大好きな音楽の話をしたいな


by oldblues
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b0008880_052363.jpg亡くなった親父が生前ヨーロッパ旅行に出かけた事があった。もうずいぶん以前のことである。「土産は何がいい?」と聞くので、なんでもいいからロックのレコードを買って来てくれるように頼んだ。
しかし、ロックのレコードなんて言ってもわかりはしない。だから、ジャケットの写真を見てとにかくやかましい音楽だろうなと思うのを買って来てくれと申し添えた。
で、親父が買って来てくれたお土産の中の1枚が、トラフィックのアルバムだったのだ。これは当たりだった。他のはちょっとピントが外れてたけどね(親父、ゴメン^^;)

トラフィックは言わずとしれた天才、スティーヴィー・ウィンウッドが結成したバンドで、この話題になると必ずスティーヴィーの名前が出て来るけど、他のメンバー(デイブ・メイソン、クリス・ウッド、ジム・キャパルディ)の存在も大きかったと思う。中でもデイブ・メイソンは好きなギタリストで、彼のリーダー・アルバムも2-3枚持っているが、破綻のない流れるようなフレーズを弾くいいギタリストだ。

話をもどすが、「ミスター・ファンタジー」は1967年に発売された彼らのデビュー・アルバムである。お気に入りは④「ノー・フェイス・ノー・ネーム・ノー・ナンバー」(これは美しいバラード)と、⑤「ディア・ミスター・ファンタジー」だ。

「ディア・ミスター・ファンタジー」は演奏時間も長く、けっこう前衛的な作品。まあ、当時で言うとサイケデリック・サウンドというところだろう。スティーヴィーの歌、デイブ・メイソンのギター、ドラマチックな展開と、さすがタイトル曲に相応しく聞き応えのある楽曲になっている。

いずれにしても僕にとってはいろんな意味で思い出深いアルバムであり曲である。ところで、最近発見したんだけど、WINAMP.COMでトラフィックのこの曲(ディア・ミスター・ファンタジー)が聞けるんですよ。興味のある方は是非どうぞ。でも、WINAMPをDLしないとダメかもしれませんけどね。
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# by oldblues | 2005-01-10 00:57 | Old Rock

雨を見たかい?

b0008880_1345783.jpgCCRというバンドがあった。はっきり言って演奏はそう巧いとは言えない。あまり難しい事はやらないし、華麗なインプロビゼーションの応酬があるわけでもない。しかしシンプルでストレートなロックン・ロールをやらせたら、この人たちの右に出るものはないという魅力を持っている。

そして、その魅力の大半を占めるのがジョン・フォガティのヴォーカルである。土臭い曲調にマッチした力強い歌声で、今でもアメリカの国民的歌手として活躍している。少し鼻にかかった歌い方はきっとカントリーの影響を受けているのだろう。

CCRには数々のヒット曲がある。どれもいい曲だが、一番メジャーな曲というと、おそらく「プラウド・メアリー」か「雨を見たかい?」になるのではないだろうか?曲を聞けばおそらく誰もが一度は耳にした事があり、ああこれをやってるのがCCRだったのかと気が付くに違いない。

「雨を見たかい?」はアルバム「ペンデュラム」に収録されている。アコギのストロークでイントロが始まる印象的な曲だ。ここでもジョン・フォガティの歌が活躍する。原題は「Have you ever seen the rain」で、邦題の「雨を見たかい?」という、まるで英語の授業に出てくるような訳が、逆に新鮮な印象を与える。

余談だが、ペンデュラムには「手荒い覚醒」という楽曲がクレジットされている。しかし、こういう実験的な試みはCCRにはそぐわないのではないだろうか。CCRに対して、誰もビートルズになることを望んではいないのだから。

余談をもう一つ。CCRというのは略称で、「クリーデンス・クリアウォーター・リバイバル」というのが正式なバンド名だ。そして、この頃はなんかの流行だったのかも知れないが、長い名前のバンドがけっこう多かった。
CCRの他にも「NGDB」「NROPS」「QSMS」・・・さて、正式な名称がわかりますか?
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# by oldblues | 2005-01-09 01:37 | Old Rock

ミニ・ザ・ムーチャー


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前回ブルース・ブラザーズの事を少し書いたら、この映画に出演していた豪華ゲストミュージシャンたちを思い出した。アレサやJBなど超有名なアーティストが、思いがけない場面でチョイ役で出演する。そんなところもこの映画の楽しいところだった。

ブルース・ブラザーズの2人(ジェイクとエルウッド)が、自分達が育った孤児院を救うためのコンサートを計画する。ところが彼らが真面目にやればやるほどトラブルが起こり、出演時間に間に合いそうにない。客はザワザワし始めるし、仕方ないので興行師の男が場つなぎで1曲歌う事になった。
場面が切り替わると、ゴージャスな演奏に乗り、白い燕尾服を着た男(興行師)が踊りながら舞台に登場する。・・・これがキャブ・キャロウェイなのだ。歌うは「ミニ・ザ・ムーチャー」

恥ずかしながら僕はこの映画を観るまでキャブ・キャロウェイの存在を知らなかった。そしてそれ以降も、「ミニ・ザ・ムーチャー」以外の曲を聞いた事がない。しかし、それでもこれだけ記憶しているのだから、いかに彼の歌がすごいインパクトを与えたか想像出来るでしょ?

この人の歌はどんなジャンルになるんだろう?うーん、ジャンプ・ブルースかな?ま、元々はジャズの人なんだろうけど。
とにかく登場の仕方からしてカッコいい。観客を煽り、乗せ、歌い踊り・・・とにかくカッコいいとしか表現出来ないのだ。
アルバムは普通のレコード店ではあまり見かけないけど、「ミニ・ザ・ムーチャー」は「ブルース・ブラザーズ」のサントラで聞く事が出来る。

調べてみたらキャブ・キャロウェイは94年に亡くなったらしい。「ブルース・ブラザーズ」が80年ごろだったし、出演当時も既にけっこうなお年だったから、まあ長生きしたのだろう。どうやら最後までファンキーでノリノリの歌を披露していたということだ。

キャブ・キャロウェイ。この人こそ世紀のエンターテイナーだ!
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# by oldblues | 2005-01-04 23:31 | Various
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シカゴにデルマークというインディペンデント・レーベルがある。ブルースやジャズのレコードを出してるんだけど、そのデルマーク・レーベルの名盤が復刻され、シリーズで発売された事があった。もうずいぶん以前の事になる。確か「デルマーク・マスターピース・シリーズ」というような名称で、その第1回目に発売された10数枚の中に、マジック・サムのアルバムも含まれていたのだ。ブルースに関心を持っていた僕は、これをいい機会にと、シリーズの中から2枚のアルバムを手に入れた。1枚は「ウエスト・サイド・ソウル/マジック・サム」、もう1枚は「フードゥーマン・ブルース/ジュニア・ウェルズ」だ。そしてこれは両方とも大当たりだった。

それまでの僕はロック・ファンで、ブルースが好きと言っても、白人のロック・バンドが演奏するブルースしか聞いた事がなかった。だから本物の黒人ブルースマンの音楽を聞いたのはほとんど初めてだった。
今考えてみればマジック・サムのブルースは、ロック・ファンにとっても比較的とっつきやすいものではないかと思う。ハイ・トーンのヴォーカル、流麗なギター。でもそこはそれ、独特のグルーブやエグ味がありますからね。やはり慣れるまでは少し時間がかかったような記憶がある。

しかしいったん慣れてしまうと、あとはもうブルースの魅力に取り付かれ、どんどん深みにハマって行くというのが常道だ。(笑)だから当時はけっこうブルースのレコードを買ったなあ。この「ウエスト・サイド・ソウル」なんか、CDでも持ってるんですよ。まあ、それだけ印象が深いし、演奏も素晴らしいという証拠だと思うんですけどね。

アルバムはどれもいい曲ばかりで、陽気なブギもあればスローでディープな、こてこてのブルースもある。お気に入りは①ザッツ・オール・アイ・ニード④オール・オブ・ユア・ラヴ⑤アイ・ドント・ウォント・ノー・ウーマン⑥スウィート・ホーム・シカゴあたりだろうか。

余談だけど映画「ブルース・ブラザーズ」で、バンドが「スウィート・ホーム・シカゴ」を演奏する時、ジョン・ベルーシが(ダン・エイクロイドだったか?)が歌い始める前に「故マジック・サムに捧ぐ」というような事を言っていた。あ、この人たちもマジック・サムが好きなんだと、なんだか嬉しくなったものである。
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# by oldblues | 2005-01-04 21:58 | Blues

二人の大阪

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あけましておめでとうございます。
さて、このブログで新年第一弾として取り上げたのが都はるみだ。演歌はあまり好きじゃないし基本的には聞く機会が少ないのだが、中には大好きな歌手や歌がある。そして都はるみはその大好きな歌手の1人なのだ。

もう40年以上も一線で活躍している人だから、当然の如くヒット曲はたくさんある。ご存知のように「北の宿から」はレコード大賞を受賞しているし、「アンコ椿は恋の花」は新人賞、「二人の大阪」では歌唱賞と、レコード大賞3冠王を達成しているのだ。

そう。都はるみは国民的大歌手なのである。しかし大歌手らしからぬ庶民性をいつまでも持ち続けているところがいい。歌っている時の表情や、ちょっと下司な感じの流し目などが震えるほどに魅力的だ。デビューの時の戦略なのだろうけど、初期の頃のセールス・ポイントだった独特のうなり節も、キワモノっぽくて好きだなあ。(笑)

余談だけど僕は美空ひばりの良さが理解出来ない。確かに偉大な歌手なのだろうが、歌謡界の女王になってしまったことが、実は彼女の悲劇なのではないかと思っている。都はるみには美空ひばりの轍を踏んで欲しくない。そして、彼女は決して女王にはならないだろう。

数々のヒット曲の中で、僕が一番好きなのは「2人の大阪」だ。この曲はそれまでの持ち歌と違い、どちらかというと淡々とした曲調である。だが、都はるみほどの歌唱力の持ち主がその力量を抑えて歌う時、その歌には恐ろしいほどの緊張感が生まれる。実は「2人の大阪」のようにさらっと歌い流せるような曲の方が、歌い手の力が如実に表れてしまうのだ。そして、そういう緊張感を聞く人に気づかせず、あくまでも心地よく聞けるように表現するところが、まさに都はるみの歌の凄みと言えるのではないだろうか
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# by oldblues | 2005-01-01 23:25 | Various

アビー・ロードよ永遠に

b0008880_22145476.gifビートルズについてはもっと書かなきゃならないと思っていた。いや、「書かなきゃならない」じゃなくて、「書きたい」と言った方がいいだろう。だって、あんなに素晴らしい楽曲がたくさんあって、当時から現在まで変わらぬ絶大な人気を誇っているんだから。
でも世の中にビートルズ・ファンは星の数ほどいて、僕ごときが彼らについて語るなんておこがましいというか、まあ少なからず躊躇する気持ちがあったわけです。だけどそんなことは本当は関係ないよね。好きな音楽について語るのは自由なわけだし・・・ビートルズが教えてくれたものは、実はそういうことなんじゃないかと思ったりもする。そんなわけで、ようやくビートルズについての駄文を書く気になったのだ。

現在はどうか知らないけど、以前は「ビートルズのアルバムでどれが好きか?」という問いに対しての回答が「サージェント・ペッパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド(以下サージェントと略す)」派と「アビー・ロードのB面」派に二分できた。そう。当時はアナログ・レコードだったから、表(A面)と裏(B面)があったわけだ。もちろん他のアルバムをフェイバリットとして挙げる人もいたが、少なくとも僕の知る限りでは、この2枚の人気が圧倒的だったように記憶している。

今さらこの2枚については解説の必要もないのだが、話の都合上簡単に触れることにする。「サージェント」の方は67年(西暦ですよ)に発表された、ロック史上初のトータル・アルバムということになっている。聞くところによると、このアルバムが他のミュージシャンに与えた影響は絶大なもので、その後数年間はサージェント・ショックとでも言うべきものが存在したらしい。もちろんサージェント以降、たくさんのトータル・アルバムが発表されたのだから、そういう影響があったというのは間違いないだろう。サウンド面でも、当時の技術からすると考えられないくらいのさまざまな新しい試みが施され、今聞いても古さを感じさせないどころか、全く変わらない輝きを保っているところが素晴らしい。

アルバムに収録されている曲で僕が好きなのは「ア・デイ・イン・ザ・ライフ」。これは自分的にジョンの作品の中でも上位にランクされる。歌詞もメロディも素晴らしく、オーケストラを駆使したアレンジも見事。これはジョージ・マーチンの存在も大きいが、アイディアを出したのは多分ポールだろうな。
そしてポールの曲で好きなのは「シーズ・リービング・ホーム」。この曲を評して「モーツァルトより美しい」と言った人がいたが、けだし名言だと思う。
仮にこのアルバムに文句を付けるとすれば、シングル向けの曲が少ないということだろうか。あまりにも芸術的な内容のため、少々とっつき難い部分があるかもしれない。もちろんだからといって、この作品の価値を貶めるものではないけれど。
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だが、僕は先の質問の回答には「アビー・ロードのB面」を選ぶ人間だ。サージェントは確かに素晴らしい作品だけど、アビー・ロードはもっと素晴らしいと思っている。トータル的に見た場合、アルバムのまとまりという点では、そりゃサージェントに軍配が揚がるかもしれない。それなのにどうしてアビー・ロードを選ぶのか?その理由というのがB面に収められたメドレーにあるのだ。
レコードで言えばB面の3曲目から10曲目までが切れ目無く続くメドレーとして構成されており、これが一つの壮大な組曲と言うべき作品に仕上がっている。個人的には「ポリシン・パン」から「シー・ケイム・イン・スルー・ザ・バスルーム・ウィンドウ」へ続く流れが大好きで、この部分は何度も聴いても背筋がゾクゾクするほどだ。ローリングストーン誌によれば、「このメドレーだけでサージェントよりも価値がある」と評されているようだが、この意見に肯く人も多いのではないだろうか。

アビー・ロードは69年にリリースされたが、録音されたのが最も後ということで、事実上のラストアルバムとされている。ビートルズ・ファンなら先刻ご承知だろうが、解散前の彼等はあまりまとまっているとは言い難い。映画「レット・イット・ビー」を観ても、なんだかポールだけが頑張っていて、4人の気持ちは既に離れているように見受けられる。
そんな中で、なぜこんなに素晴らしい作品が生まれたのか?本当の理由はわからない。だが想像で言うならば、解散前夜の妙に白けた雰囲気の中、彼らの才能が最後に、そして最高の形で結実した一種の奇跡と言えるのではないだろうか。

いずれにしてもこれらの作品たちは、ロック・ミュージックの歴史の中で燦然と輝き続けるだろう。ビートルズは親から子へと語り継がれ、全ての人の心の中に永遠に生き続けていくだろう。

そしてアビー・ロードも永遠に。
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# by oldblues | 2004-12-14 22:16 | Old Rock

'80のバラッド

b0008880_2315537.jpg役者やタレントとしての方が有名になってしまった感があるが、泉谷しげるは立派なミュージシャンである。ま、妙な言い方だけど。
71年に「泉谷しげる登場」で、エレックレコードからデビューし、その後、吉田拓郎や井上陽水などと、フォーライフ・レコードを設立した。その直後くらいから映画に出演し始め、80年代になってからは、テレビドラマ「金曜日の妻たち」でぐっとメジャーな存在になった。だから、彼のことを本来は役者であると思っている人が多いのだろう。
しかし、彼のソング・ライティングやシンガーとしての才能はなかなかのもので、僕は歌手泉谷しげるを敬愛しているのだ。

最初はアコギ1本で自作の歌を歌うという、いわゆるシンガー・ソングライターとしてデビューしたのだが、直ぐにバックバンドを付け、ロック寄りの音楽をやり始めた。発売されたレコードの数も多く、「春夏秋冬」などはエバーグリーンになっていると言ってもいいほどだ。

しかし、僕が彼のアルバムの中で最も傑作だと思うのは、今回紹介する「’80のバラッド」である。曲は全て泉谷が作り、アレンジを加藤和彦が担当している。9曲が収録されているのだが、これがどれも名曲ぞろいなのだ。
1曲目「翼なき野郎ども」のイントロで既にノック・アウトされる。詩も曲もいい。耳をつんざく轟音、疾走するスピード感。切なく美しく、叙情的な独自の世界が展開される。(しかし、このフレーズ得意だな、俺) でも、美しいといっても一般的な美しさとは違いますからね。なんというか、汚いんだけど美しい。喧しいんだけど叙情的・・・矛盾しているようだが、そうとしか言えないような魅力があるわけだ。第一、「土曜の夜は女といなくちゃ寂しいぜ」とか「ふざけた街にこそ家族がいる」などという歌詞が書けるのは、あなた只者じゃないと思いますよ。(笑)

こんな調子で紹介していくと、全ての曲について書かなきゃならなくなっちゃうので、とりあえず曲名だけを順に書いておく。
①翼なき野郎ども②海をにぎりしめる少年③デトロイト・ポーカー④裸の街⑤レイコ⑥遠い生活⑦エイジ⑧波止場たちへ⑨流れゆく君へ・・・ああ、どれもこれもいい曲だ。僕のフェイバリットを紹介しようと思ったがとても選べない。このアルバムは何度も何度も聴いたし、今でもレコードにあわせて全てそらで歌えるかもしれないほどだ。

蛇足だけど、このアルバムからの曲を中心にした「オールナイト・ライブ」というアルバムも出されているが、こちらもいいですよ~

もひとつ蛇足。タイトルが「'80~」なのに「'70ロック&フォーク」に分類してるのは矛盾があるのではないか、という疑問を持たれるかもしれませんが、アルバムが発売されたのは70年代の終わりなのです。というわけで・・・
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# by oldblues | 2004-12-13 22:59 | 70's Rock&Folk(J)

SINGLES

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トッド・ラングレンの、シングルカットされた作品を、発売順に並べたという2枚組のCD。えーと、確か日本だけの企画物だったのでは?
彼の名前は知っていても、それまでちゃんと聴いたことが無かった僕は、実はこのアルバムで初めてトッドのファンになったのだ。いや~、面目ありません。
しかしトッドはいい曲作りますね。楽器も何でもこなすし、さすがに才人と呼ばれるだけの事はある。

シングルカットされていない楽曲にも名作はあるので、このアルバムはいわゆるベスト盤とはちょっと違う。だが、僕がそうだったように「トッド初心者」には最適かもしれない。何しろ2枚組で曲数も多いし、どれをとっても魅力的な作品ばかりだ。ポピュラーミュージックのファンなら、この中の数曲は必ず好きになるに決まっている。そして、トッドという音楽家に少なからざる興味を持ち、オリジナルのアルバムをどんどん聴いていくことになるに違いないのである。

綺羅星の如く並ぶ楽曲の中でどれかを選ぶとしたら、僕なら「ハロー・イッツ・ミー」だな。もちろん他にも好きな曲はたくさんあるけど、やはりこれが一番。何度聴いても飽きないし・・・あ、それとこの人の歌は上手い。超うまい。別のアルバムでソウル・バラードのメドレーを歌っているけど、これなんか最高だもんな。「天は二物を与えず」と言うけど、彼に限っては二物どころか三つも四つもの才能を与えられている。やはり神様というのは公平では無いようだ。

蛇足だけど、ジャケットのイラストは河村要助氏。なんだか実物よりも恐い顔になってしまっているけど、これはこれで雰囲気があっていいと思うのだ。
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# by oldblues | 2004-11-30 21:41 | Pops

めんたんぴん

b0008880_1595746.jpgその昔、福井県の冬季はスキー場になるという場所で2日連続のコンサートが催された。朝から晩までライブをやって、夜はテントを張って泊まるという野外ライブだ。記憶が定かでは無いが、1日目のトリがダウン・タウン・ブギウギ・バンド。2日目が頭脳警察だったと思う。当時活躍している日本のロック・バンドがたくさん出演していて、僕はウエスト・ロード・ブルース・バンドと上田正樹&South to Southを目当てに出かけたのだった。
そして、そのライブで初めて出会ったのが「めんたんぴん」というふざけた名前をのロックン・ロール・バンドなのである。

バンドが登場し、リーダー格でヴォーカル担当の佐々木忠平が「後で一緒にロックン・ロール踊ろうさ」と方言でコメントした。そして始まった曲が「コンサート・ツァー」だ。乗りの良いロックン・ロール。そして決して上手とは言えないが、ロック・スピリッツ溢れる歌にいっぺんに惹き込まれた。「めんたんぴんって、名前だけは聞いた事が有ったけど、こんなに小気味の良い演奏をするバンドだったんだ。それに佐々木忠平って、ガッツのある歌を歌うな」・・・彼らの演奏を初めて聞き、僕はそう思った。当然、ライブの後は大ファンになっていた。

めんたんぴんは石川県は小松市出身のバンドだ。ツイン・ドラムにツイン・リード(いや、もしかしたらトリプル・リードだったかも?)を擁し、重厚でありながら乗りの良い演奏を身上としていた。演奏も確実なテクニックに裏打ちされて破綻が無く、要するに本物のロックをやっていたわけだ。
メンバーは全員グレイトフル・デッドのファンらしく、そのため「北陸のデッド」などとも呼ばれていた。今考えてもいいバンドだったなあ。

ちなみにこのブログのサイト名「Lost Romance Music Hall」は、彼らの曲から採ったものである。
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# by oldblues | 2004-11-28 02:03 | 70's Rock&Folk(J)

Stripped

b0008880_2255298.jpgこれはストーンズ初めてのアコースティック・ライブ・アルバムだ。と言ってもフル・アコースティックではなく、オルガンも使ってるしセミ・アコも使ってる。なので、一部はちゃんとプラグ・インしているのである。

収録されている曲はほとんどが過去の名曲で、ストーンズファンなら一度は耳にした事の有るものばかりだ。それも大有名曲というよりも、ちょっと渋い「隠れた名曲」とでも言うべきラインナップであるのが嬉しい。こう書けば、もうこのアルバムの内容が悪いはずがないという事に気づくだろう。(笑)

特筆すべきなのは2曲目の「ライク・ア・ローリング・ストーン」。言うまでもなくボブ・ディランの名曲で、このアルバムの中で初めてカバーされた2曲の内のひとつだ。これが本当にカッコいい!タイトルからして、まさにストーンズのためにあるみたいな感じだし、演奏や出来上がりがとても自然。完全にストーンズのものになっていて、全く違和感がないのだ。

しかし個人的に好きな曲は、キース・リチャーズが歌う「スリッピング・アウェイ」

♪ただ消え去って行く 
夢に過ぎなかったようだ 
眠りに落ちるたびに
どこまでも流されていく気分

どうです?カッコいいでしょ?シブいでしょ?大人でしょ?
でも演奏の出来は・・・えーとタイトルを忘れてしまったんだけど、別のアルバムに収められているバージョンの方が上だな・・・と思います
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# by oldblues | 2004-11-27 22:59