大好きな音楽の話をしたいな


by oldblues
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夏の日の恋

b0008880_2338478.jpgイージー・リスニングと呼ばれるジャンルの音楽がある。その名称通り、それと意識して聴くのではなく、気が付いたらBGMとして流れていたなどという聴かれ方をする場合が多い。そういう意味ではある種のミニマル・ミュージックと言えるかもしれない。

しかし、宿命的にそういう聴かれ方をするイージー・リスニングの楽曲の中にも、是非ちゃんと聴いてみようと思わせられるような名曲も多数ある。そして僕にとっての「ベスト・イージー・リスニング」とでも言うべき曲が、パーシーフェイス楽団による「夏の日の恋」なのだ。

「夏の日の恋」は原題を「A Summer Place」と言う。映画「避暑地の出来事」の主題歌として作られた。調べてみるとこの映画、1959年の作品だという。あいにく僕はこの映画を観ていないので想像でしかないが、59年という時代背景や「避暑地の出来事」というタイトルからして、かなりお洒落なラブ・ロマンスだったのではないだろうか。

軽やかな3連符に乗って、ストリングスが美しい旋律を奏でる。目を閉じると、もうそこは夏の海だ。眩い陽光の中で、清潔な白と透明な青の世界がどこまでも果てしない広がりを見せる。

僕は冷たい紅茶を飲みながら深呼吸する。
たゆたう海を眺めながら

今日は一日中ここで過ごそうと考えている。
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by oldblues | 2005-08-30 23:41 | Various

南十字星

b0008880_02945.jpg世界中の全てのものに怒りを向けた事がある。なぜ自分はここにいるのか、生きている(生かされている)理由は何だろうかと、思い煩った事がある。

大人になって年を取るに従い、この手の問題についてあまり真剣に考えなくなってくる。いくら考えても答えなど出やしないし、精神に変調を来たさないよう防衛本能が働くからだ。

しかし人間の心というのは本質的に弱い。ふとしたはずみに、こういう言うなれば「不毛な悩み」に囚われ、どうしようもなく落ち込んでしまう事がある。自らの価値の無さを思い知らされ、どうしたらいいのかとオロオロしてしまうのだ。

そんな時ザ・バンドの音楽を聴くと、その大地をしっかりと踏みしめたような存在感に驚かされ、わけがわからないままに何故か勇気付けられる。彼らだって人間である以上、実際には付和雷同するような弱い部分を持っているに違いないのだが。

ザ・バンドには優れた作品が多い。それぞれのファンに、それぞれの異なった名盤が存在する事だろう。だが、オリジナル・メンバーによる後期の名作「南十字星」をフェイバリットに挙げる人は多いはずだ。そしてこれは単に「ザ・バンドのアルバムの中で」というにとどまらず、全ロックアルバムの中でも燦然と輝く、歴史的な名盤なのである。

シンセサイザーを導入することにより、それまでの作品と比べて軽いサウンドに聴こえるかもしれない。しかし表層的な変化にとらわれてはならない。タイトなリズム。渋いヴォーカル。地に足のついた土臭いサウンド。彼らの本質は全く変わっていない。

CDによる再発時ボーナス・トラックが増えたが、オリジナルでは収録曲は8曲だった。

1)禁断の木の実 2)浮浪者のたまり場 3)オフェリア 4)アケイディアの流木5)ベルを鳴らして 6)同じことさ 7)ジュピターの谷 8)おんぼろ人生

そして僕の好きなのは2)3)6)。特に6)の「It Makes No Difference」という歌い出しにはいつも痺れてしまうのだ。
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by oldblues | 2005-08-28 00:32 | Old Rock

ザ・キャプテン&ミー

b0008880_204440.jpgどちらかというとアメリカン・ロックが好きなので、ドゥービー・ブラザーズはよく聴いた。それも初期のトム・ジョンストン在籍中が僕のお気に入りだ。
マイケル・マクドナルドが中心となる、後期のAOR路線も悪くは無いが、やはり僕の中では、ドゥービーズといえばあの土の香りのする骨太のサウンドでなければならない。

そんなわけで僕にとってのドゥービー・ブラザーズは、1stから「スタンピード」までの5枚なのである。特に「トゥルーズ・ストリート」「キャプテン&ミー」「ドゥービー天国」「スタンピード」の4枚はどれも甲乙付け難い。しかし、どれが一番好きかと改めて考えてみると、やはり初期の代表作との誉れ高い「キャプテン&ミー」ということになるだろう。(もっともこういうのは、その時の気分によって直ぐに変化しちゃうんですけどね)

さて、キャプテン&ミーである。1曲目の「Natural Thing」から、いかにも彼等らしいノリノリのサウンド。ツイン・ギターにツイン・ドラムのぶ厚い演奏にトムのワイルドなヴォーカル。それに美しいハーモニーだ。その後、確実に彼らの代表作としてカウントされるであろう2)Long Train Runnin' 3)China Groveが続く。まさにドゥービー・ブラザーズの真骨頂とでも言うべき、ゴキゲンなナンバーの連続だ。

もちろんこれらのロックン・ロールだけでは無く、スローな4)Dark Eyed Cajun Womanや、アコースティックな7).South City Midnight Ladyなども外せない。なんというか、作品の粒が揃っているのである。

今回、このアルバムを聴き返し、「突き抜けて行く音楽」の心地よさを、改めて実感した。イーグルスとはまた違った感じの、だが負けないくらい素晴らしいウェスト・コースト・ロックの雄がそこにいた。
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by oldblues | 2005-08-21 20:06 | Old Rock

初恋

初恋をテーマにした歌は多い。「初恋の人に似ている」「初恋のメロディ」などはもちろん、そのものずばり「初恋」というタイトルを持った曲もたくさんある。
ある年齢に達した人ならば誰でも「初恋」という言葉を聞くとともに、何かしら甘酸っぱい感情がこみあげてくるのではないだろうか。そういう意味でも歌のモチーフになりやすいのかもしれない。

その昔(と言っても80年代)郷ひろみが、バーティ・ヒギンズの名曲「哀愁のカサブランカ」をカバーし、これが大ヒットした。僕はどうしてもこの曲が覚えたくて、郷ひろみの大ファンだという女性の友人に頼み、この曲が入っているレコードを借りたことがあるのだ。

当時の彼はいわゆるアイドル路線から大人の歌手への脱却を図っており、どうやらその過渡期にあったらしい。だが、特別に郷ひろみのファンではなかった僕は、そんなことは知らなかった。だから目的は当然「哀愁のカサブランカ」だけであり、アルバムに収録されている他の曲に、は全く興味を持っていなかった。

それなのにアルバムを全部聴いてみようと考えたのは、せっかく大切なレコードを貸してくれた女友達に対して、聴かないとなにか申し訳ないような気持ちになったからなのだろう。そして、その中の1曲である「ロマンス」が、ツボにはまってしまったのだ。

「ロマンス」のメロディは、「禁じられた遊び」で有名なあのメロディをそのまま使っている。もちろんアレンジが違うから全然違った感じの曲に聴こえる。しかし、ちょっと聴けば直ぐにそれとわかるし、耳慣れた旋律がこの曲の持つ哀切な内容とぴったり合う事に気づかされる。



金色のひまわりが 青い海を見下ろす
遥かな丘に今も眠る 君と僕の初恋

ミルク色の身体を 駆け抜ける風になった日
大人になっても離さないと 繰り返し誓ったね



記憶が定かでは無いが、この曲も海外の歌手のカバーではなかったろうか。
それにしても僕やあなたの初恋は、いったいどんなだっただろう?

今となっては忘却の彼方にあるけれど。
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by oldblues | 2005-08-21 01:44 | Various
b0008880_23463639.jpg最近どうも調子が悪い。
夏バテなのかどうも疲れ易いし、精神的にもダレ気味だ。

なんとなく、何もやる気がしない。
やっても長続きしない。
こんなことではいけないなと思うのだけどどうしようもない。
精神的夏バテ・・・そんなふうに自己分析している。

こういう時は何か楽しい気分になれる音楽を聴きたい。
陽気なブルースやロックもいいけど
ここはもっと気軽に聴けるような、軽いノリのポップスがいい。

ほら、31アイスクリームのバラエティ・パックみたいな曲。
ノン・ストップで聴きたいな。
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by oldblues | 2005-08-17 23:49 | 音楽以外の話

イパネマの娘

b0008880_22134350.jpg夏の日が今、終わろうとしている。さしもの猛威をふるった太陽も西に傾き、空を薔薇色に染めてゆく。夕方になってようやく生ぬるい風が吹き始めた。僕達はそのわずかな風にしがみつきながら、今日という日を惜しむ。

団地の中庭では子供達の声。どこからかカレーを作る匂いが漂ってくる。そんな生活感のある風景の中で、僕はボサ・ノバを聴いているのだ。

アントニオ・カルロス・ジョビンが創始したというボサ・ノバの事を、僕はあまり知らない。でも中学生のころにブラスバンドでフルートをやっていたから、「イパネマの娘」という名曲の存在は知っていた。いつかこんな素敵な曲を演奏出来るようになりたい――当時の僕はそう考えていた。

このアルバム「TIDE」を買ったのも、件の曲が収録されていたからだ。納屋橋のYAMAHAで手に入れた輸入盤。ワゴン・セールで500円だった。ジャケットの写真が良い。ボサ・ノバという僕にとっては未知の音楽、そのエキゾチックな印象を具現化しているような気がした。

このアルバムを聴いて「イパネマの娘」以外の曲も好きになった。ジョビンの事も少しは知ったし、他にもたくさんある素晴らしい楽曲を聴く機会にも恵まれた。
だが、僕にとってのボサ・ノバは、いつまでたっても環境音楽の域を出ていないようだ。とても好きなんだけど、あまりにも聴き心地が良すぎて、つい眠くなってしまうからかもしれない。

でも、いいではないか。そんな音楽の聴き方があっても良い。僕はカレーの匂いが漂う団地の夕間暮れに、ボサ・ノバを聴きながら、遠いブラジルの地に思いを馳せる。

そのイメージはきっと真実とは違っているのだろうけれど。
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by oldblues | 2005-08-07 22:16 | Latin