大好きな音楽の話をしたいな


by oldblues
カレンダー
S M T W T F S
1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30

<   2008年 04月 ( 4 )   > この月の画像一覧

I'll Play the Blues for You

b0008880_23493025.jpgアルバート・キング72年の作品。重厚なホーン、効果的なオルガン、着実にサポートするリズム隊に支えられ、ブルース・フィーリング溢れる歌とギターが炸裂する。なんてカッコ良くて粋なサウンドなんだろう。全ての音楽ファンは必ずこのアルバムを聴くべきだ。

キングのギターは決して音数が多くない。フレーズが多彩というわけではない。それでも、聴く者にこれだけの感動を与えるのはなぜだろう。ブルースの3大キングと賞賛され、亡くなった後も数々のギタリストたちに影響を与え続けているのは伊達ではない。そう納得させられる作品。紛れもない名盤だ。

タイトル曲の「I'll Play the Blues for You」は彼の代表作の一つともなっており、アルバム中では最も好きな楽曲だ。泥臭い音楽と言われているブルースも、彼の手にかかるとこんなにも知的で洗練されたものになるという良い見本である。

1. I'll Play the Blues for You
2. Little Brother
3. Breaking up Somebody's Home
4. High Cost of Loving
5. I'll Be Doggone
6. Answer to the Laundromat Blues
7. Don't Burn Down the Bridge
8. Angel of Mercy
[PR]
by oldblues | 2008-04-26 23:50 | Blues

百眼の巨人アーガス

b0008880_12171366.jpg1.Time Was(時は昔)
2.Sometime World(いつか世界は)
3.Blowin' Free
4.The King Will Come
5.Leaf And Stream(木の葉と小川)
6.Warrior(戦士)
7.Throw Down The Sword(剣を捨てろ)

後年再発されたアルバムには、ボーナス・トラックとして何曲かが付加されているが、オリジナルでの収録曲はこの7曲。ウィッシュボーン・アッシュ3枚目のアルバムであり72年の作品だ。ご承知のように「70年代ロック・・・」という企画には必ず登場し、名盤としての評価が定着している。そして内容はその評判に恥じないものとなっている。

60年代以前のポップスは、ラジオでオン・エアされることを前提としていたためか、1曲あたりの時間が短く、1枚のアルバムに入っているのは12曲以上というのが普通だった。それでもA面B面合わせて演奏時間30分以下などというのが当たり前だったのだ。それに対しロック・ミュージシャンたちは、経済的な成功もさることながら芸術性の方にも重きを置くようになったようで、間奏で長いインプロビゼーションを展開するなど、演奏時間はどんどん長くなる傾向にあった。
そんなわけで僕らがレコード店でアルバムを購入する際、1枚のアルバムにどれだけの曲が収められているかというのが一つの判断基準になった。アルバムあたりの収録数が7-8曲であると「うーむ、充実している感じだな」という具合である。

ウィッシュボーン・アッシュはイギリス出身、2本のギターにベースとドラムスという編成だ。シンセサイザーやキーボードが入っていないシンプルな編成ながら、壮大で美しい音楽を展開するところに彼等の真骨頂がある。サウンド的にはツイン・リードをフィーチャーしたギター・ロック。アンディとテッドのギターはどちらが主とか従という関係ではない。「白熱のバトル」といった部分もあるものの、どちらかといえばアンサンブルに主眼を置いているようだ。

さて、「百眼の巨人アーガス」である。アーガスというのは神話に出てくる伝説の巨人のことだ。このアルバムタイトルやジャケットデザイン、また楽曲のタイトルなどから、サーガのような神話的世界をモチーフにしているのだろうと想像できる。もっとも、彼らは初めからそういうコンセプトでアルバムを作成しようとしたわけではなかったようだ。しかし、後付にしろなんにしろ、「アーガス」はトータル・アルバムとして聴かれていることが多いだろう。こういうテーマの音楽、最近ではRPGなどのゲーム音楽に受け継がれているような気がする。

ギターのアルペジオから始まり、途中からアップテンポの小気味よいロックになる①で幕を開け、最後の⑦まで一気に聴き進むことができる。どの曲も魅力的な旋律を持っており、いかにもイギリスのバンドらしく、きちんと構成されている。いささかワイルドさに欠けるきらいはあるが、安心して聴いていられる良質なアルバムだ。
②の始まりのギターの美しさはどうだろう。何度聴いてもゾクゾクしてしまう。この曲も途中からテンポが変わってしまうのだが、個人的には最後までスローテンポのまま20分くらい続けて欲しいと思うのだが、どうだろう。

というわけで僕のフェイバリットは「Sometime World」ということになる。もちろん他の楽曲が悪いというわけではなく、あくもでも個人的な好みということだ。他にも、⑦で聴かれる2本のギターの絡みなどなかなかにエキサイティングで、このアルバムの中の聴き物のひとつだと思う。

しかし、個々の楽曲を挙げてコメントするのは愚かしい行為なのかもしれない。やはりこの作品は通して聴いた方がよい。トータルで評価すべきアルバムなのだ。
[PR]
by oldblues | 2008-04-20 12:20 | Old Rock

About Time

b0008880_23583865.jpg2003年にリリースされた、スティーヴ・ウィンウッドのソロ8作目である。既にお気づきのように、アルバムジャケットがそれまでの彼の作品のイメージとはいささか違う。このデザインから連想されるように、内容もラテン音楽やワールド・ミュージックなどを採り入れたサウンドになっている。しかし、ファンキーなリズムや、ソウルフルで洗練されたヴォーカルは健在で、これは紛れもなくスティーヴ・ウィンウッドの音楽なのだ。

正直言うと僕はそれほど彼の熱心なファンというわけではない。なので、このアルバムが、彼の長いキャリアの中でどんな位置付けとなるのかはわからないが、かなりイイ線いっているのは確かだと思う。

特徴的なのはハモンドオルガン。もちろんスティーブ自身が弾いているのだが、これがすごくカッコいい。あまり出しゃばることなくバックの演奏と渾然一体となり、バンドとしてのまとまりがとても感じられる。なんというか、空に向かって駆け上がっていくような開放感がある。

1. Different Light
2. Cigano (For The Gypsies)
3. Final Hour
4. Why Can’t We Live Together?
5. Domingo Morning
6. Now That You’re Alive
7. Bully
8. Phoenix Rising
9. Horizon
10. Walking On
11. Silvia (Who Is She?)

楽曲はどれもカッコよくて演奏時間の長さが苦にならない。僕のお気に入りは1.2.8などだが、特にどれか1曲と言われれば「11. Silvia (Who Is She?)」を選ぶ。この曲は11分以上もある大作で、静かなギターのイントロから始まり徐々に盛り上がっていく。中盤のギターとオルガンのソロはかなり力がこもっており、なかなかの聴き物だ。アルバム中の白眉と言っても良いのではないだろうか
[PR]
by oldblues | 2008-04-13 00:02 | Rock

Southern Star

b0008880_0334370.jpg1985年8月17日、テキサスはヒューストンでのライブを収録したブートレグ。ほとんどの音源はラジオ放送のために録音されたものらしい。ヴォリューム・レベルが曲によって違ったり、音質の悪い部分があったりするが、それはまあご愛嬌というところだろう。

Disc 1:
1. Ride Across the River
2. Expresso Love
3. One World
4. Romeo and Juliet
5. Private Investigations
6. Sultans of Swing
7. Why Worry
8. Walk of Life
9. Two Young Lovers

Disc 2:
1. Money for Nothing
2. Wild West End
3. Tunnel of Love
4. Brothers in Arms
5. Solid Rock
6. Going Home (Local Hero)

フルートの音に民族音楽を思わせるようなイントロが1分ほど続いた後、満を持したかのようにマーク・ノップラーのギターが入ってくる、ミディアムテンポの重々しいナンバー「Ride Across the River」でアルバムは幕を開ける。そこから、最後の「Going Home (Local Hero)」まで、全15曲が一気呵成の勢いで続いていく。演奏時間がやたらと長い曲もあって、正直いささか冗長に感じる部分がないでもない。しかし、それは僕がその場にいなかった故の感想であろう。演奏は力の入った素晴らしいものだし、聴衆の熱狂振りからもそれは伝わってくる。

思うに、アルバムとして完成された、作品としての音楽を聴くのと、ライブの会場にいて音楽を聴くという行為では、本質的に何かが違うような気がしてならない。ライブの場合は聞こえてくる音以外にも、演奏者の動作や表情、会場の雰囲気など、記憶媒体には記録できないような要素を全て含めないと、そのライブの良し悪しを判断するのが困難だからだ。しかしこのアルバムを聴く限り、そんな理屈をグダグダと並べるのは愚かしいことだと思える。熱のこもった演奏を楽しめばそれでいいのだ。

最近のソロアルバムではストイックな感じすらするほどに、あまりギター・ソロを聴かせてくれないマークだが、さすがにこのライブではケレンのない流麗なフレーズを弾きまくってくれる。ダイアー・ストレイツのファンなら必ずマーク・ノップラーのギターのファンでもあるに違いない。そして、そんな人にも必ず満足を与えてくれるのが、この「Southern Star」というアルバムなのだ。

マーク・ノップラーは「渋い」と評されることが多い音楽家だ。それは彼の歌い方や声質からイメージされているのだろう。しかし考えてみれば、彼ほど美しい音色で、ドラマチックなフレーズを紡ぎだすギタリストは、そうザラにはいない。「渋い」どころか最高に華麗なギタリストと言えるのではないだろうか。もっとも「渋い」という言葉を「Cool」という意味で使っているのだとしたら、それはそれで正しいのだろうけれど。
[PR]
by oldblues | 2008-04-06 00:37 | Rock