなアーティストの一人なので、彼の作品は比較的よく聴いている。アコギを抱えて昔ながらのスタイルでやったり、バンドを従えてギンギンの爆裂ロックをやったりと、その表現方法は様々だが、どんな音楽をやっても、彼ならではの筋が1本通っていると感じられる。そればかりか、長いキャリアの中で彼がやり続けてきたことの本質は、デビュー当時から現在に至るまで、実は何も変わっていないとすら思えるのだ。

写真の「ライブ・ラスト」は、ニール・ヤングがクレイジー・ホースと共に残した70年代後半のライブ・アルバムだ。これを購入した当時はアナログの2枚組みで、1枚目(CDでは前半)がアコースティック、2枚目(後半)がバンドでの演奏が中心という構成になっている。

以前ここにも書いたと思うが、僕は必ずしも「ロックの真髄=ライブ」という考え方はしていない。それは、熱意だけが先走り演奏が冗漫というような、つまらないライブ・アルバムもたくさんあるからだ。

しかしこの「ライブ・ラスト」は違う。選曲もいいし、どれをとっても素晴らしい出来栄えの演奏ばかりだ。こういう作品を聴いていると、先の「ロック=ライブ」という図式は、やはり正しいのではないだろうかと思えてくる。

4)アフター・ザ・ゴールドラッシュの美しい歌声はどうだろう。9)ロッタ・ラブを聴いていると、いつでも胸が熱くなる。11)パウダー・フィンガー12)コルテス・ザ・キラー13)シナモン・ガール・・・語りだせば全ての楽曲をほめたたえたくなってくる。

安易に「名盤」という言葉を使いたくはないけれど、これを名盤と呼ばなければ何をもって名盤とするか、そんな事さえ言いたくなってくる作品である。
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by oldblues | 2006-05-07 22:26 | Old Rock

風に語りて

b0008880_21415930.jpg本日、久しぶりに「クリムゾン・キングの宮殿」を聴いた。発売された当初から名盤の評価を欲しいままにし、35年以上が経過した現在も、尚その輝きが失われることは無い。今やプログレという1ジャンルにとどまらず、全ロック・アルバムを代表する名作としての評価が定着している、まさに名盤中の名盤である。

しかし、だからこそ、あまりにも多くの場所で多くの人によって語られているがゆえに、実際にアルバムを通して聴く機会は思いの外少なかった。なんというか、聴いていないのに聴いたような錯覚に陥ってしまうのである。ま、これは僕の場合だけかもしれないが。

①21st Century Schizoid Man(including Mirrors)
②I Talk To The Wind
③Epitaph
④Moonchild
⑤The Court Of The Crimson King

どの曲をとっても素晴らしい。しかしアルバムを通して聴くことにより、より深い感銘が得られるような気がする。まるで長編映画を観ているような感じ。メンバー個々の演奏技術も非常に高く、ポップ・ミュージックが芸術の域に到達した稀有な例だと思う。

壮大な組曲としての聴き方が相応しいこの作品だが、それでも個々の曲に対する好みは千差万別だろう。独特のグルーブ感を持つ①をフェイバリットに挙げる人もいれば、ドラマチックな演奏が展開される③が好きな人もいる。いやいや、やっぱりタイトルにもなっている⑤の荘厳さが一番だという人や、④の静謐感を愛する人も多いに違いない。

では僕の場合だが、敢えて選ぶなら②の「I Talk To The Wind」を推したい。「風に語りて」という邦題が冠せられたこの曲は、美しいメロディ、フルートの音色、グレッグ・レイクの透明感溢れるヴォーカル、その全てが見事にコラボレートし、独特の叙情性を醸し出している。惜しむらくは詩が難解で、訳詩を読んですらあまり理解できないところだが、これは僕の語学力不足が原因なので、文句を言うのは筋違いというものである。

キング・クリムゾンはメンバー・チェンジを繰り返しながら、常に進化し続けてきた。数々の作品がある中で、未だに「クリムゾン・キングの宮殿」が代表作として認知されている大きな理由は、ひとえにジャケット・デザインのインパクトに因るところが大きいだろう。蛇足ながら付け加えておく。
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by oldblues | 2006-03-18 21:44 | Old Rock

誰かが彼女を見つめてる

b0008880_21215238.jpg映画『初体験リッジモンド・ハイ』の挿入曲。ジャクソン・ブラウンの硬派なイメージからするとちょっと違うタイプの映画だし、妙にキャッチーでポップな曲調に違和感を覚えた記憶がある。でも僕は、ジャクソン・ブラウンの曲の中でこれが一番好きなのだ。
――などと言うと、あるいは熱心なファンの方からお叱りを受けるかもしれない。いや、懐が深くて心優しい彼のファンの方々なら、きっとそんな事は言わないだろうな。

ジャクソン・ブラウンは言うまでもなくウェスト・コースト・ロック界の重鎮である(こういう形容は彼には全く似合わないが)。その作品は政治批判などの社会的な曲から、内省的で文学性の高いものまでバラエティに富んでいる。また、イーグルスの「テイク・イット・イージー」をはじめ、多くのアーティストにも曲を提供しており、そのソング・ライティングの才能が窺えるというものである。

実はこの曲、彼のどのアルバムにも収録されておらず、サウンド・トラック盤とベスト盤でのみ聴くことが出来る。おそらくはジャクソン・ブラウンの曲の中で最もヒットしたと思えるのに、これはいったいどういう理由によるものだろうか。

それにしても「Somebody’s baby」を「誰かが彼女を見つめてる」と訳したのは上手い。本当のことを言うと僕はこの映画を観ていないし、これが上映された当時は既に大人になっていた。でもこの曲を聴くたびに今でも胸がきゅんとなる。青春の甘酸っぱい思い出。そんな懐かしい感情をいつももたらしてくれる、僕にとっては不思議な曲でもあるのだ。
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by oldblues | 2006-02-05 21:23 | Old Rock

No Fun Aloud

b0008880_2114068.jpgグレン・フライのソロ・アルバム「No Fun Aloud」「The Allnighter」「Soul Searchin'」の3枚はよく聴いた。それもアルバムをターン・テーブルに乗せて「さあ今からグレン・フライを聴くぞ」というのではなく、カセットにダビングしたものをドライブ中にという聴き方だったので、どの曲がどのアルバムに入っていたかがよくわからない。そんないい加減な聴き方だったけど、どれも僕の愛聴盤だったし、どのアルバムも好きだった。

イーグルスの大ファンだったので、解散後もそれぞれのメンバーのソロ・アルバムを一応はチェックしていた。グレン・フライの「No Fun Aloud」が出た時も、心の中ではイーグルスをイメージしていたので、最初聴いた時は「ちょっと違うぞ」という感じがした。だがそれはイーグルス・ファンとしての僕の勝手な思い入れに過ぎない。イーグルスのストイックなサウンドに、ある種の閉塞感を感じていた僕は、グレン・フライの作り出す、ソウル・ミュージックを下敷きとした明るくて楽しいサウンドに直ぐに惹かれた。

グレン・フライの音楽には独特の軽味がある。そしてそれは決して音楽性の低さを表すものでは無い。初期のイーグルが持っていた大らかな部分を、グレン・フライこそが正しく継承しているのだと思う。

この作品の中のお気に入りは、先ずシングル・ヒットした①I Found Somebodyだ。その他にも②The One You Love、美しいバラードの⑦That Girl、かつてのイーグルスを髣髴とさせるサウンドの⑨She Can't Let Goなど、良い曲がたくさん収録されている。ジョニー・テイラーの⑤I've Been Born Againなんかも、彼のソウル好きが表れているようで良いなあ。
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by oldblues | 2005-12-04 21:17 | Old Rock

My Love

b0008880_0155361.jpg数あるポールの名盤の中でも「RED ROSE SPEEDWAY」が一番好きな理由は、やっぱり「My Love」が入っているからかもしれない。最強のラブ・バラードと呼んでも差し支えないこの曲は、現在世の中に流通している全てのラブ・ソングの人気投票を行ったとしたら、確実にベスト・テンの上位にランクされることだろう。(じゃ他の9曲は何だと考えるのも一興であるが、それはまた別の機会に譲るとして)

しかし、今となっては完全にスタンダードになってしまったこの曲は、あまりに何回も聴き過ぎたので、いささかマンネリというか、手垢の付いた印象が付いて回らないでもない。しかし改めて聴き直してみれば、その群を抜いた質の高さが感じられ、ポールのメロディ・メーカーとしての才能が結実した、宝石のような楽曲だという事がわかる。メロディ、アレンジ、ヴォーカル、演奏、どれをとっても申し分ない。

特に間奏のギターはパーフェクト。聴く度に「この曲にはこのギターでなくてはならない」と思わせられる。目立ち過ぎず抑えた感じの演奏ながら、歌の持つ情感をより引き出すための触媒のような存在になっている。文句無しの名演だ。

しかし「RED ROSE SPEEDWAY」は、決して「My Love」だけのアルバムでは無い。他にもいい曲がたくさん収録されているのだ。いかにもポールらしい小粋なセンスの4. Only One More Kissやポールお得意のメドレー(9)など聴き所は多い。

でも僕のフェイバリットは5. Little Lamb Dragonflyである。アコースティックなイントロから始まり、詩情溢れる演奏が淡々と、しかし確実に盛り上がっていく。
この曲を聞いていると、まるで美しい印象派の絵画を眺めているような、豊かで優しい気持ちになってくる。まさにポールの面目躍如とでも言うべき1曲なのだ。
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by oldblues | 2005-11-29 00:19 | Old Rock