大好きな音楽の話をしたいな


by oldblues
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31

<   2005年 12月 ( 3 )   > この月の画像一覧

I Was Warned

b0008880_21594248.jpgIPodを購入したので、持っているCDを盛んに取り込んでいる。そんなわけで、最近あまり聴いていなかった作品を久しぶりに聴くという機会が増えた。表題の「I Was Warned/Robert Cray」もそんなアルバムの1つである。

このアルバムは、アメリカに行った知人からお土産でもらったものだ。ブルースのことなんて全く知らない知人にしては、偶然にしてもずいぶん選球眼が良かったものだと、これを聴いて思った記憶が残っている。

ブルースというと泥臭くあくの強い音楽を連想しがちだが、ロバート・クレイのやっている音楽は少しイメージが違っている。都会的というか洗練されているというか、かなりソフィスティケートされたブルースなのだ。そんな点から彼の演奏を「軽い」とか「物足りない」と批判するブルース・ファンが多いのも事実なのである。

しかし僕に言わせてもらえるなら、そういった批判はかなり的外れなものではないだろうかと思う。ロバート・クレイがやっているのは紛れもなくブルースだし、表面のライトな印象とは裏腹に、そこには1本筋の通ったディープなブルース・フィーリングが感じられる。

ギターだって馬鹿ウマだ。めちゃくちゃテクニックがあるのに、弾き過ぎないところも節度が有っていい。それに忘れてはいけないのがヴォーカリストとしての実力。結局彼のやってるブルースは、高い技術に裏打ちされたギターと、それに負けないほど高レベルの歌。この2つがシンクロする時に唯一無二のものになるのである。

さてこのアルバムだが、もう全てがお気に入りと言っていいくらい水準が高い。ファンキーなノリのナンバーからスローなバラードまで、優れた作品がずらっと並んでいる。
その中でも特にと言えば、タイトル曲の③I Was Warnedをはじめ①Just a looser④The Price I Pay ⑧A Picture Of A Broken Heart⑨He Don't Live Here Anymoreなどが僕のお勧めだ。

若手と言われたロバート・クレイも今ではもう50代。1953年生まれの彼は、実は僕と同い年なので、僕としては特別な親近感を抱いている。これからもずっと油の乗った演奏を、是非聴かせ続けてて欲しいものである。
[PR]
by oldblues | 2005-12-25 22:08 | Blues

You belong to me

b0008880_1135467.jpg山下達郎が「ON THE STREET CORNER 1」をリリースする以前、「アカペラ」はあまり一般的な言葉では無かったはずだ。今では普通に通用するが、当時は一部の音楽ファンの間でしか使われなかった言葉だったのである。そしてそんな、ある意味特殊な「音楽用語」を広く知らしめるきっかけになったのがこのアルバムであり、且つ僕の知る限りでは、日本で初めて本格的にアカペラに取り組んだ、画期的な作品集だった。

もちろんこのアルバムの価値は物珍しさにあるのではなく、その水準の高さにある。達郎1人で全てのパートをやっているにもかかわらず(いや、それだからこそと言うべきか)これほど質の高いヴォーカル・アルバムに仕上がっているという事実は、驚き以外の何物でも無い。

山下達郎によるこの企画はシリーズ化され、確か「3」まで発表された。それぞれの意見はあろうが、僕はやはり最初に発表された「1」が最も好きである。どのアルバムも、達郎が愛して止まないアメリカン・ポピュラー・ミュージックの名曲たちが採り上げられているのだが、「1」に収録されている曲のライン・ナップが、きっと僕の好みに一番合っているからだろう。

③スパニッシュ・ハーレム⑨ブルー・ベルベットなどが特にお気に入りだ。しかし、このアルバム中のベストを選ぶとしたら、僕は迷わずに①ユー・ビロング・トゥー・ミーを推す。魅力的なメロディを持った美しいこのバラードを、僕は達郎の歌で初めて知った。そして最初に聴いた時から楽曲の魅力の虜になったのだ。

「See the pyramids along the Nile」という歌い出しもいい。遠い国にいる恋人を想う気持ち。離れているからこそ認識出来る、胸の底からわきあがってくる抑えきれない思い。そんな切なくもやるせない感情がひしひしと伝わってくるのである。
[PR]
by oldblues | 2005-12-11 01:16 | Pops

No Fun Aloud

b0008880_2114068.jpgグレン・フライのソロ・アルバム「No Fun Aloud」「The Allnighter」「Soul Searchin'」の3枚はよく聴いた。それもアルバムをターン・テーブルに乗せて「さあ今からグレン・フライを聴くぞ」というのではなく、カセットにダビングしたものをドライブ中にという聴き方だったので、どの曲がどのアルバムに入っていたかがよくわからない。そんないい加減な聴き方だったけど、どれも僕の愛聴盤だったし、どのアルバムも好きだった。

イーグルスの大ファンだったので、解散後もそれぞれのメンバーのソロ・アルバムを一応はチェックしていた。グレン・フライの「No Fun Aloud」が出た時も、心の中ではイーグルスをイメージしていたので、最初聴いた時は「ちょっと違うぞ」という感じがした。だがそれはイーグルス・ファンとしての僕の勝手な思い入れに過ぎない。イーグルスのストイックなサウンドに、ある種の閉塞感を感じていた僕は、グレン・フライの作り出す、ソウル・ミュージックを下敷きとした明るくて楽しいサウンドに直ぐに惹かれた。

グレン・フライの音楽には独特の軽味がある。そしてそれは決して音楽性の低さを表すものでは無い。初期のイーグルが持っていた大らかな部分を、グレン・フライこそが正しく継承しているのだと思う。

この作品の中のお気に入りは、先ずシングル・ヒットした①I Found Somebodyだ。その他にも②The One You Love、美しいバラードの⑦That Girl、かつてのイーグルスを髣髴とさせるサウンドの⑨She Can't Let Goなど、良い曲がたくさん収録されている。ジョニー・テイラーの⑤I've Been Born Againなんかも、彼のソウル好きが表れているようで良いなあ。
[PR]
by oldblues | 2005-12-04 21:17 | Old Rock