大好きな音楽の話をしたいな


by oldblues
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カテゴリ:Old Rock( 55 )

East-West

b0008880_1181467.jpgロック・ミュージックが世界を席巻する少し前の時代。もともとは黒人の音楽であるブルースの魅力にとりつかれた、若い白人ミュージシャン達がいた。それがブルース・ブレイカーズであり、ローリング・ストーンズであったりするわけだ。
彼等のやっている音楽は「ブルース・ロック」などと呼ばれ、ひとつのジャンルを形成するほどだったが、何故かブルース・ロックのバンドは圧倒的にイギリスに多かった。

しかし、ブルースの本場アメリカの白人達の中にも、ブルースに惹かれ「ブルース・ロック」をやっていた連中がいないわけではない。その代表選手と言えるのがポール・バターフィールド・ブルース・バンドだ。

このバンドは、リトル・ウォルターに直接教えを受けたという、白人ハーピストのポール・バターフィールドが中心となり、マイク・ブルームフィールドやエルヴィン・ビショップといった白人ミュージシャンと、ハウリン・ウルフのバックを務めたという黒人ミュージシャンが一緒になった、人種混成バンドだった。

「East-West」はそんな彼等が65年に発表した2枚目のアルバムである。曲目はブルースのカバーが多いが、タイトル曲の「East-West」は彼等のオリジナルで、演奏時間が13分以上という大作だ。ブルースを基本とした上にロックのスピリッツを加え、途中で展開される火の出るようなインプロヴィゼーションの応酬は、ロック史上に残る名演の1つだと言ってもいいだろう。

マイクの刻むリズムに乗せたエルヴィンのギター・ソロから始まり、バターフィールドのハープ、マイクのギターとソロが受け継がれる。やがて3人を中心とした演奏は複雑に絡み合い、お互いに刺激しあって、それまでに到達し得なかったほどの高みまで昇っていく事になるのだ。

ここでのマイクのギターは東洋的な旋律を取り入れ、それまでのブルース・ロックには無かった、新たな可能性を切り拓く事となった。こういう実験的な試みは往々にして上手く行かないものだが、この曲については非常な成功を収めている。まさに稀有な例だと言えるだろう。

余談だが、あのエリック・クラプトンですら「ブルースをより深く理解している」という意味で、マイクのギターにはコンプレックスを抱いていたという。そんな逸話を抜きにしても、彼のギターが素晴らしいのは言うまでも無いが、この「East-West」を聴けば、その理由が文句無しで納得出来るだろう。
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by oldblues | 2005-05-22 01:22 | Old Rock

黒い安息日

b0008880_22155348.jpg70年代、ツェッペリンやパープルと並んで影響力のあるハード・ロック・バンドがブラックサバスだった。このバンドも歴史が長く、メンバー・チェンジを繰り返しながら現在に至るまで活躍している。途中、ロニー・ジェイムス・デュオとかイアン・ギランなどを迎えてやっていた事もあるが、僕にとってのブラックサバスは、やはり1枚目から4枚目までだ。

僕にはオカルト趣味がないので、サバスが何故こういうコンセプトで売り出したのかはわからない。メンバーにオカルト・マニアがいたからという説があるが、おそらく最も大きな理由は、商業的に成功させるための手段だったということだろう。
しかし、そういう事(黒魔術崇拝・オカルト趣味など)に興味が無くても、サバスの音楽は充分にエキサイティングで素晴らしいと断言出来る。かつてこれほどまでにヘヴィなサウンドのバンドは無かった。

このアルバムは、邦題「黒い安息日」として70年に発売された、彼等のデビュー・アルバムだ。ご覧の通り、ジャケット・デザインからして既におどろおどろしい雰囲気を漂わせている。
レコードをターン・テーブルに乗せると、激しい雨の音に雷が混ざり、そこに陰鬱な鐘の音が鳴り響く。やがて暗くて重いリフが始まり、聴き手は一気にサバスの世界へとトリップしてしまうのだ。

特筆すべきはやはりオジー・オズボーンの歌とトニー・アイオミのギター。歪んだ音のタメの利いたギターサウンドに、あのオジーの独特の歌声が入ってくると、ああこれがサバスの音楽なんだと妙に納得してしまう。

収録曲の邦題も凝っていて

①黒い安息日
②魔法使い
③眠りのとばりの後に
④N.I.B.
⑤魔女よ,誘惑するなかれ
⑥眠れる村
⑦警告
⑧悪魔の世界

と、いかにも禍々しいが、⑤などは彼らには珍しく軽い感じで、なかなか聴き易いナンバーだ。
しかし、この中で僕が好きなのは①④⑧。特に⑧(原題:Wicked world)はイントロのリフを聴くだけで乗ってくるという優れた楽曲だ。確かシングルにもなっているはずだから、聴けばお馴染みという感じかもしれない。

以前、レコードがアナログからCDに変った時、それまでに比べてあまりにも細部まで音が粒だって聴こえるので、驚いたものだった。だが、この「黒い安息日」などは、あのアナログのモワっとしたサウンドで聴いた方がしっくりくるかもしれない。

いや、これは個人的な思い入れですけどね
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by oldblues | 2005-05-15 22:19 | Old Rock

僕を忘れないで

b0008880_0353469.jpgニルソンといえば直ぐに、大ヒットした「Without you」と、映画「真夜中のカウボーイ」で使われた「うわさの男」を思い出す。僕のニルソン観といえばその程度である。しかし一般的な音楽ファンとしては標準的な反応ではないだろうか?
そんなあまり熱心なファンと言えない僕でも、彼のアルバムを1枚だけ持っている。それが写真の「プッシー・キャット」だ。

なぜ僕がこのアルバムを手に入れたかといえば、ジャケットにジョン・レノンが写っているからだ。いい年をしたおじさん2名が、子猫のコスチュームでドール・ハウスの中に収まっているのは、これはこれで妙な可愛さがある。ちょっと奇を衒ったようなデザインだけど、ニルソンの音楽の特徴の1つである諧謔性を表しているようで面白い。

主人公のニルソンと並んでジャケットに顔を出し、名前も印刷されているように、このアルバムはジョンがプロデュースしている。ニルソンの作品としては代表作ではないだろうが、個人的な評価として、その内容は決して悪くないと思う。

収録されている曲はカバー曲が多く、その中には有名な「ラストダンスは私に」「Many rivers to cross」なども入っているが、どの曲を歌っても自分の物にしてしまうというあたり、さすがにヴォーカリストとしての実力をうかがわせるものがある。

余談だが、彼はヴォーカリストとしてだけでなく作曲家としても大いなる才能を持ちながら、ヒットした曲はほとんどがカバー曲というのも面白い。このブログを読んでいる方には周知の事実かもしれないが、「Without you」をバッドフィンガーのカバー曲だと知っている人は、案外少ないのではないだろうか?

さて、このアルバムの中から今回紹介したい曲が「Don’t forget me」(これはニルソンのオリジナル)である。これまた「アルバムを代表する曲」とは言い難いが、僕はこの曲がとても気に入っているのだ。

曲の内容は「僕を忘れないで」という恋人に向けての語りかけで、「僕が癌になって死んでしまっても、僕を忘れないでいてくれるかい?」という詩は、若い自分にはずいぶん女々しい感じにも思えた。しかし、自分がじょじょに年を取ってきたせいか、今ではそんな気持ちがよくわかるのである(苦笑)
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by oldblues | 2005-05-15 00:38 | Old Rock

ICE

b0008880_1252389.jpg「I can see your house from here」は、イギリスのプログレッシブ・ロック・バンド、キャメルが70年代終わり頃に発表したアルバムだ。彼等の代表作ということになれば、おそらく「Snow Goose」や「Moon Madness」という事になるのだろうが、プログレ・ファンではない僕としてはちゃんと聴いたことがない。にもかかわらず、こんなところでキャメルについて勝手な事を書いている。ファンの皆様にはどうも申し訳ありません。

そんな僕が何故このアルバムを聴く事になったかといえば、キャメル好きの友人に勧められたからである。そして、その友人がどうしてこれを僕に聴かせたかというと、それは名曲「Ice」が収録されているからなのだ。
つまり「これを聴けばお前もキャメルが好きになるに違いない」というわけである。

友人から借りたレコードをターン・テーブルに乗せ、それを聴き始めた僕は、B面の最後の曲が始まると、それまで読んでいた本を横に置き、じっと聴きいる事になった。そして、それからその曲だけを何度も何度も繰り返して聴いたのだ。

アルバムの最後を飾るそのインスト・ナンバー「Ice」は、10分を超える大作である。(まあ、プログレではこんなの普通かもしれないけど)だが、その素晴らしさゆえに、演奏時間の長さは微塵も感じられない。むしろもっと長く、できれば永遠に演奏を続けてもらいたいような気持ちになる。
静かな導入部からじょじょに盛り上がり、やがては白熱のインプロビゼーションが炸裂する事になるのだが、タイトルに反してその演奏は熱い。

ゆったりと大きくうねるようなグルーブ感。ドラマチックな展開。着実なテクニックに裏打ちされた自由に飛翔する演奏。この曲を聴くと1篇の叙事詩を読み終わったかのような気持ちになる。
そして僕は、このアルバムはまさに「Ice」1曲のために存在しているのだと思ってしまう。

こういう事を書くと「お前はキャメルが、いやプログレがわかっていない」というお叱りを受けるかもしれない。でも、少なくとも僕にとってはそうなのだ。
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by oldblues | 2005-05-02 01:33 | Old Rock

青い影

b0008880_18383.jpg名曲中の名曲で、ロック・ミュージックいやポピュラー・ミュージックのスタンダード、そして今やエバー・グリーンと言っても過言では無い。そんな僕の大好きなこの曲のことを書こうと思ったら、プロコルハルムについて驚くほど何も知らない事に気がついた。ちょっと愕然。

洋楽を聞き始めたころにこの曲を知り、その後今に至るまでずっと音楽を聴き続ける原動力のきっかけとなった一つが「青い影」だ。この曲聴きたさにアルバムを購入したので、プロコルハルムの他の曲だって1度は聴いているはずなのに、白状するとどんな曲が有ったのか全く思い出せない。お恥ずかしい。
ま、それほどに「青い影」が傑出した名曲だということなのだろう(とごまかす)

「青い影」が語られる時に必ず出るのが、「バッハのカンタータをモチーフとしている」という話題だが、そういえば考えてみるとこれだって一度も聴いた事がない。メンバーの一人にロビン・トロワーがいた事も知らなかった。
しかし、僕にそういった知識が有ろうが無かろうが、この曲が永遠の名曲である事に変わりは無い。
重厚で印象的なオルガンのサウンド。ソウルフルなヴォーカル。美しい旋律。全てが名曲の要素を満たしているのだ。

どんな名曲でも飽きてしまう事がある。僕の場合、例えば「イエスタデイ」や「ホテル・カリフォルニア」など、あまりに何度も聴き過ぎたので、今となってはそう頻繁に聴きたくなる事はない。
しかしこの曲は違うのだ。いつ、どんなシチュエーションで聴いても「いいなあ」と心から思える。人によって違うけど、誰にでもそういう曲ってあるんじゃないかな?

僕にとって、何度聴いても新鮮で飽きない曲。その代表選手が「青い影」なのである。
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by oldblues | 2005-04-18 01:11 | Old Rock

Goodbye Yellow Brick Road

b0008880_0414495.jpg「イエロー・ブリック・ロード」というのを「黄昏の煉瓦道」と訳していいのかどうかはわからない。でも最初はこの曲のタイトルから、イギリスの煉瓦は黄色いのかと奇妙に感じていたから、誰かが「黄昏の・・・」と訳しているのを見た時には、思わず「そうか!」と膝を叩いたものだ。

この曲は1973年に発売された同タイトルの2枚組みアルバムに収録されている。全17曲はどれもこれも粒ぞろいで、エルトン・ジョンのファンではない人でも、一度はどこかで耳にした事があるような有名曲が多い。それぞれ好みはあるだろうが、僕のイチオシはやはりこのタイトル曲だ。

実はこの曲、何年か前に自分の携帯電話の着信メロディにしていた。その頃の着メロといえば、現在のように40和音や60和音など無く、ようやく3和音が出たばかりだったが、その着メロで聴く「グッドバイ・イエロー・ブリック・ロード」はとても美しかった。思うにこれは、着メロがシンプルであるがゆえに、逆にメロディの良さを際立たせていたからではないだろうか。
もちろんそれ以前からもこの曲はお気に入りだったが、着メロに設定することによってメロディの美しさを再認識することとなったわけだ。

さすがはエルトン・ジョン。「黄昏の煉瓦道」という言葉から連想されるどこか懐かしい風景を髣髴とさせるような哀切なメロディ。だてにスーパー・スターと言われているわけではないと改めて思い知らされる。

さよなら黄昏の煉瓦道
上流のやつらが遠吠えする街よ 
ペントハウスなぞに根を生やす気はない

エルトンは、この曲をどんな気持ちで歌ったのだろう?もしかしたら当時既にあり余るほどの富や名声を手中にしていた自分に対するアンチテーゼ。もしくはそういう地位に安住する事は無いという、決意表明だったのかもしれないな。
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by oldblues | 2005-04-17 00:44 | Old Rock

WOMAN

b0008880_14233687.jpgジョン・レノンの声には独特の「ゆらぎ」があるのだという。彼の歌がたくさんの人を惹きつける理由のひとつがそれなのだそうだ。
これは音声の研究をしている学者さんがTVで言っていたことだが、真偽のほどはわからないにしろ、ジョンの歌を聴いているとなるほどと思えてくる。

ジョンの業績は今さら言うまでも無い。ビートルズ以来たくさんの名曲を世に送り出し、ファンも世界中にごまんといる。また、音楽というジャンルにとどまらず、思想・文化面においても多大な影響を与えた。彼に影響されて生き方を変えた人もたくさんいるはずだ。

「ダブル・ファンタジー」は事実上、ジョンの遺作である。主夫生活で休業していた彼が久しぶりに発表したヨーコとのコラボレーション・アルバムで、この後凶弾に倒れ、帰らぬ人となったのだ。

そしてこのアルバムの中で僕の一番好きな曲が「WOMAN」だ。語学力の不足から詩の内容を完全に理解するのは僕には不可能である。ジェンダー問題とかフェミニズムとかいろいろあるんだろうけど、この際そういう難しい問題を棚上げしておいても充分に価値のある楽曲なのだ。

ジョンの歌を聴いていると心が洗われるような感じがする。彼の素直で無垢な感情がストレートに伝わり、聴いている僕たちの心までがいつの間にか浄化されてしまう。何よりも「WOMAN」を聴いていると心地よくなれる。このへヴィな世の中において、聴くだけで気持ちよくなれる音楽はそれだけで貴重だ。

世間では「癒し系」などと言われる音楽が溢れている。そういう音楽だけを集めたアルバムもたくさん出ている。でも、誰かが言っていたように「癒し」は「賎しい」に繋がり、このブームはなんとなく胡散臭いような気もする。
そこで僕は言いたいのだ。もしあなたが真の癒しを求めるならジョン・レノンを聴くべきだと。
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by oldblues | 2005-04-10 14:27 | Old Rock

b0008880_2204991.jpg映画「ウッドストック」で、僕にとって一番印象に残るパフォーマンスを展開したのはジョー・コッカーだった。そこには、ジェニファー・ウォーンズとのデュエット「愛と青春の旅立ち」以降のジョー・コッカーしか知らない人にとっては、想像も出来ないくらいバリバリにパワフルなジョーがいる。

ジョー・コッカーの名前を僕が知ったのは「ウィズ・ジョー・コッカー」という記録映画のレビューを読んだのが初めだった。これは、マッド・ドッグス&イングリッシュ・メンと共にジョー・コッカーが行ったツァーの模様を編集したもので、何故だかわからないが漫画家の藤子不二雄氏が絶賛していた記事を読んだのだ。

それによると「ジョー・コッカーは見えないギターを弾きながら歌う」と表現されていて、文章だけではなんのことかわからなかったが、ウッドストックを観る事によって、ジョーの素晴らしさがはっきりと理解できた。そして当然ながら、彼の大ファンになったわけだ

主に酒が原因で身を持ち崩し、一時シーンからは引退状態になっていた彼だが、奇蹟とも言えるカム・バックを果し、現在に至るまで活躍している。しかし、カム・バック以降の彼は年輪による渋さは加わったものの、悪く言えば高い声が出なくなったのをテクニックでうまくごまかしているような気もする。それはそれである種の味を感じさせてくれるのだが、やはりパワー全開の歌を聞きたいなら初期の作品を押えておくべきだろう。推薦はこのアルバムと2枚組みのライブ――これだけは是非聴いてもらいたい。

さて、アルバムのタイトル曲は、ご承知のようにビートルズのあの名曲だ。しかし、どちらかというとほのぼとした感じのオリジナルとは全く異なり、おそろしくソウルフルなナンバーに仕上がっている。

この曲を聴くと直ぐに、あのウッドストックでのパフォーマンスが目に浮かぶ。
「見えないギターを弾く」空間をかきむしるような独特のジェスチャー。髪を振り乱し汗を撒き散らしてシャウトする力強い歌声。
これくらい歌える人って、ロック界広しと言えどもザラには居ませんよ~

収録曲
①Feeling Alright②Bye Bye Blackbird③Change in Louise④Marjorine⑤Just Like A Woman⑥Do I Still Figure In Your Life?⑦Sandpaper Cadillac⑧Don't Let Me Be ⑨Misunderstood⑩With A Little Help From My Friends⑪I Shall Be Released
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by oldblues | 2005-02-27 02:25 | Old Rock
b0008880_181173.jpgテキサス出身の「百万ドルのギター」男、ジョニー・ウィンター初期の傑作ライブアルバムだ。
①リトル・スクール・ガールから⑥ジョニー・ビー・グッドまで、途中スロー・ブルース・ナンバーを含む全6曲は小気味のいいロックン・ロールが続く。

ストーンズの名曲をカバーした③ジャンピン・ジャック・フラッシュも嬉しいし、「ロックン・ロール!」というジョニーの掛け声と共に始まる⑥ジョニー・ビー・グッドを聞くとワクワクしてくる。まさにライブの良さが凝縮されたようなアルバムである。
また、②イッツ・マイ・オウン・フォールトでの、リック・デリンジャーとのギター・バトルは聞き物だ。この曲を聴くためだけでも購入する価値がある。(ちなみに僕はアナログ盤とCDと両方持ってます)

ジョニーの歌は怒鳴るようにシャウトする場合が多く、正直言って僕はそれほど好きではない。しかし、このアルバムに関してはライブという事もあり、彼のワイルドな歌唱法が演奏や観客の熱狂とマッチして、全く違和感無く聴けるのだ。そのあたりも、このライブの素晴らしさを高めている一つの要因かもしれないと、個人的には考えている。

しかし、テキサスという土地は、スティヴィー・レイ・ヴォーンといい、このジョニー・ウィンターといい、素晴らしいブルース・ギタリストを輩出している。思うに、それだけブルースが生活に根ざしているということなんだろうな。

まあ、なんだかんだいうよりも、とにかく一度聴いてみればいい。どうしてこの作品がロック史上に残る名盤と言われているか。この素敵なライブの前には言葉なんていかに無力だっていうことが直ぐにわかるから(笑)
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by oldblues | 2005-02-20 01:13 | Old Rock

ブラック・ナイト

b0008880_21522811.jpg70年代を代表する超有名ハード・ロック・バンドがディープ・パープルだ。
今さら僕がここで採り上げるまでもなく、当時のロック・ファンのほとんどは、パープルかツェッペリンのどちらか(もしくは両方)をアイドルにしていたと言っても過言ではない。僕個人に関しても、今となってはツェッペリンの方が好きだが、当時は圧倒的にディープ・パープルの方が好きだった。

ディープ・パープルは歴史の有るバンドで、メンバー・チェンジも多々あり、解散したり再結成したりと紆余曲折を経てきている。そんな中で僕が、そして同世代の多くの人が、自分の好きなバンドとしてディープ・パープルの名前を挙げる時、それは第2期ディープ・パープルを指している事が多いに違いない。

第2期ディープ・パープルのメンバーは、リッチー・ブラックモア(ギター)イアン・ギラン(ヴォーカル)ロジャー・グローヴァー(ベース)ジョン・ロード(キーボード)イアン・ペイス(ドラムス)の5人で、まさに黄金時代を築いた。名盤と言われる作品も多く、「イン・ロック」「ファイア・ボール」「マシーン・ヘッド」「ライブ・イン・ジャパン」など枚挙に暇がないほどだ。

そして表題にした「ブラック・ナイト」は、後年ベスト・アルバムなどには収録されたが、この時点ではシングルしか発売されていない。僕は友人宅でこの曲のシングル盤を発見し、ジャケットのデザインが「イン・ロック」と同じなので同アルバムからのシングル・カットだと思っていた。
ところが聴いてみたらアルバムには入ってないし、リフが印象的なカッコいい曲だしということで、早速自分でも購入したという記憶がある。
そういう思い出もあって、ディープ・パープルの数ある名曲のうち、最も印象に残っているのがこの曲なのである。

パープルで特筆すべきは、やはりリッチーのギターだろう。イアン・ギランの歌もいいし、いささか頑張りすぎるジョン・ロードのキーボード(笑)も、彼らのサウンドを構成する上では重要なファクターであるが、パープル・ファンはみんなリッチーのギターが好きなのではないだろうか?

ブルースの影響を色濃く受けながらも、一方でクラシックの要素をとり入れた独特の演奏は、他のギタリスト達とは一線を画すキラリと光る個性を持ち、それでいてキャッチーでわかりやすいフレーズを次々と産みだした。当時のギター少年達が熱狂したのも当然だと頷ける所だ。

実は僕は「ライブ・イン・ジャパン」の時に武道館にいたんだけど、これは最高のステージだった。イアン・ギランはパーカッションを蹴り倒し、リッチーはギターを破壊するパフォーマンスを見せてくれた。
周りのみんなが興奮していた。立ち上がり腕をつき上げ上着をグルグル降り回して熱狂した。

あれからもう何年経ったのか・・・?
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by oldblues | 2005-02-13 21:54 | Old Rock