大好きな音楽の話をしたいな


by oldblues
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<   2008年 06月 ( 4 )   > この月の画像一覧

b0008880_0131230.jpg1. Infinito Particular
2. Vilarejo
3. Pra Ser Sincero
4. Levante
5. Aquela
6. Primeira Pedra
7. O Rio
8. Gerânio
9. Quem Foi
10. Pernambucobucolismo
11. Aconteceu
12. Até Parece
13. Pelo Tempo Que Durar

今週はずっとマリーザ・モンチとともに過ごした。何枚かの作品を立て続けに聴いたのだが、中でもヘビー・ローテーションで聴いたのが「Infinito Particular(私の中の無限)」と題されたアルバムである。彼女の作品はどれもそうなのだが、これはその中でも特に聴いていて心地良い。そしてそれは単に耳触りが良いというだけではなく、特別な雰囲気―ある種の懐かしさのようなものを感じさせる。僕はブラジル人ではないからよくわからないが、これがサウダージと呼ぶべきものなのだろうか。

マリーザはキャリアのわりには発表した作品の数が少なく、どちらかといえば寡作なアーティストと言える。しかし、2006年には本アルバムと共に「Universo ao Meu Redor(私のまわりの宇宙)」を同時発売している。実はこの時期、彼女はちょうど妊娠していてツアーに出られなかった。そのためアルバム製作に集中することが出来たということだ。理由はともあれ、ファンにとっては嬉しいことである。

2枚のアルバムはそのタイトルからも類推できるように、互いを補完するような内容になっている。「Universo ao Meu Redor(私のまわりの宇宙)」は、古い楽曲のカバーが収録されたりして、どちらかといえばオーソドックス。対して「Infinito Particular(私の中の無限)」はポップス色が強く、よりコンテンポラリーな感じ。彼女自身も「この二つのアルバムは全く個性が違う二卵双生児のようなもの」と語っている。しかし、アレンジや曲調の違いはあるにしろ、両方とも紛れもなくマリーザ・モンチが生み出したものであり、彼女の個性や魅力が凝縮された素晴らしい作品に仕上がっている。

とにかく何度聞いても飽きることがない。ひとつひとつの楽曲が全て美しく、まさに珠玉と呼ぶに相応しい。これを聴いていると「陽光の音楽、海風の歌声」「奇跡の歌姫」「楽園の心地よさ」などの宣伝コピーが、決して大げさなものではないと心から思えるのだ。
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by oldblues | 2008-06-29 00:30 | Latin

The Art of tea

b0008880_023578.jpg1. Night moves
2. Eggplant
3. Monkey See-Monkey Do
4. St. Elmo's Fire
5. I Don't Know Why I'm So Happy I'm Sad
6. Jive
7. Popsicle Toes
8. Sometimes I Just Forget to Smile
9. Mr. Blue

あれは大学時代だったろうか。クラスメイトが「The Art of Tea」を貸してくれたのは。
「このレコードけっこういいよ。聴いてみる?」と、見たことの無いアルバムを渡された。僕は彼女の音楽センスに一目おいていたこともあり、それじゃというので貸してもらうことにした。

家に持ち帰って早速ターン・テーブルに乗せてみたが、正直なところあまりピンと来なかった。なんといっても当時の僕はRockしか聴かない偏狭なリスナーであり、それも土の香りがするようなやつを好んでいた。そんな僕からすると、マイケル・フランクスの音楽は洗練され過ぎているような感じでしっくりこなかったし、ふわふわしたヴォーカルもなんとなく頼りなく思えた。だから、「ごめん。どうも僕の好みじゃないみたいだ。」と、直ぐにレコードを返してしまった。そしてこう思ったのだ。「やっぱり女の子は大人だな。」って。

時は流れ大人になった今、聴き直してみると、ずっと以前にクラスメイトが言っていたように「このアルバムけっこういいな」と思えるようになった。年を取って、ようやく僕の感性は当時の彼女に追いついたのだろうか。
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by oldblues | 2008-06-22 00:25 | Old Rock

A night on the town

b0008880_22522523.jpg1. Tonight's the Night (Gonna Be Alright)
2. First Cut Is the Deepest
3. Fool for You
4. Killing of Georgie, Pts1& 2
5. Balltrap
6. Pretty Flamingo
7. Big Bayou
8. Wild Side of Life

最初FMラジオから流れてきた「Tonight’s the night」を聴いた時、特徴のある声からロッドが歌っているのは直ぐわかった。そして、メロディといいアレンジといい、なんてカッコいい曲なんだと、一発でシビれたのだ。

ロッド・スチュワートはとてもとても華やかな雰囲気を持っている人だ。なんといってもほら、スーパースターだから。しかし、こんなにもきらびやかでありながら、どこかに哀しみを感じさせるところが、他の凡百のヴォーカリストと違う点だろう。そこらあたりが彼の歌に深みを与えている特徴のひとつだ。
そしてこの曲は、若い時代にだけ許される一瞬のきらめきや、ピュアで切ない気持ちをとてもうまく切り取って僕たちに提示してくれている。何度聴いても飽きない。名唱だ。

さてこのアルバムだが、もちろん良い曲は「Tonight’s the night」だけではない。キャット・スティーブンスの「2. First Cut Is the Deepest」や「4. Killing of Georgie, Pts1& 2」「9. Trade Winds」など、魅力的な楽曲が満載だ。
実はアナログ時代はA面が「Slow side」B面が「Fast side」になっており、バラード好きな僕としてはA面をよく聴いたものだが、もちろんB面の小気味のよいロックン・ロールも素晴らしい。

個人的な感想だけれど、ロッド・スチュワートが輝いていたのはこのアルバムまでという気がする。(一歩ゆずっても次の「明日へのキックオフ」まで)ロック界のスーパースターがポピュラー・ミュージック界のスーパースターに変貌する過渡期、それが「A Night On The Town」だ。この時代のロッドは「AORを歌う大人のシンガー」ではなく、紛れもないロックン・ローラーだった。

蛇足だけれど「Tonight’s the night」の日本語タイトルは「今夜キメよう」。同じ題名のニール・ヤングの曲は「今宵その夜」。う~ん。なんだかなあという感じである。
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by oldblues | 2008-06-14 22:59 | Old Rock

Nine Lives

b0008880_0411426.jpg1. I'm Not Drowning
2. Fly
3. Raging Sea
4. Dirty City
5. We're All Looking
6. Hungry Man
7. Secrets
8. At Times We Do Forget
9. Other Shore

「Nine Lives」というタイトルは、これがスティーブ・ウィンウッド9作目のソロアルバムであること、そして収録曲が9曲だということにも関係しているに違いない。文字通り、9つの違った人生を切り取って、その断面を映画のように見せてくれる作品である。

サウンド的には前作の「About Time」とそれほど大きく変わっていない。バンドの編成もほとんど同じで、ベース・ギターを入れず、スティーブがオルガンのペダルで代用しているというスタイルもそのままだ。しかし、前作ではオルガンと歌に専念していたスティーブが、本作ではギターも弾いている。

様々なジャンルのエッセンスをブレンドしたような音楽スタイルも前作同様だ。しかし「1. I'm Not Drowning」のようなブルース・フィーリング溢れる楽曲を聴いていると、もともと彼のルーツであるブラック・ミュージックの方に、力点が少しだけ移動しているのかなという気がする。

例によって1曲あたりの演奏時間は長いのだが、それが全く気にならない。捨て曲が無く、非常に充実した内容である。最初に聴いた時は、やはりエリック・クラプトンの参加で話題になった「4. Dirty City」が印象に残ったが、ゆったりしたグルーブを感じさせる「2. Fly」や「9. Other Shore」も気に入った。

そしてヘビー・ローテーションで聴くうち、全ての楽曲を好きになってくる。
また1枚、名盤の誕生である。
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by oldblues | 2008-06-08 00:43 | Rock