大好きな音楽の話をしたいな


by oldblues
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<   2006年 05月 ( 4 )   > この月の画像一覧

トロピカル ダンディー

b0008880_0301592.jpg「元はっぴいえんど」とか「元YMO」などと言わなくても、今や日本を代表するミュージシャンの一人として、評価が定まっている細野晴臣氏のソロ・アルバム。細野さんも最近は偉くなってしまったような感じで、やってる音楽もなんだか小難しくなってる気がしてしまうのだが、この当時のアルバムなら文句無く楽しめるはずだ。

「トロピカル・ダンディー」は、「泰安洋行」「はらいそ」と合わせて、いわゆるトロピカル3部作と称される作品群のひとつだが、僕はその中ではこれが一番好きだ。もちろん他の2枚がダメというわけではない。特に「はらいそ」収録の「ファム・ファタール~ 妖婦」などは大の気に入り曲であるほどだ。しかしながらアルバムごとの楽曲を比較した場合、僕にとってはこの「トロピカル・ダンディー」が最もしっくりくるのだから仕方がない。完成度は「はらいそ」に軍配が揚がるように思えるのだが。ま、好き嫌いなんて多分に個人的主観によるものですからね。

① CHATTANOOGA CHOO CHOO
② HURRICANE DOROTHY
③ 絹街道
④ 熱帯夜
⑤ 北京DUCK
⑥ 漂流記
⑦ HONEY MOON
⑧ 三時の子守唄
⑨ 三時の子守唄(インストゥルメンタル)
⑩ 漂流記

このラインナップの中で、好きなのは②①⑦④⑧の順だろうか。②HURRICANE DOROTHYは、先に書いた「ファム・ファタール」と並び、僕のフェイバリット。①はご存知グレン・ミラー楽団の曲である。他の楽曲も異国情緒に溢れ、当時流行していたトロピカル・ブームの頂点を極めるような出来栄え。さすが才人細野さんの面目躍如といったところであろう。
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by oldblues | 2006-05-21 00:31 | 70's Rock&Folk(J)

Stormy Monday

b0008880_23193386.gif原曲はTボーン・ウォーカー。しかしロック畑の人も含めさまざまなミュージシャンがやっている。まるでブルースの定番みたいな曲だ。そんなこの曲の数あるテイクの中で、僕がベストとして挙げたいのが、ロバート・ジュニア・ロックウッド&ジ・エイシズによるトラックなのである。

70年代の初頭、わが国に第一次ブルース・ブームというのがあった。あったと言っても、一般的には全く認知されていなかったし、ブルースが人口に膾炙するということもなかった。しかし、アメリカからブルース・マンを迎え「ブルース・フェスティバル」なるコンサートも開催された。その第1回に出演したのがロバート・ジュニア・ロックウッドであり、エイシズなのである。

ブルース初心者だった僕は、ロバート・ジュニアもエイシズも、一緒に来日した伝説のブルース・マン、スリーピー・ジョン・エスティスも知らなかった。だが、本場から来たブルース・マン達が、日本でライブをやるという事実は、充分に僕の気分を高揚させた。当日は残念ながら現場に行けなかったが、せめてレコードくらいはと、発売を心待ちにして購入したのが、彼らの演奏の模様を収録した「ブルース・ライブ」だったのだ。

エイシズという最強のバック・バンドに支えられた、ロックウッドのギターは圧巻だ。どの曲においても素晴らしいプレイを聴かせる。そしてその中でも「ストーミー・マンディ」はアルバム中の白眉と言えるだろう。ギターの音色、旋律、どれをとっても美しく、何度聴いても陶然とした気持ちになる。

どちらかといえばダーティなイメージのある、ブルースという音楽ジャンルにおいて、僕はかつてこれほどに美しい演奏を聴いたことがない。いや、本当に美しい音楽というのは、実はこういう音楽を指しているのだ。ジャジーで独特なフレーズ。けれんの無い流麗なギター。文句無しの名演なのである。
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by oldblues | 2006-05-16 23:20 | Blues

遠く離れたおまえに

b0008880_0494865.jpg「日本のホセ・フェリシアーノ」と例えられることの多い長谷川きよしだが、盲目のギタリストでシンガーという共通項は有るものの、彼の構築する世界は、やはりワン&オンリーなものだと思う。

彼はデビュー当時から、サンバやシャンソン、カンツォーネなど、世界の様々な音楽を取り入れてやって来た。しかし個人的な見解ではあるが、よく聴いているとそれらは全て、良い意味で日本的なものへと収斂しているような気がする。そしてこのあたりが、彼ならではの独自性の秘密を解く鍵のひとつでもあるようだ。

「遠く離れたおまえに」は、長谷川きよしがヨーロッパの各地を旅してまわり、場所を選ばず、行く先々での演奏を録音するという企画のアルバムだ。そのため、中には子供の声やヤギの鳴き声などが一緒に入っている曲もあり、のどかな臨場感を味わうことが出来る。しかし、さすがに一発録りしているだけに、おおらかな中にも緊張感のある演奏に仕上がっている。

タイトルにもなっている「遠く離れたおまえに」が秀逸なのはもちろんだが、僕の一番のお気に入りは、ピュアで美しいラブソング「キャティ」。また、悲しい恋の物語になっている「小さなひなげしのように」の出来も素晴らしい。

「別れのサンバ」「黒の舟歌」、加藤登紀子とのコラボレーションによる「灰色の瞳」など、いくつかのヒット曲を持つ彼だが、日本の音楽シーンにおいては、それほどメジャーな存在とは言えないだろう。しかし長谷川きよしは、商業的な成功だとかメジャーになる事には、さほど関心を持っていないに違いない。あくまでも自分のやりたい音楽をひたすらやり続ける。成功や名声はその結果に過ぎないと思っているはずだ。

ピュアなものは美しい。だから長谷川きよしのこのアルバムの楽曲は、全て美しいのだ。
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by oldblues | 2006-05-09 00:52 | 70's Rock&Folk(J)

Live Rust

b0008880_22274994.jpgニール・ヤングは好きなアーティストの一人なので、彼の作品は比較的よく聴いている。アコギを抱えて昔ながらのスタイルでやったり、バンドを従えてギンギンの爆裂ロックをやったりと、その表現方法は様々だが、どんな音楽をやっても、彼ならではの筋が1本通っていると感じられる。そればかりか、長いキャリアの中で彼がやり続けてきたことの本質は、デビュー当時から現在に至るまで、実は何も変わっていないとすら思えるのだ。

写真の「ライブ・ラスト」は、ニール・ヤングがクレイジー・ホースと共に残した70年代後半のライブ・アルバムだ。これを購入した当時はアナログの2枚組みで、1枚目(CDでは前半)がアコースティック、2枚目(後半)がバンドでの演奏が中心という構成になっている。

以前ここにも書いたと思うが、僕は必ずしも「ロックの真髄=ライブ」という考え方はしていない。それは、熱意だけが先走り演奏が冗漫というような、つまらないライブ・アルバムもたくさんあるからだ。

しかしこの「ライブ・ラスト」は違う。選曲もいいし、どれをとっても素晴らしい出来栄えの演奏ばかりだ。こういう作品を聴いていると、先の「ロック=ライブ」という図式は、やはり正しいのではないだろうかと思えてくる。

4)アフター・ザ・ゴールドラッシュの美しい歌声はどうだろう。9)ロッタ・ラブを聴いていると、いつでも胸が熱くなる。11)パウダー・フィンガー12)コルテス・ザ・キラー13)シナモン・ガール・・・語りだせば全ての楽曲をほめたたえたくなってくる。

安易に「名盤」という言葉を使いたくはないけれど、これを名盤と呼ばなければ何をもって名盤とするか、そんな事さえ言いたくなってくる作品である。
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by oldblues | 2006-05-07 22:26 | Old Rock