大好きな音楽の話をしたいな


by oldblues
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b0008880_2204991.jpg映画「ウッドストック」で、僕にとって一番印象に残るパフォーマンスを展開したのはジョー・コッカーだった。そこには、ジェニファー・ウォーンズとのデュエット「愛と青春の旅立ち」以降のジョー・コッカーしか知らない人にとっては、想像も出来ないくらいバリバリにパワフルなジョーがいる。

ジョー・コッカーの名前を僕が知ったのは「ウィズ・ジョー・コッカー」という記録映画のレビューを読んだのが初めだった。これは、マッド・ドッグス&イングリッシュ・メンと共にジョー・コッカーが行ったツァーの模様を編集したもので、何故だかわからないが漫画家の藤子不二雄氏が絶賛していた記事を読んだのだ。

それによると「ジョー・コッカーは見えないギターを弾きながら歌う」と表現されていて、文章だけではなんのことかわからなかったが、ウッドストックを観る事によって、ジョーの素晴らしさがはっきりと理解できた。そして当然ながら、彼の大ファンになったわけだ

主に酒が原因で身を持ち崩し、一時シーンからは引退状態になっていた彼だが、奇蹟とも言えるカム・バックを果し、現在に至るまで活躍している。しかし、カム・バック以降の彼は年輪による渋さは加わったものの、悪く言えば高い声が出なくなったのをテクニックでうまくごまかしているような気もする。それはそれである種の味を感じさせてくれるのだが、やはりパワー全開の歌を聞きたいなら初期の作品を押えておくべきだろう。推薦はこのアルバムと2枚組みのライブ――これだけは是非聴いてもらいたい。

さて、アルバムのタイトル曲は、ご承知のようにビートルズのあの名曲だ。しかし、どちらかというとほのぼとした感じのオリジナルとは全く異なり、おそろしくソウルフルなナンバーに仕上がっている。

この曲を聴くと直ぐに、あのウッドストックでのパフォーマンスが目に浮かぶ。
「見えないギターを弾く」空間をかきむしるような独特のジェスチャー。髪を振り乱し汗を撒き散らしてシャウトする力強い歌声。
これくらい歌える人って、ロック界広しと言えどもザラには居ませんよ~

収録曲
①Feeling Alright②Bye Bye Blackbird③Change in Louise④Marjorine⑤Just Like A Woman⑥Do I Still Figure In Your Life?⑦Sandpaper Cadillac⑧Don't Let Me Be ⑨Misunderstood⑩With A Little Help From My Friends⑪I Shall Be Released
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by oldblues | 2005-02-27 02:25 | Old Rock
b0008880_234846.jpg後から出た企画物やベスト盤を除き、オーティスのオリジナル・アルバムはほとんど持っている。どれもこれも愛着が有るし、どのアルバムにも名曲が収録されているので、どれが一番かなどはとても決められない。それでも敢えて自分のフェイバリットを挙げるとしたら、非常に迷いながらも「ペイン・イン・マイ・ハート」を選ぶだろう。

このアルバムが、あのオーティス・レディングのデビュー作なのだ(本当はインディーズで少数のレコードを出していたらしいが)。全12曲が収録され、オリジナルの他に、サム・クックの⑤ユー・センド・ミーをはじめ、③スタンド・バイ・ミー⑫ルシールなど、有名曲のカバーも収められている。

当時のオーティスは20才そこそこの若者だったはずだが、歌声を聴いている限りとてもそんなふうには思えない。デビュー作にして既に完成された風格を感じさせる。やはり天才ソウル・シンガーと評価されるのは伊達ではないのだ。

彼の魅力は先ずその声にある。ハッピーな曲を歌っても根底に哀しみが同居しているようなハスキー・ヴォイス。それは歌に深みを与え、既存のヒット曲をカバーしてさえ完璧にオーティス節として消化され、独自の世界を築き上げている。

アルバムの中でのベスト・トラックは、やはり「⑦ジーズ・アームズ・オブ・マイン」。また、タイトル曲の「①ペイン・イン・マイ・ハート」も素晴らしい。
おそらく彼の最大のヒットは「ドック・オブ・ザ・ベイ」だろうが、個人的にはむしろその他にもっと良い曲があるように思う。この曲でしかオーティスを知らない人には、是非他のナンバーを聴いて欲しいところだ。

蛇足だが、彼の歌をより引き立てているバックの演奏も特筆物だ。シンプルで余分な音が一切無く、それでいてオーティスの歌にはこのバックしか考えられないというくらいの存在感が有る。

そして、全ての音楽ファンはオーティス・レディングを聴かなければならない。理由は、聴かないと損をしてしまうからだ。オーティスの歌を聴き、彼の魂の叫びに胸を震わせよう。きっとそこに人生ってやつが見えてくるから。
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by oldblues | 2005-02-25 23:50 | R&B/Soul
b0008880_181173.jpgテキサス出身の「百万ドルのギター」男、ジョニー・ウィンター初期の傑作ライブアルバムだ。
①リトル・スクール・ガールから⑥ジョニー・ビー・グッドまで、途中スロー・ブルース・ナンバーを含む全6曲は小気味のいいロックン・ロールが続く。

ストーンズの名曲をカバーした③ジャンピン・ジャック・フラッシュも嬉しいし、「ロックン・ロール!」というジョニーの掛け声と共に始まる⑥ジョニー・ビー・グッドを聞くとワクワクしてくる。まさにライブの良さが凝縮されたようなアルバムである。
また、②イッツ・マイ・オウン・フォールトでの、リック・デリンジャーとのギター・バトルは聞き物だ。この曲を聴くためだけでも購入する価値がある。(ちなみに僕はアナログ盤とCDと両方持ってます)

ジョニーの歌は怒鳴るようにシャウトする場合が多く、正直言って僕はそれほど好きではない。しかし、このアルバムに関してはライブという事もあり、彼のワイルドな歌唱法が演奏や観客の熱狂とマッチして、全く違和感無く聴けるのだ。そのあたりも、このライブの素晴らしさを高めている一つの要因かもしれないと、個人的には考えている。

しかし、テキサスという土地は、スティヴィー・レイ・ヴォーンといい、このジョニー・ウィンターといい、素晴らしいブルース・ギタリストを輩出している。思うに、それだけブルースが生活に根ざしているということなんだろうな。

まあ、なんだかんだいうよりも、とにかく一度聴いてみればいい。どうしてこの作品がロック史上に残る名盤と言われているか。この素敵なライブの前には言葉なんていかに無力だっていうことが直ぐにわかるから(笑)
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by oldblues | 2005-02-20 01:13 | Old Rock

東京の野蛮

b0008880_0155845.jpg戸川純について書いてみようと思ったのは、先日スカパーで「大天使のように」のヴィデオ・クリップを観たからだ。あれっていい曲だもんね。
でも僕はゲルニカをあんまり聴いてなくて、戸川純がソロでやってた頃の曲しか知らない。それで今回とりあげた「東京の野蛮」というのは、戸川純ソロ時代のベスト盤なのだ。

カルト・アイドルの名を欲しいままにし、一世を風靡した彼女には熱心な信奉者も多い。それほど熱心なファンとは言えない僕には、彼女について語る資格など無いのかも知れない(ならこんな文章書くなよという突っ込みもあるでしょうが、とりあえず無視^^;) 
でも、僕はやっぱり戸川純が好きなのだ。そのエキセントリックな言動や、年齢不詳で幼女のように可憐でありながら充分にコケティッシュであるという、不思議な魅力を持ったルックスも全て包含して。

戸川純を語る上でひとつのキー・ワードになるのが、この「不思議さ」であるかもしれない。天然かパフォーマンスかわからないけど、一般的な基準からかなりずれた、彼女の存在そのものが「不思議」であるからだ。

擬似クラシック、擬似レトロな歌詞や曲も不思議なら、その可憐な容貌から受けるイメージを裏切ってヒステリックにシャウトする様も不思議。まさにパンク。まさにカルト。最近の人でいえば椎名林檎とちょっと似ているなと思う。

さてこのアルバムだが、ベスト盤の名に恥じず粒の揃った名曲ぞろいである。
僕の好きなのは①さよならをおしえて②.海やから③母子受精④諦念プシガンガ⑤蛹化の女⑨眼球綺譚だが、その他にも⑦遅咲きガール⑩玉姫様などのヒット曲も収録されており、カルトでありながらポップな魅力が伝わる。また⑥パンク蛹化の女や⑪レーダーマンでの絶叫は、いつ聞いても背筋をゾクゾクさせられる。

最近ではとんと表舞台へ登場しなくなった彼女だが、きっとどこか熱心なファンの前で活動してるんだろうな。僕も久しぶりに彼女のCD買って聞いてみよう。
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by oldblues | 2005-02-18 00:16 | J-POP

ブラック・ナイト

b0008880_21522811.jpg70年代を代表する超有名ハード・ロック・バンドがディープ・パープルだ。
今さら僕がここで採り上げるまでもなく、当時のロック・ファンのほとんどは、パープルかツェッペリンのどちらか(もしくは両方)をアイドルにしていたと言っても過言ではない。僕個人に関しても、今となってはツェッペリンの方が好きだが、当時は圧倒的にディープ・パープルの方が好きだった。

ディープ・パープルは歴史の有るバンドで、メンバー・チェンジも多々あり、解散したり再結成したりと紆余曲折を経てきている。そんな中で僕が、そして同世代の多くの人が、自分の好きなバンドとしてディープ・パープルの名前を挙げる時、それは第2期ディープ・パープルを指している事が多いに違いない。

第2期ディープ・パープルのメンバーは、リッチー・ブラックモア(ギター)イアン・ギラン(ヴォーカル)ロジャー・グローヴァー(ベース)ジョン・ロード(キーボード)イアン・ペイス(ドラムス)の5人で、まさに黄金時代を築いた。名盤と言われる作品も多く、「イン・ロック」「ファイア・ボール」「マシーン・ヘッド」「ライブ・イン・ジャパン」など枚挙に暇がないほどだ。

そして表題にした「ブラック・ナイト」は、後年ベスト・アルバムなどには収録されたが、この時点ではシングルしか発売されていない。僕は友人宅でこの曲のシングル盤を発見し、ジャケットのデザインが「イン・ロック」と同じなので同アルバムからのシングル・カットだと思っていた。
ところが聴いてみたらアルバムには入ってないし、リフが印象的なカッコいい曲だしということで、早速自分でも購入したという記憶がある。
そういう思い出もあって、ディープ・パープルの数ある名曲のうち、最も印象に残っているのがこの曲なのである。

パープルで特筆すべきは、やはりリッチーのギターだろう。イアン・ギランの歌もいいし、いささか頑張りすぎるジョン・ロードのキーボード(笑)も、彼らのサウンドを構成する上では重要なファクターであるが、パープル・ファンはみんなリッチーのギターが好きなのではないだろうか?

ブルースの影響を色濃く受けながらも、一方でクラシックの要素をとり入れた独特の演奏は、他のギタリスト達とは一線を画すキラリと光る個性を持ち、それでいてキャッチーでわかりやすいフレーズを次々と産みだした。当時のギター少年達が熱狂したのも当然だと頷ける所だ。

実は僕は「ライブ・イン・ジャパン」の時に武道館にいたんだけど、これは最高のステージだった。イアン・ギランはパーカッションを蹴り倒し、リッチーはギターを破壊するパフォーマンスを見せてくれた。
周りのみんなが興奮していた。立ち上がり腕をつき上げ上着をグルグル降り回して熱狂した。

あれからもう何年経ったのか・・・?
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by oldblues | 2005-02-13 21:54 | Old Rock

シェイプス&パターンズ


b0008880_223212100.jpg音楽の好みはかなり幅広いと自負している。ジャンルやカテゴリーなどに拘らず、自分の基準で「良い=好き」と判断すれば、どんな曲でも受け容れている。
しかし、あまりにもお洒落な雰囲気のものは自分に似合わないという先入観があり(ダサい人間なのでコンプレックスがあるのかも)聞く以前に敬遠してしまって損をすることがある。スイング・アウト・シスターの場合がそうだった。

作品もたくさん発表しているし、そこそこメジャーな存在でもあるから、当然名前だけは知っていた。でもレコード店で見かけるジャケットには、いつもお洒落でカッコいい男女の写真が載っていて、「自分の世界とは違う」という雰囲気を感じていた。
しかしある日、ふとした気まぐれから彼らの「シェイプス・&・パターンズ」を聴き、ああどうしてもっと早く聴かなかったのだろうと、ひどく後悔する事となったのだ(笑)

①「サムホエア・イン・ザ・ワールド」から既に「あ、これ好きだ」と思った。ジャケット写真で見たお洒落でカッコいい美女(コリーン)は、歌声も伸びやかでとても美しい。②「ヒアー・アンド・ナウ」の、お風呂の中で歌っているようなモワっとしたぶ厚いサウンドも良い。懐かしくて新しい感覚。あーーー、いいなあ。⑫「アイシィ・コールド・アズ・ウィンター」は少し印象が違う。聴いているとまるで日本のわらべ歌をモチーフにしているような感じがする。アルバムを通して聴いてみて、最初最も印象に残ったのがこの曲だ。

その他、③「ウィ・クッド・メイク・イット・ハップン」⑪「あなたにいてほしい」など、このアルバムに収録されている全13曲の中に駄作は無い。ロックやジャズやラテンや、その他いろいろなジャンルの音楽を包含し、その全てをスイング・アウト・シスター流に料理して上質なポップスに仕立て上げているのは見事だ。

このアルバムでスイング・アウト・シスターの魅力に触れ、その後、遅ればせながら彼らの他の作品もじょじょに聴いて行った。しかし個人的な好みからすると、やはり「シェイプス・&・パターンズ」が最も素晴らしいと思える。偶然ながら最初にこれを聴いたのは幸運だった。今となって僕はそう考えるのである。
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by oldblues | 2005-02-12 22:36 | Pops

ジャックスの奇蹟

b0008880_0494456.jpg60年代の終わり頃、瞬間の煌きで時代を照らし出したバンドがあった・・・それがジャックス。
早川義夫を中心に結成され、わずかな活動期間にわずかな音源を残して解散してしまったが、当時の日本の音楽界には無かった真にサイケデリックなサウンドと、暗闇から情念があふれだすような歌で、一部ファンの間では今もカリスマ的な人気がある。まさに伝説のグループなのである。

そのジャックスの2ndにしてラスト・アルバムが「ジャックスの奇蹟」だ。一般的には1st(ジャックスの世界)の方が評価が高く、ともすればこちらは等閑にされがちだ。だが決して駄作というわけではない。現に僕はこのアルバムの方が好きだし・・・。

このアルバムにはつのだひろもジャックスの一員として参加している。そして、つのだ中心の楽曲と早川義夫中心の楽曲ではかなり印象が違う。聞く所によると、早川義夫は自作の曲以外には全く参加していないらしい。まあ、このあたりが作品としての統一性に欠けると批判される所以だろう。

曲目は①ジョーのロック②この青い海に③堕天使ロック④運命の囚人⑤トゥ・ラヴ・ユー⑥Dm4-50⑦花が咲いて⑧君をさらって⑨ロール・オーヴァー・ゆらの助⑩ハウ・トゥ・ラヴ⑪敵は遠くに
お気に入りは①③⑦⑧⑩で、やはり早川義夫が歌っている曲が多くなる。

ジャックスを語るのは難しい。彼らの音楽の特異性や魅力について語るのはもっと難しい。決して上手とは言えない早川の歌が、何故こんなに胸に迫るのかをわかってもらうためには、やはり彼らの演奏を聴いてもらうしかないだろう。いや、もしかしたら「あの時代」を生きた者じゃないと、ジャックスの前衛性を本当には理解出来ないのかも知れない。

最後に僕のフェイバリット「君をさらって」の歌詞を紹介しておこう。リリシズムに満ちたこの曲が早川義夫によって歌われる時、一瞬の狂気を灰見せる事を付け加えて。

君をさらって汽車に乗せ
遠い所へ連れてってしまおう
汽車は煙を吐き新しい町へ

花輪を作り小屋を建て
月夜の晩に恋を語ろう
君は泣き止み僕の胸に

やがて2人は結ばれて
まるまる太った子供が出来る
いつまでも幸せに暮らそう・・・
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by oldblues | 2005-02-09 00:54 | 70's Rock&Folk(J)

夜の盗賊団

b0008880_23251766.jpgブルーハーツにはどうしてカリスマ的な人気が有ったのか。どうして若いミュージシャン達の多くが、彼らに対するリスペクトを表明するのか。「遅れてきたブルーハーツ・ファン」の僕には、最初その理由がわからなかった。

しかし、彼らよりもずっと年上の僕が、彼等の音楽を聴く事によって幾度となく勇気付けられるという経験を重ねる事により、今ではその理由がよくわかる。ブルーハーツはそういう意味で、みんなにとって特別な存在なんだよね。

ブルーハーツはパンク・バンドだ。ステージでのヒロトは激しいアクションで聴衆を煽り、彼らのメッセージは鋭い言葉の槍となって僕らの心を抉る。ギターは轟音を放ち、スピード感溢れるビートに乗って聴衆はぴょんぴょん跳びはねる。

しかし、彼らが93年にリリースした「DUG OUT」というアルバムは少し趣を異にしている。これは同じ年の「STICK OUT」と対をなす作品で、前者が乗りの良いロックン・ロール中心であるのに対し、ミディアム・テンポやバラードが収められている。

そういう点ではいつものブルーハーツらしくないアルバムといえるかもしれないが内容は非常に充実している。表面的な激しさが隠れ内省的な感じがする分、表現に深みが増しているように思えるし、僕としては個人的に彼らのアルバム中、最も好きな作品である。

曲目は①手紙②緑のハッパ③トーチ・ソング④雨上がり⑤年をとろう⑥夜の盗賊団⑦キング・オブ・ルーキー⑧ムチとマント⑨宝もの⑩夕暮れ⑪パーティー⑫チャンスの12曲で、特に僕が好きなのは①③⑥⑩と、こうやって並べると真島作品ばかりだなあ。

どれも好きな曲ばかりだが、どれか一つを挙げるとすれば、非常に迷いつつ⑥の「夜の盗賊団」という事になろうか。演奏、メロディ、歌詞、アレンジ全て完璧だと思う。だいたい僕はこういうゆったりした乗りの曲が好きなのだ。

この曲を聴いて、僕も彼らと一緒に5月の風のビールを飲みに行きたいな
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by oldblues | 2005-02-06 23:28 | J-POP
b0008880_23214834.jpg伝説のロック・グループ、クリームのプロデュースをしていたフェリックス・パパラルディが、巨漢の天才ギタリスト、レスリー・ウエストを見出して結成したのがマウンテンだ。
当時(70年代)のハード・ロック・ファンの間では、マウンテンの人気はすさまじく、その名前を知らないものは無いほどだったが、今となっては一部の熱心なファンの中でしか話題に上らなくなってしまった。

マウンテンは最高のハード・ロック・バンドだ。特にギターのレスリー・ウエストとベースのパパラルディの絡みは絶妙で、それにドラムスのコーキー・レイングとキーボードのスティーブ・ナイトが加わり、サウンドに厚みを増していた。
そして、全体の指揮をとるのはやはりパパラルディ。彼の知的で完璧なコントロールがあればこそ、他のミュージシャン達が自由自在にその力量を発揮できたのだと思う。

さて、後日メンバー・チェンジや再結成などがあったにしろ、マウンテンの活動期間は実質3年程度だった。その短い活動期間の間に何枚かの作品を遺しているが、僕が最も好きで且つ傑作だと考えるのは、初めてのフル・ライブアルバムだった「暗黒への挑戦」(原題:THE ROAD GOES EVER ON)だ

当時のLP盤でA面は①Long Red②Waiting to take you away③Crossroaderの3曲。いかにもライブらしいワイルドで小気味のいい快演ばかりだが、なんと言っても最大の聴きものはB面全てを費やした20分近くの「Nantucket sleighride」だ。この曲はスタジオ録音盤にも収録されているものの、やはりこちらの壮大な演奏に軍配があがる。

縦横無尽に弾きまくるレスリーのギター。それと絡みあうベース。またある時はベースが誘いギターが応じ、そこにドラムやキーボードも加わって、バンド全体が果てしない音世界の高みに昇っていく。まさにロック・ファン必聴!至福の時間を体験出来る名演奏だ。
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by oldblues | 2005-02-05 23:21 | Old Rock