大好きな音楽の話をしたいな


by oldblues
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Otis Blue

b0008880_2195472.jpg「Otis Blue」というタイトルは、なんと素敵で、且つ適切なタイトルであることだろう。ジャケットのデザインも良いし、タイトルの横に「OTIS REDDING SINGS SOUL」と謳ってあるのもカッコいい。まさに魂を歌うという感じで、このアルバムにぴったりだ。

当然ながら内容も「素晴らしい」の一語に尽きる。今更ここで僕などが力むまでもなく、誰もが認めている名盤だ。オーティスのアルバムはどれも水準が高いがが、本作をフェイバリットに挙げる人は多いこと だろう。

1. Ole Man Trouble
2. Respect
3. Change Is Gonna Come
4. Down in the Valley
5. I've Been Loving You Too Long
6. Shake
7. My Girl
8. Wonderful World
9. Rock Me Baby
10. (I Can't Get No) Satisfaction
11. You Don't Miss Your Water

オーティスのバラードの上手さは定評のあるところだ。ここでも「1」「3」「5」「11」など、美しくも切ない歌を聴かせてくれる。特に僕は「5. I've Been Loving You Too Long 」が大好きで、彼が歌うバラードの中でもベスト5に入る出来だと思っている。胸がかきむしられるような熱唱は心の深いところまで届き、涙無くしては聴けないというのはこういうことなのだろうと思う。

もちろん、素晴らしいのはバラードだけではない。アップテンポもミディアムも、他のアーティストのカバー曲も、全ての水準が高いのだから驚く。普通カバー曲というのは、よほどのことが無い限りオリジナルを超えるのは難しい。その曲がヒットしていればいるほど、元歌のイメージが強く残っているからだ。このアルバムの中でもサム・クック、テンプテーションズ、ストーンズなどの有名曲を採り上げているが、まるで自分の作品であるかのように消化しきっているのはさすがである。

なんだか徹頭徹尾誉めてばかりという文章になってしまったので、一つだけ不満を言わせて頂くことにする。おそらくは個人的な好みの問題なのだろうが、収録された楽曲のうち「9. Rock Me Baby」にだけ、少し違和感を覚えてしまうのだ。

オーティスはブルースではなくやはりソウルの人だと思うのだが、どうだろう。
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by oldblues | 2008-07-26 21:13 | R&B

Déjà Vu

b0008880_11505628.jpg今さら言うまでもなく「名盤」としての揺ぎ無き評価が確定されている作品。そのサウンドは、ブルースやカントリー、フォーク・ソングなど、アメリカ土着の音楽にロックのエッセンスを取り入れ、新しい解釈を加えたという感じか。美しいアコギの音や完璧なハーモニーからは、どこまでも広がっていく空や大地を感じさせられる。しかし彼らがやっている音楽は単に「爽やかな」というわけではなく、社会に対するメッセージや、どこか個人的な屈託を内包した歌詞などと相俟って、非常に味わい深いものとなっている。

もともとは元バッファロー・スプリングフィールドのスティヴン・スティルス、元バーズのデヴィッド・クロスビー、元ホリーズのグレアム・ナッシュの3人に、元バッファロー・スプリングフィールドのニール・ヤングが加わってCSN&Yとなった。ヤングの加入により、サウンドによりロック的な要素が増したと言えるだろう。
グループ名は4人の頭文字を取ったというシンプルなもの。また本作はメンバーが各々自作の曲を持ち寄って一つの作品に仕上げたという雰囲気が強い。にもかかわらず、アルバムとしてのトータル感があるのはさすがとしか言いようがない。

1. Carry On
2. Teach Your Children
3. Almost Cut My Hair
4. Helpless
5. Woodstock
6. Déjà Vu
7. Our House
8. 4 + 20
9. Country Girl Medley: Whiskey Boot Hill / Down, Down, Down / "Country Girl" (I Think You're Pretty)
10. Everybody I Love You

「5. Woodstock」(ジュディ・コリンズ作)以外は全てメンバーの手によるもの。どの曲が好きかというのは好みで違うだろうが、名曲ぞろいの楽曲の中でニール・ヤングの歌う「4. Helpless」や、デヴィッド・クロスビーの「1. Carry On」などは特に名演と言えるのではないだろうか。

このアルバムを聴いていると直ぐにあの頃の気分になる。「あの頃」というのはもちろん70年代のことだ。ヒッピー、反戦、フラワー・ムーブメント、コミューン・・・などという言葉が頭の中に去来する。いい時代だったのかどうかはわからない。しかし僕にとっては紛れもなく懐かしい時代だ。そして本作は70年代を代表する、いやロックの歴史に燦然と輝く金字塔なのだろう。
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by oldblues | 2008-07-20 11:52 | Old Rock

BOZ SCAGGS

b0008880_23323224.jpgもともとはデュアン・オールマンがギターを弾いているということで買ったのだ。中でも「 Loan Me a Dime」は12分を超えるブルースナンバーで、デュアンのギターも素晴らしく、さすがに非凡な才能を感じさせる大作だ。(オリジナルはFenton Robinson)
だから手に入れた当時もこの曲ばかりを聴いていたし、正直言ってこれ以外の曲はほとんど印象に残っていない。

ところが今回改めて聴き直し、その水準の高さに驚いた。もちろん「Loan Me a Dime」が白眉であるという印象に変わりはない。しかし、他の楽曲も実に魅力に溢れた作品揃いなのだ。ボズ自身の歌もさることながら、バックを務めるミュージシャンの達者な演奏も良い。しかし何よりも素晴らしいのは、彼の音楽に対する情熱がストレートに伝わってくることだ。

ソウル、R&B、ブルース、カントリーなど、いろいろなスタイルの楽曲をボズはのびのびと歌っている。この中にいるのは「シスコの顔役」や「AORの帝王」ではなく、ただの音楽好きで素朴な若者なのだ。

このアルバムは名盤ではないかもしれない。しかし瑞々しく、とても美しい。

1. I'm Easy
2. I'll Be Long Gone
3. Another Day (Another Letter)
4. Now You're Gone
5. Finding Her
6. Look What I Got!
7. Waiting for a Train
8. Loan Me a Dime
9. Sweet Release
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by oldblues | 2008-07-12 23:34 | Old Rock

Momofuku

b0008880_22275181.jpg1. No Hiding Place
2. American Gangster Time
3. Turpentine
4. Harry Worth
5. Drum And Bone
6. Flutter And Wow
7. Stella Hurt
8. Mr. Feathers
9. My Three Sons
10. Song With Rose
11. Pardon Me Madam, My Name Is Eve
12. Go Away

エルビス・コステロの新作。バンド名義としては約4年ぶりということになる。趣味性の高いアルバムをいくつか発表していて、それはそれで悪くないのだが、僕のようなファンからすると、ちょっと違うんだよなあという気がしていた。しかし本作はいわゆるコステロらしいコステロが帰ってきたという感じで、そういう意味では安心して聴くことができる。

ところでアルバム・タイトルの「Momofuku」だが、これは日清食品の創業者でカップヌードルの開発者、安藤百福氏の名前から採ったということだ。それではなぜコステロがカップヌードルか。実はこれにはいろいろな説があるらしい。
他のミュージシャンのプロデュースをしながら、並行して自分のアルバムのための曲を書き溜めていたところ、どんどん着想が沸いてきてほとんど完成形というところまで出来上がってしまった。後はお湯を注げば出来上がり・・・というわけで、アルバム・タイトルを「Momofuku」に決めた。
こんなエピソードをラジオ番組で聞いたが、そのあたりが真実に近いのかなと思う。まあ、こういうのは諸説紛々とした方が面白いかもしれない。

聴いて直ぐに気に入ったのは「4. Harry Worth」。その他はあまり印象に残らなかったので、今回は魅力的な楽曲が少ないのかと最初は思った。しかし「噛めば噛むほど味が出る」というのがコステロの身上である。何度も聴くうちに、どんどん好きな曲が増えてくるのだ。

ポップなセンスに溢れた、しかしどこか屈折したほろ苦い大人のロック。やっぱシブいな、この人。
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by oldblues | 2008-07-05 22:31 | Rock