大好きな音楽の話をしたいな


by oldblues
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30

Caravanserai」

b0008880_22503834.jpg「Caravanserai」は静かに、虫の鳴き声から始まる。くぐもったような音色のサックスが途切れると次はベースだ。更にパーカッションが加わりゆるやかにリズムを刻み始める。こうして「復活した永遠なるキャラバン」は、再び旅を始めるのだ。

それまでのサンタナといえば、ギターの音色やラテンのリズムから連想されるように、陽気で官能的で、良い意味で猥雑なイメージがあった。しかしこのアルバムは、それまでの作品とは些か趣が異なっている。サンタナのスピリチュアルなものに対する傾倒が、非常に良い形で結実した稀有な作品―そんな気がするのである。

全部で10曲の収録作品のうちヴォーカルが入っているのは3曲のみで、基本的にはインスト・アルバムとなっている。当然ながら、サンタナの縦横無尽に活躍するギターを堪能することが出来る。しかしそれだけではなく、彼を支えるミュージシャン達の達者なサポートぶりを無視することは出来ない。パーカッションなどのリズム隊は無論のこと、オルガンや管楽器などが非常に効果的に使われているのも一つの特徴だ。

名曲名演ぞろいのこのアルバムだが、オープニングから2、3、4と緊張感のある演奏が続き、サンタナのインストゥルメンタル曲の代表作でもある「5. Song of the Wind」へ至る部分が最も好きだ。しかし発売当時はアナログ・レコードだったため、1~6までと7~10(A面とB面)は音の途切れがほとんどなく続いている。なので、1曲1曲を採り上げるのではなく、2つの長い曲として捉えるのが正しい?聴き方なのかもしれない。

発表されてから35年以上が経過しているにもかかわらず、今聴いても微塵の古さも感じさせない。混沌と秩序。熱狂と静謐。このアルバムの中には、そんな二律背反するものたちが、奇妙に調和しながら全て存在しているからではないだろうか。そして、これは多分に宇宙的だ。

音楽によって奇跡的に創り出された宇宙の中、キャラバンはまたも輪廻の旅に出る。
そして僕もそれに加わって・・・

1. Eternal Caravan of Reincarnation
2. Waves Within
3. Look Up (To See What's Coming Down)
4. Just in Time to See the Sun
5. Song of the Wind
6. All the Love of the Universe
7. Future Primitive
8. Stone Flower
9. Fuente del Ritmo
10. Every Step of the Way
[PR]
# by oldblues | 2008-05-10 22:51 | Old Rock

Simples

b0008880_2325451.jpgMarcela Mangabeiraはあまり知られていないが、大御所ロベルト・メネスカルを父に持つ、云わばブラジル音楽界のサラブレッドである。「Simples」はそんな彼女のデビュー・アルバムで、2005年のリリース。収録された12の楽曲はどれも心地良く、偉大な父親の娘などという事実には関係なく、真に優れた作品に仕上がっている。

何よりも彼女の声はとても魅力的だ。以前にもどこかで書いたような気がするが、声質が良いというのは、ヴォーカリストとして得難い才能だ。このアルバムにおいても、時にセクシーに、時に爽やかに聴いている者を魅了する。

最近のブラジル音楽を称してMPB (エム・ペー・ベー Musica Popular Brasileira英語的にはブラジリアン・ポピュラー・ミュージック)と言うらしい。60年代後半以降の、伝統的なブラジル音楽とロックなどが融合した音楽の総称で、その発生には政治的社会的な背景があったということだ。しかし僕がブラジル音楽聴き始めた時代には、特に日本において、この名称はあまり人口に膾炙していなかったと思う。もっとも僕が無知だっただけなのかもしれないが。

発生した当初はさておき、今となってはブラジルのほとんど全てのポピュラー音楽をMPBと言っているようなので、わが国における「J-POP」という名称と同じようなものと考えればいいのかもしれない。いずれにしても「ボサノバ」とか「サンバ」よりもずっと守備範囲が広いような印象だし、ある意味使用するのに都合が良い言葉だと思う。

1.Rio
2.Love Dance
3.Para Ti
4. Os Grilos
5.Insensatez
6. Só Quis Você
7. Pro Menesca (P'ruzé)
8. Eu e A Brisa
9.Pro Tom
10. A Rã
11. Vôo Sobre O Horizonte
12. Só Danço Samba

このアルバムのもう一つの特徴として、カバー曲が多く収録されているという点が挙げられる。例えば「12. Só Danço Samba」はジョビンの曲だし、「11. Vôo Sobre O Horizonte」はアジムス(ブラジルのフュージョンバンド)の曲で、かつて日本のFM番組でも使用されていたお馴染みのものだ。歌もポルトガル語であったり英語だったり、中にはほとんどスキャットだけという楽曲もある。しかし通して聴いてみると全く違和感は無く、見事にマルセラの世界を構築している。この辺りが素晴らしいところだ。

どの曲も全てがお気に入りだが、特に好きなのは「6. Só Quis Você」
この曲には5つ星つけちゃうな。
[PR]
# by oldblues | 2008-05-03 23:04 | Latin

I'll Play the Blues for You

b0008880_23493025.jpgアルバート・キング72年の作品。重厚なホーン、効果的なオルガン、着実にサポートするリズム隊に支えられ、ブルース・フィーリング溢れる歌とギターが炸裂する。なんてカッコ良くて粋なサウンドなんだろう。全ての音楽ファンは必ずこのアルバムを聴くべきだ。

キングのギターは決して音数が多くない。フレーズが多彩というわけではない。それでも、聴く者にこれだけの感動を与えるのはなぜだろう。ブルースの3大キングと賞賛され、亡くなった後も数々のギタリストたちに影響を与え続けているのは伊達ではない。そう納得させられる作品。紛れもない名盤だ。

タイトル曲の「I'll Play the Blues for You」は彼の代表作の一つともなっており、アルバム中では最も好きな楽曲だ。泥臭い音楽と言われているブルースも、彼の手にかかるとこんなにも知的で洗練されたものになるという良い見本である。

1. I'll Play the Blues for You
2. Little Brother
3. Breaking up Somebody's Home
4. High Cost of Loving
5. I'll Be Doggone
6. Answer to the Laundromat Blues
7. Don't Burn Down the Bridge
8. Angel of Mercy
[PR]
# by oldblues | 2008-04-26 23:50 | Blues

百眼の巨人アーガス

b0008880_12171366.jpg1.Time Was(時は昔)
2.Sometime World(いつか世界は)
3.Blowin' Free
4.The King Will Come
5.Leaf And Stream(木の葉と小川)
6.Warrior(戦士)
7.Throw Down The Sword(剣を捨てろ)

後年再発されたアルバムには、ボーナス・トラックとして何曲かが付加されているが、オリジナルでの収録曲はこの7曲。ウィッシュボーン・アッシュ3枚目のアルバムであり72年の作品だ。ご承知のように「70年代ロック・・・」という企画には必ず登場し、名盤としての評価が定着している。そして内容はその評判に恥じないものとなっている。

60年代以前のポップスは、ラジオでオン・エアされることを前提としていたためか、1曲あたりの時間が短く、1枚のアルバムに入っているのは12曲以上というのが普通だった。それでもA面B面合わせて演奏時間30分以下などというのが当たり前だったのだ。それに対しロック・ミュージシャンたちは、経済的な成功もさることながら芸術性の方にも重きを置くようになったようで、間奏で長いインプロビゼーションを展開するなど、演奏時間はどんどん長くなる傾向にあった。
そんなわけで僕らがレコード店でアルバムを購入する際、1枚のアルバムにどれだけの曲が収められているかというのが一つの判断基準になった。アルバムあたりの収録数が7-8曲であると「うーむ、充実している感じだな」という具合である。

ウィッシュボーン・アッシュはイギリス出身、2本のギターにベースとドラムスという編成だ。シンセサイザーやキーボードが入っていないシンプルな編成ながら、壮大で美しい音楽を展開するところに彼等の真骨頂がある。サウンド的にはツイン・リードをフィーチャーしたギター・ロック。アンディとテッドのギターはどちらが主とか従という関係ではない。「白熱のバトル」といった部分もあるものの、どちらかといえばアンサンブルに主眼を置いているようだ。

さて、「百眼の巨人アーガス」である。アーガスというのは神話に出てくる伝説の巨人のことだ。このアルバムタイトルやジャケットデザイン、また楽曲のタイトルなどから、サーガのような神話的世界をモチーフにしているのだろうと想像できる。もっとも、彼らは初めからそういうコンセプトでアルバムを作成しようとしたわけではなかったようだ。しかし、後付にしろなんにしろ、「アーガス」はトータル・アルバムとして聴かれていることが多いだろう。こういうテーマの音楽、最近ではRPGなどのゲーム音楽に受け継がれているような気がする。

ギターのアルペジオから始まり、途中からアップテンポの小気味よいロックになる①で幕を開け、最後の⑦まで一気に聴き進むことができる。どの曲も魅力的な旋律を持っており、いかにもイギリスのバンドらしく、きちんと構成されている。いささかワイルドさに欠けるきらいはあるが、安心して聴いていられる良質なアルバムだ。
②の始まりのギターの美しさはどうだろう。何度聴いてもゾクゾクしてしまう。この曲も途中からテンポが変わってしまうのだが、個人的には最後までスローテンポのまま20分くらい続けて欲しいと思うのだが、どうだろう。

というわけで僕のフェイバリットは「Sometime World」ということになる。もちろん他の楽曲が悪いというわけではなく、あくもでも個人的な好みということだ。他にも、⑦で聴かれる2本のギターの絡みなどなかなかにエキサイティングで、このアルバムの中の聴き物のひとつだと思う。

しかし、個々の楽曲を挙げてコメントするのは愚かしい行為なのかもしれない。やはりこの作品は通して聴いた方がよい。トータルで評価すべきアルバムなのだ。
[PR]
# by oldblues | 2008-04-20 12:20 | Old Rock

About Time

b0008880_23583865.jpg2003年にリリースされた、スティーヴ・ウィンウッドのソロ8作目である。既にお気づきのように、アルバムジャケットがそれまでの彼の作品のイメージとはいささか違う。このデザインから連想されるように、内容もラテン音楽やワールド・ミュージックなどを採り入れたサウンドになっている。しかし、ファンキーなリズムや、ソウルフルで洗練されたヴォーカルは健在で、これは紛れもなくスティーヴ・ウィンウッドの音楽なのだ。

正直言うと僕はそれほど彼の熱心なファンというわけではない。なので、このアルバムが、彼の長いキャリアの中でどんな位置付けとなるのかはわからないが、かなりイイ線いっているのは確かだと思う。

特徴的なのはハモンドオルガン。もちろんスティーブ自身が弾いているのだが、これがすごくカッコいい。あまり出しゃばることなくバックの演奏と渾然一体となり、バンドとしてのまとまりがとても感じられる。なんというか、空に向かって駆け上がっていくような開放感がある。

1. Different Light
2. Cigano (For The Gypsies)
3. Final Hour
4. Why Can’t We Live Together?
5. Domingo Morning
6. Now That You’re Alive
7. Bully
8. Phoenix Rising
9. Horizon
10. Walking On
11. Silvia (Who Is She?)

楽曲はどれもカッコよくて演奏時間の長さが苦にならない。僕のお気に入りは1.2.8などだが、特にどれか1曲と言われれば「11. Silvia (Who Is She?)」を選ぶ。この曲は11分以上もある大作で、静かなギターのイントロから始まり徐々に盛り上がっていく。中盤のギターとオルガンのソロはかなり力がこもっており、なかなかの聴き物だ。アルバム中の白眉と言っても良いのではないだろうか
[PR]
# by oldblues | 2008-04-13 00:02 | Rock

Southern Star

b0008880_0334370.jpg1985年8月17日、テキサスはヒューストンでのライブを収録したブートレグ。ほとんどの音源はラジオ放送のために録音されたものらしい。ヴォリューム・レベルが曲によって違ったり、音質の悪い部分があったりするが、それはまあご愛嬌というところだろう。

Disc 1:
1. Ride Across the River
2. Expresso Love
3. One World
4. Romeo and Juliet
5. Private Investigations
6. Sultans of Swing
7. Why Worry
8. Walk of Life
9. Two Young Lovers

Disc 2:
1. Money for Nothing
2. Wild West End
3. Tunnel of Love
4. Brothers in Arms
5. Solid Rock
6. Going Home (Local Hero)

フルートの音に民族音楽を思わせるようなイントロが1分ほど続いた後、満を持したかのようにマーク・ノップラーのギターが入ってくる、ミディアムテンポの重々しいナンバー「Ride Across the River」でアルバムは幕を開ける。そこから、最後の「Going Home (Local Hero)」まで、全15曲が一気呵成の勢いで続いていく。演奏時間がやたらと長い曲もあって、正直いささか冗長に感じる部分がないでもない。しかし、それは僕がその場にいなかった故の感想であろう。演奏は力の入った素晴らしいものだし、聴衆の熱狂振りからもそれは伝わってくる。

思うに、アルバムとして完成された、作品としての音楽を聴くのと、ライブの会場にいて音楽を聴くという行為では、本質的に何かが違うような気がしてならない。ライブの場合は聞こえてくる音以外にも、演奏者の動作や表情、会場の雰囲気など、記憶媒体には記録できないような要素を全て含めないと、そのライブの良し悪しを判断するのが困難だからだ。しかしこのアルバムを聴く限り、そんな理屈をグダグダと並べるのは愚かしいことだと思える。熱のこもった演奏を楽しめばそれでいいのだ。

最近のソロアルバムではストイックな感じすらするほどに、あまりギター・ソロを聴かせてくれないマークだが、さすがにこのライブではケレンのない流麗なフレーズを弾きまくってくれる。ダイアー・ストレイツのファンなら必ずマーク・ノップラーのギターのファンでもあるに違いない。そして、そんな人にも必ず満足を与えてくれるのが、この「Southern Star」というアルバムなのだ。

マーク・ノップラーは「渋い」と評されることが多い音楽家だ。それは彼の歌い方や声質からイメージされているのだろう。しかし考えてみれば、彼ほど美しい音色で、ドラマチックなフレーズを紡ぎだすギタリストは、そうザラにはいない。「渋い」どころか最高に華麗なギタリストと言えるのではないだろうか。もっとも「渋い」という言葉を「Cool」という意味で使っているのだとしたら、それはそれで正しいのだろうけれど。
[PR]
# by oldblues | 2008-04-06 00:37 | Rock

We Walked In Song

b0008880_23212621.jpg2007年に発売された本作品は、おそらく現時点ではThe Innocence Missionの最新作ということになるのだろう。日本盤のみボーナストラック「Shooting Star (Sketch)」が収録され、さらにiTunes Storeで購入すると2曲のボーナストラックが付いてくる。全14曲で1,200円という値段は、なかなかお買い得だなと思う。

1. Brotherhood of Man
2. Happy Birthday
3. Love That Boy
4. Into Brooklyn, Early in the Morning
5. Lake Shore Drive
6. Song from Tom
7. Since I Still Tell You My Every Day
8. Wave Is Rolling
9. Colors of the World
10. Over the Moon
11. My Sisters Return from Ireland
12. Shooting Star (Sketch)
13. Song from Holland (Bonus Track)
14. Do You See My Brothers Coming? (Bonus Track)

彼らの音楽を一言で表すならば「Pure」という言葉が最も適切なのではないだろうか。「心が洗われるような音楽」というのは、表現としては月並みだけれど、実際にはそうそうあるものではない。納められた楽曲のタイトルをずらっと並べてみただけで、なんとなくそんな感じが伝わってくるような気がしないだろうか。

そんな彼らの魅力を支える最も大きな要素は、やはりKaren Perisのヴォーカルであることは間違いない。その声の良さは天性のものだ。しかし彼女の歌をサポートする演奏も、The Innocence Missionというユニットのサウンドを語る上では欠かせない。控えめでありながら主張すべきところはきちんと主張し、まるで歌に寄り添うような一体感を醸し出している。

サウンドからすると、彼等の音楽は「フォーク・ロック」とか「ポップ・ロック」などということになるのだろう。しかしそんなジャンル分けなどは全く意味が無い。それどころか、あきれ返るほど愚かな行為なのだと、この信じられないくらい美しい歌たちを聴いていると、そう思い知らされる。

瑞々しい14個の野苺が並んだ真っ白な皿。「We Walked In Song」はそんなアルバムなのだ。
[PR]
# by oldblues | 2008-03-30 23:23 | Pops

さざなみCD

b0008880_22104857.jpgスピッツ12枚目のオリジナル・アルバムということで、オリコンのアルバムチャートでも1位になったらしい。しかし敢えて言わせてもらうならば、このアルバムの中にはスピッツを代表するような名曲は無いと考えている。

誤解のないように書いておくが、これは決して価値を貶めようとしているのではない。むしろその逆で、スピッツの魅力が凝縮されたような曲ばかりが収録されている、非常に質の高いアルバムに仕上がっていると思っているのだ。

1. 僕のギター
2. 桃
3. 群青
4. Na・de・Na・de ボーイ
5. ルキンフォー
6. 不思議
7. 点と点
8. P
9. 魔法のコトバ
10. トビウオ
11. ネズミの進化
12. 漣
13. 砂漠の花

一番のお気に入りは「8」。「抱きしめた時の空の色 思い出になるほど晴れわたる」という歌詞は、まさに草野正宗の真価が発揮されたもので、この美しいフレーズを聴くたびに胸が締め付けられるような気持ちになる。
その次に好きなのが「1」「5」「7」「10」あたりだろうか。特に「7」は『三日月ロック』の中の「夜を駆ける」を彷彿とさせ、こういう世界観が好きな僕にとってはたまらない魅力を感じさせる作品になっている。

名曲は無いけれど全てが佳曲。このアルバムはリリースされた時点から、隠れた名盤という評価を運命付けられているのかもしれない。そういう意味では『フェイクファー』に似ていると思うのだが・・・
[PR]
# by oldblues | 2008-03-23 22:12 | J-POP

のっぽのサリー

b0008880_2046324.jpg「のっぽのサリー」といえばロックンロールの名曲だ。オリジナルはリトル・リチャードだと思うが、実にいろんな人がカバーし、あのビートルズにおいてもポールが熱唱している。元の曲が良いだけにどれもそれなりに楽しめるのだが、そのへヴィさ故に他の追随を許さないのがカクタスのバージョンである。

カクタスはバニラファッジ解散後、ベースのティム・ボガードとドラムのカーマイン・アピスが中心となって結成した超ド級のハードロックバンドだ。商業的にはそれほど成功しなかったし、今ひとつメジャーな存在にはなれなかったが、彼らの音楽を愛したハードロック・ファンは多いのではないだろうか。

ご承知のように、中心人物の2人がジェフ・ベックとBB&A結成のために抜けてしまった関係もあり、数枚の作品を残して解散してしまったが、この曲が収録されている2ndアルバムは忘れられない名盤である。
*以前このブログでバニラファッジに関する記事を書いた時「1st」としてしまったが、今回調べたところ実は2nd(One Way...or Another)であったことが判明。謹んで訂正させて頂きます。

重いリズムにうねるベース。イントロが始まった瞬間、期待で胸がワクワクしてくる。リズム隊ばかりでなく、ヴォーカルやギターもなかなかのものだ。また、もともとアップ・テンポだった曲をスローなアレンジにしたところが、ますますヘヴィさを増幅していて良い。ま、きっと僕がこのテンポ好きなせいでしょうけどね。
[PR]
# by oldblues | 2007-05-20 20:47 | Old Rock

E.C. Was Here

b0008880_224790.jpgエリック・クラプトンはもちろん嫌いではない。かといって大好きなギタリストというわけでもない。妙な言い方かもしれないが、僕は自分で彼の「普通のファン」と任じている。他にもっと好きなギタリストはいるし、いまだにブラインドフェイスやデレク&ザ・ドミノス時代の彼が一番良かったと考えている。
とはいえ、やはり彼が気になる存在であることに違いはない。新作が出れば必ずチェックしてしまう。まあその程度のファンということである。

ところで、このライブ・アルバムはかなり好きな作品だ。その前に出た「461 Ocean Boulevard」や「There's One in Every Crowd」といったアルバムは、どうも僕の期待するクラプトンとは違う感じだった。レゲエやレイドバックも悪くないかもしれないが、やはりもっとギターを聴かせてもらいたい。普通のファンである僕としては、どうしてもそんな月並みな期待を抱いてしまうのだ。

1. Have You Ever Loved a Woman
2. Presence of the Lord
3. Driftin' Blues
4. Can't Find My Way Home
5. Rambling on My Mind
6. Further on up the Road

1曲目の「Have You Ever Loved a Woman」を聴いてジーンと来た。久しぶりにブルースを弾きまくる彼がいる。タイトルだって「E.C. Was Here」なんだから嬉しくなるではないか。これだよ、俺が待っていたのは――と、けっこう感慨に耽りながら聴いたものだ。
2曲目「Presence of the Lord」も好きな曲だ。ここではイヴォンヌ・エリマンとのデュエットが素晴らしい。余裕のある演奏ながら心地良い緊張感が感じられる。

もしかしたら「E.C. Was Here」は、一般的にはエリック・クラプトンの代表作ではないのかもしれない。でも僕にとってはやはり忘れられない作品だ。忘れた頃に時々取り出して聴き返したくなる。そんなアルバムなのである。
[PR]
# by oldblues | 2007-05-13 22:07 | Old Rock