大好きな音楽の話をしたいな


by oldblues
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ガソリン・アレイ

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何もかもがうまくいかなくてさ 毎日毎日が
これじゃおいらが生きてることさえ
無駄な気がしてきた


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帰ろう おいらが生まれた
あのガソリン・アレイへ
帰ろう 細い路地の
あのガソリンアレイへ


誰にでもやりきれない夜がある。自らの愚かさを呪いつつ、出来たら自分で穴を掘って、その中に飛び込んでしまいたいような時がある。そんな時僕らは自分の気持ちをごまかしたり、自分よりももっと不幸な境遇の人を見て、ヤツよりはマシだと自分を慰める。

でもそれができる人はまだいい。真面目で責任感の強い人ほど、逃げる事が出来ずに自分を責め続け、挙句の果てには精神に変調をきたしたり、極端な場合は自ら死を選んでしまう場合すらあるのだ。
そう考えれば、逃避する事はあながち悪い事では無い。もっとも直ぐに逃げてばかりいたら、それはそれで問題あるけれど。

だから「夢やぶれて故郷へ帰る」なんていうのも、多いにアリなのだ。逃げちゃいけない、負けちゃいけないと頑張るのは立派なことだけど、やっぱり人間「限界」というものがあるからね。

冒頭の詩は、ロッド・スチュワートの「ガソリン・アレイ」を浅川マキが訳して歌ったもの。後年、真島昌利もほとんどこの訳詩のままでカバーしている。
ロッドのバージョンもいいけど浅川マキはもっと好き。彼女は一時ロッドに惚れてたらしく、他に「オールド・レインコート」もカバーしている。で、これがまたいいのだ。

しかし帰るべき故郷のある人はうらやましいな(苦笑)
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# by oldblues | 2004-10-09 21:30 | 70's Rock&Folk(J)


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初めて買ったロックのレコードというのがこれなのだ。どうしてサンタナなのかという、とりたてての理由など無い。多分その頃この曲が流行っていて、深夜放送のラジオなんかで聞いた記憶があったからだろう。

それまではロックという音楽ジャンルを意識した事が無かった。「ロックン・ロール」という音楽はあっても、「ロック」という範疇の音楽が具体的にどういうものなのか、あまりわかっていなかったような気もする。でも、ちょっと前にはウッドスットックのコンサートなんかもあったりして、僕のような田舎の高校生にも、「今、ロックという音楽が面白そうだ」というような情報が伝わってくるほどには一般的になっていたんだろう。

サンタナは「ラテン・ロック」などと呼ばれていたりして、いわゆる8ビートのロックとは、少しノリが違う。考えてみればロック・ミュージックの王道とは違う路線のレコードを、なぜか最初に買ってしまったということだ。
しかし、結果としてこのチョイスは正解だったかもしれない。だってこの曲はキャッチーなメロディも泣きのギターも有って、かなりの名曲だからだ。

当時、町の小さなレコード店には、ロックのレコードなんてあまり在庫していなくて、偶然手にしたシングル盤のジャケットには、なんだかわけのわからない曼荼羅のようなイラストが印刷されていた。そしてそれが、いかにも「ロック」というわけのわからない音楽の持つ胡散臭さを表現しているようで、すごくステキだと思ったのだ。

ブラック・マジック・ウーマン…「哀愁のヨーロッパ」より、ずっとカッコいいぞ!
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# by oldblues | 2004-10-06 23:15 | Old Rock


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「ロックはライブが最高だ」という説がある。それは正しいかもしれないが、「ロックはライブアルバムが最高だ」という説には反対だ。延々と冗漫なインプロヴィゼーションが続いたり、雑な演奏だったりで、音楽そのものを楽しむのであれば、スタジオ録音のものを聞いた方がいいという場合もある。
とはいうものの、観客の盛り上がりが伝わってきたり、その場所だからこそ生まれた、素晴らしく緊張感のある演奏に出会う事もあったりして、ライブにはライブの良さがあるというのも真実である。つまり、当たり前のことだけど、要は内容次第ということですね。

僕が今まで聞いてきた数あるライブアルバムの中で、絶対に期待を裏切らない1枚が、Jガイルズバンドの「FULL HOUSE」である。これは名演ぞろい!
小気味のいいロックンロールがずらっと並び、最初から最後まで一気に走り抜けるようなスピード感がある。

「ルックスなんて関係ないぜ。俺は金持ちの女が欲しいのさ」と歌う、ピーター・ウルフは、後年フェイ・ダナウェイと結婚した。金ばかりじゃなくて美貌も併せ持った女性を手に入れたわけだが、まあピーターもカッコ良いからね。
そして、このピーターとギターのJガイルズが観客を煽る煽る!まさに会場は興奮の坩堝状態になるのだ。しかしこのバンドは客を乗せるテクニックを本当によく知っている。こんなライブを見せられた日にゃ、そりゃ「ロックはライブが最高だ」と思うに決まっているのである。

P.Sマジック・ディックのハープが大活躍する
「ワマージャマー」は聞き物ですよ(^o^)丿
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# by oldblues | 2004-10-02 00:48 | Old Rock
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何もないいつもの夜が来た
頭の上をがやがやがやと行き過ぎる
酔っぱらいどものつまらない会話や笑い声
でも、僕の心はちっとも晴れやしないよ

ベイビー、君の瞳の中には
千の悲しみが宿っているかもしれない
でも僕の頭の中には
100億の憂鬱が詰まっているんだぜ

ホーホー!サニー・ボーイ
こんなせつない夜は
あんたのブルースが聞きたくなる
ねえ、サニー・ボーイ
陽気なやつを演ろうじゃないか
胸の奥までしびれさす
すごいやつを聞かせてくれ・・・
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# by oldblues | 2004-09-28 00:51 | Various

みんな拓郎が好きだった


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70年代フォーク・ムーブメントを語る上で欠かせないのが拓郎と陽水だ。もちろんその前にプロテスト・ソングだとかカレッジ・フォークだとか、まあいろいろな先達がいた。でも、いわゆるフォーク・ソング(70年代風に書くならふぉーく)をメジャーな音楽ジャンルにし、女子のファンを急増させた功績の大きさというのはこの二人に尽きるだろう。

吉田拓郎というのは不思議な魅力を持った人だと思う。例えば僕の友人で頑ななジャズ・ファンがいるのだけれど、彼はフォークを馬鹿にしながらも実は隠れ拓郎ファンだったりするのだ。まあつまり、それほど幅広い層にアピールするような魅力があるという事だろう。何年か前の某紅白歌合戦という番組で、「外は白い雪の夜」を歌った事があったが、その時バックを務めたミュージシャン達の豪華な顔ぶれを見てもわかる。これは明らかに拓郎のカリスマによるものに相違無い。

その魅力がどこから来るのかを分析してみると、第一にソングライティングの巧さだと思う。親しみやすく、どこか懐かしさを感じさせるメロディライン。それでいて一度聞けば彼の作った曲だとわかってしまう個性。その強力なメロディに、字余りの歌詞を強引に乗せて歌う時、個性的でありながら、非常に多くの人々の共感を誘う・・・そんなふうに表現する事が出来るのではないだろうか。

もともと拓郎の歌唱法というのは、ボブ・ディランの影響を色濃く受けている。しかし僕たちの世代は、ボブ・ディランではなく、ディランの影響を受けた「ディランズ・チルドレン」を聞いて育った―いわば孫ファン―の人たちが多い。もちろん拓郎以外にもそんなシンガーは多いし、彼よりもっと以前から活躍している人たちもいる。でも、一般音楽ファンがディランに興味を持ち、ディランや関連するミュージシャン達の演奏までをも聞く気にさせたのは、やはり拓郎出現以降の現象だろう。あまり関係無いかも知れないが、そういう点一つ取ってみても、拓郎の功績というのは計り知れないものがあると思うのだ。

「青春の詩」で鮮烈なメジャーデビューを果した拓郎は、あっという間に若者達の心をつかみ、「ともだち」「人間なんて」とアルバムをリリース。そして「結婚しようよ」がシングルヒットしてブレイク。以下次々とヒットを放つ。その後、紆余曲折を経て現在に至るまで、常に第一線で活躍しているのは周知の通りだ。いわゆるフォークシンガーと呼ばれた人たちが、今では「懐かしの〇〇」という企画でしか思い出される事が無いという現実を考えると、これはかなりすごいことだと言えるだろう。

考えてみたら彼はもう既に30年以上活動を続けていることになる。その間にはいろいろな事があっただろうし、彼も僕達も年を取った。でも今でも彼の本質は、デビュー当時と変っていない。

みんな拓郎が好きだった・・・もちろん、この僕も。そしてこれからもずっと応援し続けるよ。

拓郎、頑張れ!いつも応援してる。
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# by oldblues | 2004-09-26 00:40 | 70's Rock&Folk(J)
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初めて手に入れた遠藤賢治のレコード「NYAGO」、このレコード聞きまくりましたね。2枚目の「満足できるかな」も良かった。収められているのはどれも本当に名曲ぞろいだ。『四畳半フォーク』などという言葉があって、賢司の曲も身の回りの事柄や心情をモチーフにしたものが多かったけど、なんだか彼の曲はいわゆる四畳半フォークとは一線を画し、もう少しスケールがでかかったような気がする。四畳半フォークとは違った意味での普遍性があるというかなあ。あ、もちろんこういうことを書いているからといって、そういうジャンルの歌を否定するものではありません。あれはあれで良かったもんね。
そういう意味では、遠藤賢治の歌を『フォーク』という言葉で括ってしまうのは、当時の状況を考慮したとしても、少し大雑把すぎたのではないだろうかと反省を促したい(誰に?^^;)その後の活躍から考慮してもそう思います。

で、話は戻って遠藤賢治のことなんだけど、彼の曲の中でフェイバリットを挙げるとしたら、それは「外は雨だよ」なのです。この曲が収録されているレコードで私がもっているのは、京都で行われたフォーク・キャンプというライブの模様を録音したもので、いろんなミュージシャンの演奏が収められている中に、遠藤賢治の「外は雨だよ」というのがあるわけだ。

実はこのレコードは、僕の遠藤賢治好きを知っている後輩から譲ってもらったもので、その代わりに僕は彼に「NYAGO」を進呈した。もちろん、もう1枚新しいのを買って。
なぜかというと、今ではまず間違いなく廃盤になっているこのレコードは、その頃でも手に入りにくい代物だったからだ。発売された当初に直ぐ買えばよかったんだけど、少し遅れてしまうと、町のレコード店ではまあ買うことが出来なかった。

2枚組みのこのアルバムは、今にして思うとけっこう貴重な音源ばかりなのだが、その中でも白眉と言えるは、やはり遠藤賢司の演奏する「外は雨だよ」だろう。ギターがうまい、ハーモニカがうまい、歌がいい、曲がいい、詩がいい・・・と、まるでいいことずくめなのである。前回も書いたが、「賢司の歌にはエロチシズムが沈殿している」という、早川義夫の理論をまさに裏打ちしているのがこの曲だ。

しかし、そんな事をいくら書いたって、文章で音楽の良さを表現するのは、ほとんど不可能に近い。それを知るには、どうしても一度聴いてもらうしかない。そこで調べてみたら、現在でもこの曲の入った音源が手に入りそうだということがわかった。興味のある方はhttp://enken.com/にアクセスしてみて下さい。
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# by oldblues | 2004-09-18 22:26 | 70's Rock&Folk(J)
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『賢司の歌にはエロチシズムが沈殿している』と喝破したのは早川義夫だ。まあ「東京ワッショイ」以降はいささかの変化があるが、いわゆるフォーク・シンガーだった頃の彼の曲を聞くと、まさにその通りだと思わせられる。

遠藤賢司を知ったのは、深夜にラジオから流れてきた「夜汽車のブルース」を聴いたのが最初だった。どこかのコンサートをライブ録音したものらしく、後に「NYAGO」に収録されたバージョンとは全く異なる、ハーモニカとアコギだけで演奏しているものだった。
スピード感に溢れ、まさに夜を疾走する列車を髣髴とさせるような演奏――そこに呪詛のようなヴォーカルとハーモニカが絡む。一種異様な印象すら与える遠藤賢司だけの世界がそこにあった。
音楽的にどうこうというのはわからない。しかし、とにかく凄まじい演奏、凄まじいテクニックを持った人だと驚いた。多分、彼のギターやハーモニカは独学なのだろうと思う。本格的に勉強したというのではなく、自らの感性だけを頼りに築き上げてきた人特有の迫力を感じさせられた。世の中にはすごいやつがいる・・・僕は自分の中に遠藤賢司という名前をしっかり刻み込んだ。

それからしばらくして、レコード屋の店頭で遠藤賢司の名前を見つけた。彼のファースト・アルバム「NYAGO」がリリースされたのだ。早速手に入れたかったが、当時高校生でこづかいの少ない僕には即買いすることなどできない。レコード屋の店頭で歌詞カードを取り出し、矯めつ眇めつ眺めたものだ。

知っている曲は「夜汽車のブルース」だけ。でも「ほんとだよ」「ただそれだけ」「君のこと好きだよ」「君が欲しい」などの歌詞を読んでいると、あの夜聞いた賢司ワールドが広がってくる。結局1ヵ月後にこのアルバムを手に入れるまで、僕は何度もそのレコード店に足を運ぶ事になったのだ。

1500円だったなあ、確かあのレコード。
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# by oldblues | 2004-09-13 23:09 | 70's Rock&Folk(J)

風街ろまん

b0008880_20593939.jpgこのアルバム・タイトルを「かぜまち」と読むのか「ふうがい」と読むのか、はたまた全く違う読み方をするのか、僕はいまだにそれを知らない。昔から「ふうがいろまん」と呼んで来たし、友人達との会話の中でもこの呼び名を使ってきた。だけど考えてみると「ふうがいろまん」というのは、ちょっと妙だという気もする。普通なら「かぜまちろまん」もしくは「かざまちろまん」と読みたいところだ。それにもかかわらず、ずっと「ふうがい」と呼び続けてきたのは、本当はこれが正しい名称だからなのか、単なる勘違いが継続しているだけなのかは定かではない。

多分調べようと思えば直ぐに事実は判明することだろう。しかし正解はさておき、僕はこのアルバムを、この先もずっと「ふうがいろまん」と呼び続けるのだ。なぜなら僕の中で風街ろまんは「ふうがいろまん」であり、他の名称ではどうもしっくりこないから。

今では伝説のグループになってしまったはっぴいえんどの2枚目のアルバム。そして彼らの最高傑作であるこのレコードを、僕は20才の頃に散々聞いた。
4人の才能が結集したこのアルバムは、まさに日本のロックの金字塔と言っても過言ではないだろう。

当時はまだ「ロックのリズムに日本語の歌詞を乗せるのは可能か」などという議論がなされていたような時代だった。もともと外国産であり、8ビートや16ビートなどの激しいリズムを持った音楽に、日本語の歌詞を乗せるのは無理ではないかという、今となってはお笑い種のような論議が、真剣に取り交されていたのだ。そして日本語の歌詞では無理だというバンドの代表がフラトラ(フラワー・トラベリング・バンド)やブルース・クリエイションであり、もう片方の代表選手がはっぴいえんど・・・そんな図式が出来上がっていた。もしはっぴいえんどがいなかったらと考えると、日本語によるロックが隆盛を極める時期は、かなり遅れていたかもしれない。

そして、はっぴいえんどの楽曲のほとんどを作詞していたのが松本隆だ。後に作詞家として確固たる地位を築く事になるこの人は、やはり非凡な才能を持っていたということであろう。それまでの流行歌には無かったような言い回しや、現代詩にしか出て来ないような難解な漢字――それは70年代という時代の雰囲気を見事に具現化し、独特な世界観を構築していた。

松本隆が紡いだ詞(ことば)を大瀧詠一が鼻にかかった声で歌い、細野春臣のカラフルなベースが着実にサポートする。そしてそこに鈴木茂の官能的なギターがからむ。それぞれに違った才能を持った4人が、同時代に結集した稀有なバンド。そんなはっぴいんどの魅力が最もいい形で表現されたのが風街ろまん・・・うーーん、やっぱり名盤ですね!
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# by oldblues | 2004-09-12 20:55 | 70's Rock&Folk(J)

ドリームチーム

アテネオリンピックと共に寝不足の日々も終わり、さしもの猛威を揮った夏もそのステージを降りようとしている。
今回のオリンピックではわが国の活躍もめざましいものがあって、メダルラッシュが連日新聞紙上を賑わしていたのも記憶に新しい。そんな中で野球の代表チームにおいては、ペナントレース中にもかかわらず、オールプロの選手で固めるというドリーム・チームを結成して臨んだ。
しかし、悲願の金メダルを是非とも手に入れようという意気込みも空しく、惜しくもオーストラリアに敗れ去り、日本は銅メダルを取得するにとどまった。

そして、ここにもう一つ、オールプロの集団で代表チームを結成し、金メダルを予想されつつも果たし得なかったチームが存在する。それはアメリカのバスケットボール代表チームだ。

ご存知のようにバスケットは米国のお家芸であり、過去のオリンピックでは圧倒的な強さを発揮して来た。特にバルセロナ五輪の際に結成された、全員がNBAのスーパースターからなる元祖ドリーム・チームは、プロとして、その力量の差を世界中に見せつけたものだ。
その後のオリンピックに出場した第2第3のドリーム・チームも、初代ほどではないにしろ楽々と勝利を納め、金メダルを手中にしてきた。
それがなぜ、今回、銅メダルという史上最悪の結果に終わったのだろうか。

理由はいろいろ取り沙汰されている。曰く、NBAでも最高レベルの選手だけが参加したわけではない。曰く、チーム・プレイを練習する時間が絶対的に不足していた。曰く、オリンピックをなめている。曰く、他国のレベルが飛躍的に上がった…Etc.

だけどまあ、そんなことはどうでもいい。結果は結果として受け止めなければならないし、アメリカの選手達が手抜きプレイをしていたわけでもない。
ただ、このこと(優勝できなかったこと)によって、世界中の人たちのNBAに対する評価が急落するであろう事は間違いないだろう

そして日本でもNBAの試合をテレビ放映する機会がますます減っていくだろう。ただでさえメジャーリーグの試合放映のあおりを食らって、数少ないテレビ放映が、深夜のとんでもない時間帯になっているというのに…
マジックが、ジョーダンが、バークリーが、ユーイングが、バードが、ドレクスラーが、ロビンソン…が見せつけてきた真の意味でのドリーム・チームの権威が、砂上の楼閣の如く崩れていく。

NBAファンの僕としてはそれが困るのだ。日本でもっとNBAの試合が見たいではないか。スピード感あふれるショー・タイムを、もっともっと皆に知って欲しいではないか。バルセロナ五輪後、せっかくバスケットが日本でもメジャーになってきたのに。せっかく「スラムダンク」という名作コミックも生まれたのに。

アメリカよ。NBAよ。僕達にもっと夢を見させてくれ。君達は常に圧倒的な強さでもって金メダルを取る事が運命付けられている。
これは非難や批判をしているのではない。お願いをしているのだ。なんとか次のオリンピックでは、いつものように素晴らしいプレイを見せてくれ。全ての試合をダブルスコアで勝利してくれ。お、お願いします。
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# by oldblues | 2004-09-04 23:48 | 音楽以外の話

ベレンを後にして

b0008880_005446.jpgもう何年くらい前になるだろう。日曜日の午前中NHK-FMで、世界各国の音楽を紹介する番組をやっていた。世界の音楽と言っても、第1部が中南米、第2部がヨーロッパ、第3部がアメリカの音楽を紹介するというような構成で、本当に世界各国の音楽を網羅していたわけではない。がしかし、流行以外の音楽―それも日・米・英以外の音楽―を聞く機会というのは当時も現在もあまり無く、そういう意味でこの番組は貴重だった。

で、僕はといえば、第1部の中南米音楽を期待してこの番組を聞いていた。もっとも、若い頃は日曜日の午前中を朝寝して過ごす事が多かったので、多分それほど熱心なリスナーではなかったはずだ。

両親の影響からか、子供の頃からラテン音楽は好きだった。もちろん系統立てて聞いていたはずもなく、家にあったタンゴやマンボなどの超有名曲のレコードしか知らないので、「ラテン音楽が好きだった」と言うのには程遠いかもしれない。それでもタンゴやマンボを聞いていると伝わってくる、ラテン音楽特有の情熱や哀愁には惹かれたし、何よりもその異国情緒が好きだった。

前置きが長くなってしまった。実はこの一文で書きたかったのは、ブラジルの歌姫ガル・コスタのことである。冒頭で紹介したFMの音楽番組で初めて彼女の歌を聞いた時、「なんと爽やかに、なんと軽やかに歌う人なんだろう」と驚いたものだ。その時の曲名が「ベレンを後にして」(ベレン・イタ・ノ・ノルチ…どこで切っていいのかわからん^^;)なのである。
ポルトガル語なので意味は全くわからないのだが、メロディ、サウンド、彼女の声、息継ぎに癖のある独特の歌い方など、全てが気に入ってしまった。

幸運にもたまたま僕はその日の放送をテープにダビングしていたので、音質の悪いカセットテープで何度となくこの曲を繰り返して聞くことになった。当然テープだけでは満足出来なくなり、レコードを手に入れたくなる。また彼女の歌っている他の曲も知りたくなる。

ところが当時、中南米音楽のレコードなんて、街の大きなレコード屋さんに行かなきゃ置いてないし、有ったとしてもそれほど品揃えは良くないのが現状だった。そのため、レコード店で「ガル・コスタ」という歌手のレコードを見つけたら、迷わず全部購入する事にしたのだ。

結局この曲が収録されたアルバムを手に入れたのは、そう決めてから4枚目くらいで、最初にラジオで聞いてからは2年が経過していた。

だけど物事は考えようなんだけど、この曲の入ったレコードを手に入れるために、結果として彼女の歌をたくさん聞く事が出来た。また関連して知ったアーティストのアルバムも買ったので、それまであまり馴染みのなかったブラジル音楽についても、少しは知識を得る事が出来た。

世界は広い。自分が知らないだけの話で、世の中には素晴らしいアーティストがたくさんいる…そんな当たり前の事を、改めて認識させられるような体験だった。
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# by oldblues | 2004-09-04 22:21 | Latin