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大好きな音楽の話をしたいな


by oldblues
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Zuma

Zuma_b0008880_23313970.jpgニール・ヤングは多作の人だ。キャリアも長い。僕は彼の大ファンというわけではないが、気が付いてみるとかなり多くの作品を聴いている。中には「?」と思うものも無いではないが、たいていは好きだ。そう考えてみると、僕は自分で思っているよりも、かなり(ニールに対する)ファンとしての度合いが高いのかもしれない。

1. Don't Cry No Tears
2. Danger Bird
3. Pardon My Heart
4. Lookin' for a Love
5. Barstool Blues
6. Stupid Girl
7. Drive Back
8. Cortez the Killer
9. Through My Sails

さて、この「Zuma」は、クレイジー・ホースとの共同名義でリリースされた1975年の作品だ。数ある彼のアルバムの中で何枚目になるのかは知らないが、とても好きな作品のひとつである。

収録曲の中では、やはり定評のある「2」と「8」が良い。それなら他の楽曲はどうかといえば、これが全て良い曲ばかりなのだ。個性的で伸びやかなギターソロが聴けるエレクトリックな曲とアコースティックな曲、そのどちらもが素晴らしい。こういうのって「隠れた名盤」と言うんですかね?

それにしても「Zuma」とはどういう意味なのか。そしてまたこの下手糞?なイラストは誰の手によるものなのか。知っている方がおられたら是非教えて欲しいものである。
# by oldblues | 2010-01-09 23:37 | Old Rock

Sweet Soul Music

Sweet Soul Music_b0008880_1382896.jpg所用のため元日から出社した。もっとも関係部署にFAXを流すだけの仕事だし、以前から決まっていたことだから、とりたてて負担も感じない。遅い時間に出社し昼前にはもう帰途に着いた。

帰りの車中で聴いたのが、アーサー・コンレイのスイート・ソウル・ミュージック。それにしても「スイート・ソウル・ミュージック」というタイトルは秀逸だ。シンプルだけどとても良い。だって、今直ぐにソウル・ミュージックが聴きたくなるでしょ?

年末からの寒波で昨夜から降っていた雪も止み、頭の上には青空が広がっている。外は寒いのだろうけど車の中は暖か。用事を済ませた開放感と良い音楽で、ささやかな幸福感を感じる。ほんのひと時の「刹那の幸福」というやつだ。

どうせ幸福なんて長続きはしない。こんな刹那の幸福の積み重ね、実はそういうのが最も大切なのではないだろうか。そんなことを考えた。
# by oldblues | 2010-01-01 13:09 | R&B/Soul

Caminhos cruzados

Caminhos cruzados_b0008880_2246711.jpgiPodで音楽を聴いている人ならご存知だろうが、自分の好きな曲にレートをつける機能がある。具体的には「★」マーク1つから5つまでで評価し、その数でお気に入り度を表すわけだ。ぼくもiPodを聴いていて気に入った曲が出てくると、その時の気分でレートを付けている。自分がどんな曲を好むのか、その傾向を知ることも出来て楽しい。

そして今日、ぼくはGal Costaの「Caminhos cruzados」に星を4つ付けた。92年に発表された「GAL」というアルバムに収録されている、ゆったりとした美しいボサノバだ。意味は「交差した道」。ギターやピアノにストリングスが絡み、それにGal Costaのシルキーヴォイスが加わるのだから、これはもう悪い曲のはずがない。

まだ明るい夏の黄昏時、一日の仕事を終えての帰り道。ようやく涼しくなってきた風に吹かれながら聴く音楽は、たいてい5つ星を付けたくなるものだ。しかし、そんな情緒的な部分を割り引いてもこの曲はいい。とてもいい。

ぼくは何故か陽気になり、口笛を吹きながら家路を急いだのだった。
# by oldblues | 2009-06-23 22:46 | Latin

Hoje

Hoje_b0008880_2341086.jpgデビューから現在に至るまで40年以上の長い期間、ブラジルを代表する歌手の一人として、常に第一線で活躍し続けてきた。だから発表されているアルバムの数も多い。そして、そのどれもが一定以上の水準をキープしている。さすがはブラジル音楽界の女王である。

本作は2005年の作品で、この時ガル・コスタは確か60才のはずだ。しかし全く衰えは感じさせない。それどころか歌に円熟味が加わり、ますます深い味わいを見せている。何度聴いても飽きない。捨て曲も無い。掛け値無しの名盤だ。

1. Mar e Sol
2. Voyeur
3. Pra Que Cantar
4. Te Adorar
5. Santana
6. Hoje
7. Jurei
8. Logus-pe
9. Luto
10. Nada a Ver
11. Os Dois
12. Sexo e Luz
13. Embebedado
14. Um Passo a Frente

タイトルになっている「Hoje」とは「今日」という意味だ。「現在」を表してもいるのだろうが、彼女が今まで生きてきた人生、流れていく時の連鎖の瞬間を切り取って僕らに提示してくれている。そんな気がする。

そしてガル・コスタの歌は草原を渡る風になって届く。時に仄かに、時にさやかに、何かを語りかけてくる。しかし、それが何であるのかを知ることは出来ない。僕らはただ風に吹かれているだけだ
# by oldblues | 2008-08-02 23:05 | Latin

Otis Blue

Otis Blue_b0008880_2195472.jpg「Otis Blue」というタイトルは、なんと素敵で、且つ適切なタイトルであることだろう。ジャケットのデザインも良いし、タイトルの横に「OTIS REDDING SINGS SOUL」と謳ってあるのもカッコいい。まさに魂を歌うという感じで、このアルバムにぴったりだ。

当然ながら内容も「素晴らしい」の一語に尽きる。今更ここで僕などが力むまでもなく、誰もが認めている名盤だ。オーティスのアルバムはどれも水準が高いがが、本作をフェイバリットに挙げる人は多いこと だろう。

1. Ole Man Trouble
2. Respect
3. Change Is Gonna Come
4. Down in the Valley
5. I've Been Loving You Too Long
6. Shake
7. My Girl
8. Wonderful World
9. Rock Me Baby
10. (I Can't Get No) Satisfaction
11. You Don't Miss Your Water

オーティスのバラードの上手さは定評のあるところだ。ここでも「1」「3」「5」「11」など、美しくも切ない歌を聴かせてくれる。特に僕は「5. I've Been Loving You Too Long 」が大好きで、彼が歌うバラードの中でもベスト5に入る出来だと思っている。胸がかきむしられるような熱唱は心の深いところまで届き、涙無くしては聴けないというのはこういうことなのだろうと思う。

もちろん、素晴らしいのはバラードだけではない。アップテンポもミディアムも、他のアーティストのカバー曲も、全ての水準が高いのだから驚く。普通カバー曲というのは、よほどのことが無い限りオリジナルを超えるのは難しい。その曲がヒットしていればいるほど、元歌のイメージが強く残っているからだ。このアルバムの中でもサム・クック、テンプテーションズ、ストーンズなどの有名曲を採り上げているが、まるで自分の作品であるかのように消化しきっているのはさすがである。

なんだか徹頭徹尾誉めてばかりという文章になってしまったので、一つだけ不満を言わせて頂くことにする。おそらくは個人的な好みの問題なのだろうが、収録された楽曲のうち「9. Rock Me Baby」にだけ、少し違和感を覚えてしまうのだ。

オーティスはブルースではなくやはりソウルの人だと思うのだが、どうだろう。
# by oldblues | 2008-07-26 21:13 | R&B