大好きな音楽の話をしたいな


by oldblues
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夏のぬけがら



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元ブルーハーツ、現ハイロウズのマーシーこと真島昌利の1stソロアルバムだ。
ブルーハーツは大好きなバンドだけれど、「同時代を生きた」と言い切るには、僕は少し年をとりすぎている。そのため、ブルーハーツのことは、いわゆるヒット曲を通じてしか知らなかった。

それがどうしてこのアルバムを手にする事になったのかというと、真島の3枚目のソロとなる「RAW LIFE」のジャケット写真を見たからだ。
頭にバンダナを巻いて髪を逆立て、腕組をして立っている彼の表情は、「只者では無い」と思わせるのに充分なオーラを発していた。
つまり僕はこの「夏のぬけがら」をずいぶん後になってから聞き(そしていっぺんでファンになって)2nd・3rdと聞き進んだ後、そこから先祖がえりのようにブルーハーツまで遡って聞く事となったのだ。

さて、このアルバムである。収録されている作品群は、ブルーハーツにおけるそれとはいささか趣きが異なり、1人のシンガー&ソングライターとしての真島昌利の魅力が展開されている。フェイバリットは「夏が来てぼくら」だが「カローラに乗って」もいい(「カローラ2に乗って」ではありませんよ)
「風のオートバイ」なんかはとても気に入りすぎたため、バンドでやっちゃったくらいなのだ。
とにかく全ての楽曲がお気に入りで、僕にとってはまさに「珠玉の作品群」と言っても過言ではない。

夏が来てぼくらアイスクリーム食べて笑った
夏が来てぼくら何回目の夏か数えた

著作権の関係で歌詞を全部載せられないのがつらいが、この人の詩作の能力が、このフレーズからだけでも伝わるのではないだろうか?少年期特有のリリシズムが非常にうまく表現されている。

この人の楽曲の大きな魅力の一つは歌詞にあると思われる。おそらくは文学青年なんだろうな。韻を踏んだり、独特の比喩や表現などにハッとさせられる事もしばしばだ。アルバムの中で、詩人としても才能を認められている友部正人の作品を取り上げている事からも類推出来るように、真島昌利は言葉を大切にするロックンローラーなのだ

決して上手とは言えない、狂気が内包された歌。そして彼は、その隠された狂気をもって美しいフレーズを歌うのだ
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by oldblues | 2004-08-28 22:42 | J-POP

7月の朝

b0008880_23425878.jpgJuly Morning~7月の朝。先ずタイトルがいいじゃないですか!
「まだ明けやらぬ夏の朝、ミルク色の靄が濃く立ちこめた草原」みたいに、いかにも爽やかなイメージ。良いタイトルというのは想像力を喚起して、曲を聞いている時にも様々なストーリーを思い起こさせる。そんな効果があるような気がします。

この曲はユーライアヒープの「対自核」(原題はLook at yourselfですよ)の中に収録されていて、私からするとアルバムの中の白眉です。

ユーライアヒープは「偉大なるイモバンド」とか、なんかもうめちゃくちゃ言われてたんだけど、私はけっこう好きでしたね。
来日した時は、もちろんライブにも出かけましたよ。すごくいいコンサートだったんだけど、途中でやったロックン・ロール・メドレーはあまりカッコ良くなかった。
やはりこの人達は、美しいハーモニーを活かしたヘヴィな曲が良く似合うようです。

オルガンのアルペジオでイントロが始まり、静かになったところで歌。だんだん盛り上がっていき、オルガンとギターが印象的なリフで絡み合う。
途中のデヴィッド・バイロンの超々高音のシャウトにも驚かされるけど、一番の聞き物は、エンディングにおけるシンセサイザーのソロでしょう。

ユーライアヒープと言えば、ユニークなバンド名の由来だとか、成毛滋がベーシストとしてオーディションを受けたとか、いろいろな話題を提供してくれたバンドでした。確か、デヴィッド・バイロンも早死にしちゃったしな・・・

徒然なるままにそんな事を思い出す夏の日の午後
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by oldblues | 2004-08-08 00:56 | Old Rock

貴女を愛し続けて

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ツェッペリンの曲の中でどれが一番好きかと問われたなら、間違いなくこの曲を選びます。だってブルース好きなんだもん。(^^ゞ
 同じ理由で「You shook me」も好きですよ、余談ですけどね。

さて、ツェッペリン・フリークの方は今でもたくさんいるだろうから、それぞれが皆、それぞれの思い入れを持っていらっしゃる事でしょう。しかし敢えて彼等の魅力を語るならば

1) ロバート・プラントの、針の先に立つような緊張感溢れるボーカル
2) ジミー・ペイジのドラマチックで流麗なギター・ワーク

この2点に集約されると思うのです。そりゃ、あの重くてゆるいドラミングとか、他にもいろいろありますよ。それはわかった上で敢えて言ってるんですからね。そこんとこよろしくお願いします。

そんなツェッペリンが演るんだから、ブルースと言ってもただのブルースじゃない。コードとか専門的な事はよくわからないけど、多分ブルースらしからぬ音階も使ってるんじゃないのかな

ブルースというのは、それがかなりソフィストケートされた演奏だとしても、非常に肉体を感じされるものがありますね。それにちょっとダーティな感じのカッコよさもある。
しかし、この「貴女を愛し続けて」の良さはそれとはちょっと違うのではなかろうか?

それは、ロバート・プラントの声質に負うところが大きいのだけれど、クリスタルのように硬質な煌めきの美を感じるのです。

それにしてもジミー・ペイジって腕が長いよね。どうしてあんなに低いポジションでギターを弾けるんだろう?それも、クネクネとタコ踊りみたいなアクションでさあ。
 「ヤードバーズ出身の3大ギタリスト」の中で、一番下手糞だって言われるけど、そうは思わないけどなあ。要は好き好きの問題じゃないですか?
流麗なフレーズを弾いてても、時々グッとつまる時があるでしょ?あれがいいんだけどなあ
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by oldblues | 2004-08-08 00:54 | Old Rock

うつろな愛



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「あんたってうつろな人ね」と彼女は歌う。それにしても「You’re so vain」が「うつろな愛」とは、上手く訳したものだな。

 当時ギンギンのロック少年だったぼくは、へヴィなロックしか聞かないぞという姿勢。ポップスや歌謡曲などは眼中に無かったのね。
 でも、その頃好きだった下級生の女の子が、この曲はいいよって、レコードを貸してくれた。CDじゃなくて、いわゆるドーナッツ盤というやつである。

 彼女にホれていた僕としては、当然主義主張などあっさり撤回し、彼女が好きと言うのなら、それがどんな曲かどうしても聞いてみたい。そして僕も絶対にその曲を好きになる・・・ま、そんな事を考えていたわけです。
ポリシーなんぞ無いんですな(^^;)

「あんたってうつろな人ね」というのは、実は彼女の訳でして「あんたは、この歌があんたの事を歌ってると、多分そう思ってるでしょ?」と続ける。
そして「この曲に出てくる『あんた』というのは、実はミック・ジャガーのことを言ってるらしいのよ」とも教えてくれた。

でも僕はミックみたいにカッコ良くないし、君はカーリー・サイモンみたく大人じゃない。それに「あんた」という呼びかたは君に似合わないってば。
―――僕はそう思っていたんだぜ。
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by oldblues | 2004-08-08 00:49 | Pops

ジャニスの祈り

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 ジャニスを初めて聞いたのは17才の頃。ラジオから流れてくる、あのシャウトする歌声に惹かれた。聞けばその日はジャニスの命日にあたるそうで、たまたまそれが僕の誕生日と同じだったという事実に、何かしら因縁めいた物を感じたのだ。

 一度聞いただけで惹き込まれてしまう歌がある。僕にとって「Move Over」はまさにそんな曲だった。歌っているのがジャニスじゃなかったら、あるいはそれほど魅力を感じなかったかもしれない。

 これが世にいう「運命の出会い」というものなのか。僕はその瞬間、ジャニス・ジョプリンに恋をしたのだ。
 遠いアメリカで生まれた孤独な魂。顔も知らない、既にこの世に存在すらしていない年上の女に。

 激しい絶叫、独特の暖か味がある嗄れ声。彼女の歌は切なく、哀しく、泣きたいくらいに優しい。
 受験勉強の手を止め、僕はラジオのヴォリュームを上げる。ジャニスの歌が僕の魂を掴んで激しく揺さぶる。

 ああ、どうして死んでしまったのか!?僕と出会う前に。
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by oldblues | 2004-08-08 00:45 | Old Rock
ご多分に漏れずビートルズファンなので、彼らの曲はどれもそれなりに好きなのだ。
 ビートルズが来日した頃、僕はまだ小学生だった。もちろん、社会現象にもなった彼等の存在を知ってはいたけれど、「女のような髪形をした男たち」という認識しかなかった。
ほら、マッシュルームと呼ばれた髪型のインパクトが強烈で・・・

 ある夏の日、僕は伯母に連れられて、従姉妹と一緒に商店街の夏祭りに出かけた。 昼間なのでまだ明るい商店街の中に、流れていたのはビートルズの「抱きしめたい」だ。
 外国の音楽に興味をもっていたわけではないが、なぜかこの曲だけは知っていた。「あい うぉな ほうぢゅうはーん」というリフが印象的だったから。

僕らの興味は直ぐに、金魚すくいやかき氷に移ってしまったが、考えてみるとこれが僕の「ビートルズ原体験」かもしれない

あれから何度も何度も季節は巡り、僕は大人になった。でも「抱きしめたい」を聞くたびに思い出すのは、今でもあの夏の日であり、いつもあの商店街なのだ。

Ⅰ Wanna hold your hand.
Ⅰ Wanna hold your hand.

僕も、僕の少年時代を抱きしめたい
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by oldblues | 2004-08-08 00:40 | Old Rock