大好きな音楽の話をしたいな


by oldblues
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シェイプス&パターンズ


b0008880_223212100.jpg音楽の好みはかなり幅広いと自負している。ジャンルやカテゴリーなどに拘らず、自分の基準で「良い=好き」と判断すれば、どんな曲でも受け容れている。
しかし、あまりにもお洒落な雰囲気のものは自分に似合わないという先入観があり(ダサい人間なのでコンプレックスがあるのかも)聞く以前に敬遠してしまって損をすることがある。スイング・アウト・シスターの場合がそうだった。

作品もたくさん発表しているし、そこそこメジャーな存在でもあるから、当然名前だけは知っていた。でもレコード店で見かけるジャケットには、いつもお洒落でカッコいい男女の写真が載っていて、「自分の世界とは違う」という雰囲気を感じていた。
しかしある日、ふとした気まぐれから彼らの「シェイプス・&・パターンズ」を聴き、ああどうしてもっと早く聴かなかったのだろうと、ひどく後悔する事となったのだ(笑)

①「サムホエア・イン・ザ・ワールド」から既に「あ、これ好きだ」と思った。ジャケット写真で見たお洒落でカッコいい美女(コリーン)は、歌声も伸びやかでとても美しい。②「ヒアー・アンド・ナウ」の、お風呂の中で歌っているようなモワっとしたぶ厚いサウンドも良い。懐かしくて新しい感覚。あーーー、いいなあ。⑫「アイシィ・コールド・アズ・ウィンター」は少し印象が違う。聴いているとまるで日本のわらべ歌をモチーフにしているような感じがする。アルバムを通して聴いてみて、最初最も印象に残ったのがこの曲だ。

その他、③「ウィ・クッド・メイク・イット・ハップン」⑪「あなたにいてほしい」など、このアルバムに収録されている全13曲の中に駄作は無い。ロックやジャズやラテンや、その他いろいろなジャンルの音楽を包含し、その全てをスイング・アウト・シスター流に料理して上質なポップスに仕立て上げているのは見事だ。

このアルバムでスイング・アウト・シスターの魅力に触れ、その後、遅ればせながら彼らの他の作品もじょじょに聴いて行った。しかし個人的な好みからすると、やはり「シェイプス・&・パターンズ」が最も素晴らしいと思える。偶然ながら最初にこれを聴いたのは幸運だった。今となって僕はそう考えるのである。
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# by oldblues | 2005-02-12 22:36 | Pops

ジャックスの奇蹟

b0008880_0494456.jpg60年代の終わり頃、瞬間の煌きで時代を照らし出したバンドがあった・・・それがジャックス。
早川義夫を中心に結成され、わずかな活動期間にわずかな音源を残して解散してしまったが、当時の日本の音楽界には無かった真にサイケデリックなサウンドと、暗闇から情念があふれだすような歌で、一部ファンの間では今もカリスマ的な人気がある。まさに伝説のグループなのである。

そのジャックスの2ndにしてラスト・アルバムが「ジャックスの奇蹟」だ。一般的には1st(ジャックスの世界)の方が評価が高く、ともすればこちらは等閑にされがちだ。だが決して駄作というわけではない。現に僕はこのアルバムの方が好きだし・・・。

このアルバムにはつのだひろもジャックスの一員として参加している。そして、つのだ中心の楽曲と早川義夫中心の楽曲ではかなり印象が違う。聞く所によると、早川義夫は自作の曲以外には全く参加していないらしい。まあ、このあたりが作品としての統一性に欠けると批判される所以だろう。

曲目は①ジョーのロック②この青い海に③堕天使ロック④運命の囚人⑤トゥ・ラヴ・ユー⑥Dm4-50⑦花が咲いて⑧君をさらって⑨ロール・オーヴァー・ゆらの助⑩ハウ・トゥ・ラヴ⑪敵は遠くに
お気に入りは①③⑦⑧⑩で、やはり早川義夫が歌っている曲が多くなる。

ジャックスを語るのは難しい。彼らの音楽の特異性や魅力について語るのはもっと難しい。決して上手とは言えない早川の歌が、何故こんなに胸に迫るのかをわかってもらうためには、やはり彼らの演奏を聴いてもらうしかないだろう。いや、もしかしたら「あの時代」を生きた者じゃないと、ジャックスの前衛性を本当には理解出来ないのかも知れない。

最後に僕のフェイバリット「君をさらって」の歌詞を紹介しておこう。リリシズムに満ちたこの曲が早川義夫によって歌われる時、一瞬の狂気を灰見せる事を付け加えて。

君をさらって汽車に乗せ
遠い所へ連れてってしまおう
汽車は煙を吐き新しい町へ

花輪を作り小屋を建て
月夜の晩に恋を語ろう
君は泣き止み僕の胸に

やがて2人は結ばれて
まるまる太った子供が出来る
いつまでも幸せに暮らそう・・・
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# by oldblues | 2005-02-09 00:54 | 70's Rock&Folk(J)

夜の盗賊団

b0008880_23251766.jpgブルーハーツにはどうしてカリスマ的な人気が有ったのか。どうして若いミュージシャン達の多くが、彼らに対するリスペクトを表明するのか。「遅れてきたブルーハーツ・ファン」の僕には、最初その理由がわからなかった。

しかし、彼らよりもずっと年上の僕が、彼等の音楽を聴く事によって幾度となく勇気付けられるという経験を重ねる事により、今ではその理由がよくわかる。ブルーハーツはそういう意味で、みんなにとって特別な存在なんだよね。

ブルーハーツはパンク・バンドだ。ステージでのヒロトは激しいアクションで聴衆を煽り、彼らのメッセージは鋭い言葉の槍となって僕らの心を抉る。ギターは轟音を放ち、スピード感溢れるビートに乗って聴衆はぴょんぴょん跳びはねる。

しかし、彼らが93年にリリースした「DUG OUT」というアルバムは少し趣を異にしている。これは同じ年の「STICK OUT」と対をなす作品で、前者が乗りの良いロックン・ロール中心であるのに対し、ミディアム・テンポやバラードが収められている。

そういう点ではいつものブルーハーツらしくないアルバムといえるかもしれないが内容は非常に充実している。表面的な激しさが隠れ内省的な感じがする分、表現に深みが増しているように思えるし、僕としては個人的に彼らのアルバム中、最も好きな作品である。

曲目は①手紙②緑のハッパ③トーチ・ソング④雨上がり⑤年をとろう⑥夜の盗賊団⑦キング・オブ・ルーキー⑧ムチとマント⑨宝もの⑩夕暮れ⑪パーティー⑫チャンスの12曲で、特に僕が好きなのは①③⑥⑩と、こうやって並べると真島作品ばかりだなあ。

どれも好きな曲ばかりだが、どれか一つを挙げるとすれば、非常に迷いつつ⑥の「夜の盗賊団」という事になろうか。演奏、メロディ、歌詞、アレンジ全て完璧だと思う。だいたい僕はこういうゆったりした乗りの曲が好きなのだ。

この曲を聴いて、僕も彼らと一緒に5月の風のビールを飲みに行きたいな
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# by oldblues | 2005-02-06 23:28 | J-POP
b0008880_23214834.jpg伝説のロック・グループ、クリームのプロデュースをしていたフェリックス・パパラルディが、巨漢の天才ギタリスト、レスリー・ウエストを見出して結成したのがマウンテンだ。
当時(70年代)のハード・ロック・ファンの間では、マウンテンの人気はすさまじく、その名前を知らないものは無いほどだったが、今となっては一部の熱心なファンの中でしか話題に上らなくなってしまった。

マウンテンは最高のハード・ロック・バンドだ。特にギターのレスリー・ウエストとベースのパパラルディの絡みは絶妙で、それにドラムスのコーキー・レイングとキーボードのスティーブ・ナイトが加わり、サウンドに厚みを増していた。
そして、全体の指揮をとるのはやはりパパラルディ。彼の知的で完璧なコントロールがあればこそ、他のミュージシャン達が自由自在にその力量を発揮できたのだと思う。

さて、後日メンバー・チェンジや再結成などがあったにしろ、マウンテンの活動期間は実質3年程度だった。その短い活動期間の間に何枚かの作品を遺しているが、僕が最も好きで且つ傑作だと考えるのは、初めてのフル・ライブアルバムだった「暗黒への挑戦」(原題:THE ROAD GOES EVER ON)だ

当時のLP盤でA面は①Long Red②Waiting to take you away③Crossroaderの3曲。いかにもライブらしいワイルドで小気味のいい快演ばかりだが、なんと言っても最大の聴きものはB面全てを費やした20分近くの「Nantucket sleighride」だ。この曲はスタジオ録音盤にも収録されているものの、やはりこちらの壮大な演奏に軍配があがる。

縦横無尽に弾きまくるレスリーのギター。それと絡みあうベース。またある時はベースが誘いギターが応じ、そこにドラムやキーボードも加わって、バンド全体が果てしない音世界の高みに昇っていく。まさにロック・ファン必聴!至福の時間を体験出来る名演奏だ。
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# by oldblues | 2005-02-05 23:21 | Old Rock

インカ・クイーン

b0008880_22122067.jpg数あるニール・ヤングのアルバムの中で、本命ではないけれど愛聴盤というのが「ライフ」(87年)である。調べてみたら通算21枚目というから、やっぱりたくさん出してるなあ、この人。

ご存知ニール・ヤングは、今は年をとってそれなりに丸くなっているようだけれど、実はかなりイっちゃってる人だ。目つきも鋭く、かなり怖い。それなのに声はすごく優しくてナイーブな感じがする。その声で美しい曲を歌うかと思えば、一方で大音量の爆裂ロックを歌う。なんかこう書くと支離滅裂でめちゃくちゃな人のようだが、どれもがニール・ヤングの真の姿なのだと思う。
「優しい狂気」・・・仮に彼の内面を一言で表現するならそう定義したい。
そんな彼のバック・バンドとしてクレイジー・ホースのサウンドは相応しい。このアルバムで6年ぶりに競演したらしいが、聴いていてやはり一番しっくり来る。

「ライフ」の中で僕のお勧めは①ミッドイースト・ヴァケーション⑤トゥー・ロンリー ⑨ウィ・ネヴァー・ダンストなど。⑤ではいきなり「さみしい!さみしい」の連呼で、いい年したおっさんがどうしたのかという感じもするが、感情がストレートに伝わって来てよい。⑨も、哀愁に満ちた曲で、ニールの声質と相まって、聴いていると本当に切ない気持ちになる。

だが、このアルバムの中で一番の聴き物は、④インカ・クイーンだろう。南アメリカのペルー高原あたりに君臨したインカ帝国の女王をモチーフにした曲で、歌詞の内容はよくわからんが(^^;)非常に面白い魅力を持った大作だ。イントロや間奏のアコギは時に繊細に、時に骨太な旋律を奏で、あたかも古代の楽器のような印象を与える。鳥の声のようなイフェクトも加わり、いやが上にもエキゾチックな雰囲気を醸し出す。

この曲がニール・ヤングらしいのか、らしからぬのかわからない。でも一度は聴く価値のある名曲だと思いますよ。
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# by oldblues | 2005-01-26 22:14 | Old Rock
b0008880_22162350.jpg初めて買ったロックアルバムが、ザ・フーの「ライブ・アット・リーズ」だ。ツェッペリンやパープルじゃ無いところが渋いでしょ?(笑)

もちろん当時はフーに関する知識など無く、日本では不当なほど知名度が低いけど、本国イギリスではストーンズやビートルズと並び称される程のバンドだということも、このレコードがロック史に残る伝説のライブ・アルバムだという事も知らなかった。

それなのに何故このアルバムを選んだかというと、第1には③のサマー・タイム・ブルースを知っていた事。この曲は当時かなり流行って、深夜放送などで聞いた事が有ったのだ。第2はジャケット帯の「熱狂のステージ」という惹句のせいだ。

ティーン・エイジャーだった僕は、ロックというのはとにかく激しい音楽で、ヴォーカルは絶叫し、ギターはうなり、ドラムはドカドカ、ベースはブンブン、聞いてる大人たちは耳を押えて逃げ出す・・・そういうものじゃなきゃ本物では無いと思っていた。だから「熱狂のステージ」ならば、必ずや自分の希望を叶えてくれるようなサウンドに違いない・・・そう思ったわけである。

で、この選択は当たりだった。ピートのノイジーなギター。ロジャーの吼えるヴォーカル。暴れまわるキースのドラム、唸るジョンのベース。彼らは本物のロック・バンドであり、僕の前に本物の「熱狂のステージ」を展開してくれた。ロックという音楽を聴き始めの頃にこのアルバムに巡り合った事は、僕にとって非常に幸運だったと言えるだろう。

オリジナルのアナログ盤は6曲しか入ってなかったけど、25周年盤で大幅に曲数が増え、その後またデラックス・エディションで2枚組みにまで拡大した。こちらの方はまだ聴いた事がないのだけれど、是非聴いてみたい1枚(2枚?)である。
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# by oldblues | 2005-01-23 22:18 | Old Rock

夏との別れ

b0008880_0474629.jpg初代ネーネーズが95年にリリースしたアルバム「夏~うりずん」の2曲目に収録されている作品。この歌を聴いていっぺんにネーネーズ・ファンになった。
もともと沖縄音楽がそれほど好きだったわけではない。深夜のテレビ番組でネーネーズが歌っている場面をチラッと見て興味を惹かれたのだ。沖縄の民族衣装を来た女性コーラスグループが、島唄独特の節回しで歌うのを聴くのは、不思議な魅力とインパクトを僕に与えたのである。

しばらくしてそんな印象も薄れた頃、近所のレンタルショップでネーネーズの名前を見つけた。そして数枚のCDの中から「夏~うりずん」を選び、初めて彼女達の歌をちゃんと聴く事が出来たのだ。
後で考えてみるとこのアルバムは、沖縄の島唄よりもワールド・ミュージックよりの作り方がなされているように思う。ホノルルのスタジオで録音され、スチールギターやウクレレの入った曲があるからかもしれないし、5曲目に「何日君再来」が採り上げられているからかもしれないし、曲によって非常にポップなアレンジをされているからかもしれない。

さて「夏との別れ」だが、都会へ出て行ったかつての同級生達が、久しぶりに故郷の居酒屋で顔を合わせ・・・という内容の曲。島唄とポップスが融合したような曲調で非常に素晴らしいバラードだ。「卒業写真の数よりも少ない顔が居酒屋で うなる島唄ああいいね 弾く三線がああいいね」という歌詞も泣かせる。

伝統的な島唄とは違うのだろうが、僕のようにあまり沖縄音楽に造詣が深くないものにとっては、こういった曲の方が聴き易く且つ魅力的に思える。
だからなのか、この後もネーネーズのアルバムを何枚も聴いたけれど、「夏との別れ」を超える曲には出会っていない。と言うよりも、この曲は僕にとって、ネーネーズの中で一番好きな曲ではなく、あらゆる楽曲の中でもかなり好きな方の曲なのだ。
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# by oldblues | 2005-01-23 00:52 | Various

ソウル・トゥ・ソウル

b0008880_23321142.jpg乗っていたヘリコプターの墜落という悲劇的な事故で、早過ぎる死を迎えたスティーヴィー・レイ・ヴォーンは、おそらく僕の一番好きなギタリストだ。
しかし、どうして素晴らしいミュージシャンは若死にしてしまうんだろう?享年35才という年齢を考えると本当に惜しい。事故にさえ遭わなければと悔やまれてならないが、僕達は今、彼の遺してくれた音楽を聞き続けることしか出来ない。

スティーヴィーはものすごくギターが巧い。鬼のようなテクニックの持ち主だ。もちろんギターは巧けりゃいいというもんじゃないし、早弾きが出来たら偉いというものでもない。だが、彼の場合は着実で華麗なテクニックだけじゃなく、内面から溢れ出るブルース・フィーリングをも持ち合わせているのだ。特長のあるグリッサンドやチョーキングを聴けば、直ぐに彼の演奏だとわかるくらい個性的でもある。まさに無敵のブルース・ギタリストなのである。

しかし無敵のスティーヴィー・レイ・ヴォーンだが、彼には名演は数多くあるのに名盤は無いような気がする。(異論のある人はたくさんいらっしゃるだろうが、あくまでも私見です。勘弁してください。)
その理由ははっきりとわからない。しかし、どのアルバムにも共通していることだが、楽曲のバラつきがあるからではないだろうか。つまり、「全て名演」というようなアルバムが無いのである(私見ですよ。私見^^;)

そんな中で僕が推薦するのは1枚目~3枚目の作品。アルバム全体の質の高さからいえば2枚目の「テキサス・ハリケーン(Couldn't Stand The Weather)」のように思うが、個人的な好みで、今回は3枚目の「ソウル・トゥ・ソウル」を推したい。②ルッキン・アウト・ザ・ウィンドウと③.ルック・アット・ア・リトル・シスターの繋がり具合もキャッチーでカッコいいし、⑩のライフ・ウィズアウト・ユーは最高の聴き物だ。

スティーヴィーのヴォーカルは少し弱いと言われている。ブルースという音楽ジャンルの特質からすると、これはかなりの弱点と言えるかもしれない。しかしそれは「ギターと比べれば」というレベルの話であり、それなりの味があって僕は好きだ。それに敢えて歌わなくたって、これだけギターが歌えばいいのじゃないのかという気もする

・・・そう思いませんか?
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# by oldblues | 2005-01-17 23:37 | Rock
b0008880_22515612.jpg「アット・フィルモア・イースト」と題されたライブ・アルバムがどれだけあったことだろう。そして、たくさんの名演・名盤を生んできたフィルモア・イーストでのライブ・アルバムの中で、名盤中の名盤がオールマン・ブラザーズ・バンドのこれだ。

あまりにも有名だし、全てのロック・ファンが当然知っているはずの作品なので、今さら僕が何を言っても蛇足にしかならない。しかし、オールマンズの1ファンとしては、どうしても避けて通れない1枚なのだ。

オールマン・ブラザーズ・バンドは、デュアンとグレッグのオールマン兄弟を中心に活動していたアワ・グラスが発展して出来たバンドで、スライド・ギターのデュアン亡き後も解散や休止、メンバーチェンジなどの紆余曲折を経て現在まで活動を続けている。発表された作品もたくさんあるが、僕のようなオールド・ファンにとっては、やはりデュアン在籍中のアルバムに思い入れが深いのは否めない。もちろんそういう情緒的な部分を抜きにしても、このアルバムの内容が再上級に素晴らしいのは言うまでもないけれど。

収録されている曲目は①Statesboro Blues②Done Somebody Wrong③Stormy Monday④You Don't Love Me⑤Hot 'Lanta⑥In Memory Of Elizabeth Leed⑦ Whipping Postの7曲で、最初のステイツボロ・ブルースが始まった瞬間、既にその圧倒的な音世界に惹き込まれる。ぐいぐいと引っ張っていくようなグルーブと天駆けるデュアンのスライド・ギターは、まさに圧巻。「すごい!」の一言である。
どれもこれも名演ぞろいだが、個人的な好みとしては①③⑥。また「エリザベス・リードの追憶」はディッキー・ベッツの曲の中ではベストだと思う。

いずれにしても、スリリングなインター・プレイの連続は、ロック史上に燦然と輝くライブの名盤の名に恥じない。ロック・ファンだけではなく、全ての音楽ファンに聴いて欲しい作品である。
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# by oldblues | 2005-01-16 22:59 | Old Rock
b0008880_22302214.jpg詩人、歌手、画家、エッセイストと多才な顔を持つ友川かずきが、70年代終わり頃に発表した異色作である。何が異色かというと、このアルバムは友川が愛する詩人、中原中也の詩に曲を付けた作品集で、オリジナルの楽曲が一つも入ってないことだ。

収録された曲目リストは①サーカス②臨終③湖上④歸郷⑤桑名の驛⑥夏の日の歌⑦汚れつちまつた悲しみに⑧春の日の夕暮⑨六月の雨⑩坊や の10曲で①や⑦は教科書にも載っているであろうというくらい有名な作品。

中也ほどに人気が高く、また著名な作品に曲を付けるというような試みは、ある意味で無謀とも言える。どうしても曲が詩に負けてしまったり、未消化になってしまったりするものだ。そのため、原作に対するオマージュは感じられるものの、作品としては完成度が低くなりがちになってしまうのである。

しかし、友川のこのアルバムは違う。「中原中也のこの詩にはこのメロディしかありえない」と思わせるくらいに自然な仕上がりになっている。これは友川の詩人として文学者としての資質が、中也にかなり近いものである証左と言えるかもしれない。

収録された楽曲はどれもこれも素晴らしい。だが僕の好みで選ぶならば、①③④をお勧めする。特に「湖上」は美しいバラードで、中也の描く詩世界と友川の歌と曲がシンクロし、背筋が凍るほどの凄まじい美しさを感じさせてくれる。

友川かずきは現在も多方面に渡り活動している。だが僕は彼の「桜の国の散る中を」(80年発表)以来、いつの間にか遠ざかってしまい、最近の活躍ぶりを知らない。そこで、今回この原稿を書くにあたって友川かずきウエブ・サイトを訪ねてみた。そこには彼の近況や絵画の紹介、ライブの写真などが掲載されているのだが、写真で見る限りすごくお洒落で垢抜けた人になっていた。

でもライブでは今でも秋田弁でMCしてるのかな?
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# by oldblues | 2005-01-15 22:34 | 70's Rock&Folk(J)