大好きな音楽の話をしたいな


by oldblues
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大宮サンセット

b0008880_2162160.jpgいわずと知れたスピッツの名曲だ。いや「隠れた名曲」と言った方がいいかもしれない。
この曲の中で大好きなフレーズがある。

大宮サンセット
君はなぜ悲しい目で微笑む
大宮サンセット
手をつないで歩く土曜日

家も工場も学校も街も、全てのものが薔薇色に染まり、あんまり美しいものだから、僕らは話すことすら出来なくなってしまう。そんな切ない情景が目の前に浮かんでくる。
平易な言葉を連ねながら、いや、それだからこそ聴くものに普遍的な感動を与える。
「大宮」というローカルな地名も効いた、なかなかの名歌詞だと思う。

人はなぜ夕焼けを見ると悲しくなるのだろう。どうして胸を締め付けられるような郷愁にかられるのだろう。
僕は今日、とても美しい夕焼けを見た。薄明かりの向こうにくっきり見える都市の夕映えだ。初夏というには少し肌寒い夕暮れの風を受けながら、しばらくの時間、街を歩いた。

ああ、僕はなぜこんな悲しい目で微笑んでいるのだ。
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# by oldblues | 2007-04-29 21:10 | J-POP

The Julia Fordham Collection

b0008880_20342844.jpg最近のお気に入りで、こればかり聴いているのが、ジュリア・フォーダムの「The Julia Fordham Collection」だ。彼女はどちらかといえば、80年代に活躍した人というイメージが強いが、それはあくまでも僕の認識不足。今に至るまで質の高い音楽を提供し続けている。

そんな長いキャリアの中で、意外にもこのアルバムが初のベストであるらしい。ずらっと並んだ15の楽曲や、彼女のイメージにぴったり合ったジャケット・デザインを見るにつけ、さすがベストの名に恥じないと納得させられるものがある。「ベスト」と名付けられているアルバムは多いが、全てこれくらいの質であって欲しいものである。

ジュリアの楽曲の魅力はその声の良さに負うところが大きい。もちろんそれだけではないが、あの美しい声が無かったら、ずいぶん印象の違うものになってしまうであろうことは否めない。繊細なのに力強いのは、低音部分で思いの外に太い声を出すからなのか。もしくは、低音で野太い声を出すくせに、かくも美しく感じられるのは、彼女の表現力のなせる技なのか。いずれにしても聴いていてとても心地よく、稀有な魅力を持った歌い手であるのは間違いない。

どの曲も素晴らしいが、オリジナル・ミックスと98年バージョンの比較が出来る「Happy ever after」が、僕にとっては最も興味深かった。とは言うものの他の楽曲もいずれも甲乙つけがたい。温かい飲み物でも飲みながら、ジュリアの歌を聴いて過ごす。今年の冬はそんな時間を過ごす機会が増えそうだ。
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# by oldblues | 2006-11-26 20:33 | Pops

Today

b0008880_22375523.jpg「Innocense Mission」というグループ名がすべてを語っていると言えるかもしれない。
少女のように天真爛漫で無垢なKarenのヴォーカル、アコースティックギター中心の美しいサウンド。童謡にも似た親しみやすいメロディを持った数々の楽曲は、シンプルでありながら心に残る不思議な魅力を持っていて、まさに「珠玉」と呼ぶに相応しい。

Innocense MissionはKarenとDonのPeris夫妻、それにMikeとSteveの4人からなるユニットだ。グループの活動歴は意外に長く、実に十数枚ものアルバムを発表している。しかしながら、あのジョニ・ミッチェルに「最も興味のあるソングライター」と発言させるほど素敵な音楽をやっているにもかかわらず、日本ではあまりにも知名度が低いようだ。

かくいう僕も、彼らのことを知ったのはわりと最近で、偶然ネット上で公開されている曲を聴いたのがきっかけになった。そして、そのきっかけになったのが表題の「Today」という曲なのである。僕にはこの曲が、先に書いたような彼らのピュアな音楽の魅力を、最も色濃く体現していると思える。1度聴いただけでKarenの歌の虜になり、彼らのことを大好きになった。もっとも他にも魅力的な曲はたくさんあるので、たまたま「Today」が僕のツボにはまったというだけのことかもしれない。

少し前から世間ではヒーリング・ミュージックという分野の音楽がもてはやされ、「癒し系」などという、品の無い名称で分類されている。しかし、真に心を癒してくれる音楽は、それほど多くはありはしない。もしあなたが、凡百の「癒し系」に辟易としているならば、是非このバンドの音楽を聴くといい。決して期待を裏切られることはないはずだ。

The Innocense Mission公式サイトこちらで試聴が出来ます
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# by oldblues | 2006-11-19 22:47 | Pops

Red Rocks Live

b0008880_1153547.jpgRoute66というロゴの入ったTシャツ。よれよれのジーンズ。年齢の割には長い髪が風にそよぐと、頭頂部はかなり薄くなり、伸ばしたもみあげにも白いものが混じる。どう見たって冴えない風貌の中年男だ。いや、もう既に初老と言った方がいいのかもしれない。
バックを勤めるメンバーもおっさんばかりだ。しかしそのバンドを従えて歌い、ギターを弾きまくるニール・ヤングはとてもかっこいいのだ。

黒いレスポールを抱えて登場し、音楽に合わせて妙なアクションでリズムを取りながら歌い弾く。あの重いレスポールを軽々と扱っている。なるほどレスポールというのは、ニール・ヤングみたいな大男が弾くためにあるんだな。そんな妙な考えが頭に浮かび、自分で納得してしまう。

鼻にかかった独特の声。決して歌がうまいわけじゃない。ギターだってそれほど上手ではないと思う。でも彼の弾くフレーズや歌は限りなく個性的だし、この2つが1つになる時、優しい狂気を内包した、とてつもなく美しい空間が生まれる。ま、考えてみれば、こういう人こそが本当にギターや歌がうまいと言えるのかも知れない。

とはいうものの、このライブDVDに収録された楽曲は、非常にリラックスして伸びやかな印象を与えるものばかりだ。おそらくは昔から気心の知れた仲間たちをバックに従え、ニール・ヤング自身も気持ちよく演奏できているのだろう。

1. Motorcycle Mama
2. Powderfinger
3. Everybody Knows This Is Nowhere
4. I Believe In You
5. Unknown Legend
6. Fool For Your Love
7. Buffalo Springfield Again
8. Razor Love
9. Daddy Went Walkin'
10. Peace Of Mind
11. Walk On
12. Winterlong
13. Bad Fog Of Loneliness
14. Words
15. Harvest Moon
16. World On A String
17. Tonight's The Night
18. Cowgirl In The Sand
19. Mellow My Mind

以上19曲のラインナップの中で、僕が気に入ったのは2.5.6.8.10.12.16などだが、後半雨が降り出してからの18の演奏は圧巻。多分音楽だけを聴いていたら冗長な感じを受けるかもしれない。でも激しい雨をものともせずにプレイするニール・ヤングは本当に素敵でした。
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# by oldblues | 2006-08-20 11:57 | Old Rock
b0008880_22202334.jpg中学生の頃、友達の家でこのシングル盤を聴きぶっとんだ。印象的なオルガンのイントロで始まるハードなナンバーは、それまで深夜ラジオなどで聴いていた流行のポップスとはどこか違う、非常に前衛的かつ芸術的な音楽だと感じられたのだ。

思えば当時は「アート・ロック」などという言葉があって、確かドアーズなんかもそう呼ばれいたのではなかったか?いわゆるポピュラー・ミュージックとは一線を画した「芸術の域にまで昇華したロック」という意味合いで名付けられたのだろうが、地方の中学生だった僕としては、これを聴くと何か自分までが高尚になったような錯覚に陥いり、大いに気を良くしたものだった。

「キープ・ミー・ハンギング・オン」はもともとシュープリームスの曲だったという。そして後にロッド・スチュワートもカバーしている。しかし僕にとってこの曲は、やはりバニラ・ファッジのものという印象が強いし、彼らがオリジナルだと思っている人は多いのではないだろうか。実は僕もわりと最近まではそう思っていた。

余談だが、バニラ・ファッジのメンバーにはティム・ボガードとカーマイン・アピスがいた。ご承知のようにこの2人は後にジェフ・ベックと一緒にやることになるのだが、その前にカクタスというハード・ロック・バンドを結成し、数枚のアルバムを発表している。そして実はこのカクタスもなかなか良いバンドで、確かファースト・アルバムに収録されていた、「のっぽのサリー」のヘヴィな演奏は忘れられない。

アルバムに収められた「キープ・ミー・ハンギング・オン」は、演奏時間が7分以上の大作だった。それに比べシングル・バージョンは3分そこそこ。どちらが良いかはわからないが、先にシングルを聴いてしまった僕としては、やはりこちらのバージョンが好き。今聴くと、ほら当時のサイケデリックな感じが蘇って、なんだか嬉しくなるじゃないですか。
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# by oldblues | 2006-07-22 22:24 | Old Rock

見知らぬ街

b0008880_22423070.jpg本国ではかなりの人気があり、キャリアも長いし質の高い作品も発表し続けている。それなのになぜか日本ではイマイチ知名度が低い。そんなアーティストはたくさんいるけど、ボブ・シーガーなどは、まさにその代表選手のような感じだ。

かくいう僕も大きなことは言えない。たまたま手に入れたこのアルバムで彼を知っただけで、その他の作品はそれほど聴いたことがないのだから。
それにしても邦題で「見知らぬ街」と名づけられたこのアルバムは素晴らしい。ボブ・シーガーを聴いたことのない人も、是非これだけは、いやロック・ミュージックに関心があるなら絶対に聴くべきだとお勧めしたい。

シンプルで骨太なロックン・ロール。彼のやっている音楽を一言で表現するならそうなるだろう。Bob Seger & The Silver Bullet Band名義で発表されたこのアルバムには、そんな彼の魅力が凝縮されている。ワイルドでスピード感溢れるロックン・ロール。タイトでファンキーなミディアム・ナンバー。それから美しいバラードまで、珠玉のような楽曲が9曲収められているのだが、そのどれをとっても素晴らしい出来栄えで、そういう意味でも内容の濃い作品集となっている。

もうひとつ忘れてはならないのが彼の声の良さである。と言っても美声とは程遠いしゃがれ声なのだが、この声でバラードを歌われたりすると、美しい曲がさらに哀切さを増し、それが甘すぎず、いい具合に枯れて、まさに「ほど良い感じ」になるのだ。

① Hollywood Nights
② Still The Same
③ Old Time Rock & Roll
④ Till It Shines
⑤ Feel Like A Number
⑥ Ain't Got No Money
⑦ We've Got Tonite
⑧ Brave Strangers
⑨ The Famous Final Scene

楽曲は全てがお勧めで捨て曲は無い。なので曲の優劣はつけられないのだが、その中でも敢えて僕のフェイバリットを挙げるとしたら④ Till It Shines。

いや~渋いです。
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# by oldblues | 2006-07-16 22:39 | Old Rock

放課後の音楽室

b0008880_063169.jpg放課後の音楽室
誰かがピアノを弾いている
柔らかな鍵盤の音が
風に乗り、校庭の端っこまで届いてくる

多分、遠い昔、少年の頃
どこかで聴いたことがあるはずなのだ
僕は不意に胸を衝かれ
なんだか泣きたい気持ちになる

誰が弾いているのかと
そっと階段を上り覗いてみたが
音楽室にはもう誰も居なかった

ただカーテンが揺れているだけ
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# by oldblues | 2006-06-07 00:10 | Various

Niagara Moon

b0008880_2256787.jpg細野晴臣の「トロピカルダンディ」と時期を同じくし、もう一人のはっぴいえんどである大瀧詠一の2ndソロ・アルバムがリリースされた。そしてこれがまた、ジャケットのデザインからもわかるように、ポップで小粋なセンスに溢れた、本当に素晴らしい作品なのだ。

大瀧詠一の作品は全て大好きだ。だが、その中から敢えて僕のベスト3を選ぶとすれば、3位が「A LONG VACATION」(商業的な成功とキャッチーな楽曲という点から)2位が「ファーストアルバム」(個人的な好みと思い入れから)。そして堂々の第1位はトータル的な質の高さで、この「Niagara Moon」ということになる。
もちろん異論は多数有ろうことと思うが、あくまでも1ファンの個人的な見解ということでご了承いただきたい。

往年のミュージカルを彷彿とさせるような「ナイアガラ・ムーン」で幕を開け、セカンドライン、メレンゲなど、様々なリズムや趣向で最後まで一気に楽しませてくれる。ポップ・ミュージックの醍醐味を満喫させてくれる、綺羅星のような楽曲たちはどれもが粒ぞろいだ。

その中でも僕のお気に入りは、「恋はメレンゲ」、クレージー・キャッツも登場する「楽しい夜更かし」、キング・トーンズを起用したアカペラ・ソングの「君に夢中」、そして番外で「Cider '73 '74 '75」ということになろうか。

余談だけれど、当時の三ツ矢サイダーのCMには秋吉久美子が起用されていたなあ。大瀧さんの作ったメロディーをバックにして、微笑む彼女はとても輝いていた。もちろん僕も若かったし・・・(苦笑)
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# by oldblues | 2006-06-03 22:59 | 70's Rock&Folk(J)

トロピカル ダンディー

b0008880_0301592.jpg「元はっぴいえんど」とか「元YMO」などと言わなくても、今や日本を代表するミュージシャンの一人として、評価が定まっている細野晴臣氏のソロ・アルバム。細野さんも最近は偉くなってしまったような感じで、やってる音楽もなんだか小難しくなってる気がしてしまうのだが、この当時のアルバムなら文句無く楽しめるはずだ。

「トロピカル・ダンディー」は、「泰安洋行」「はらいそ」と合わせて、いわゆるトロピカル3部作と称される作品群のひとつだが、僕はその中ではこれが一番好きだ。もちろん他の2枚がダメというわけではない。特に「はらいそ」収録の「ファム・ファタール~ 妖婦」などは大の気に入り曲であるほどだ。しかしながらアルバムごとの楽曲を比較した場合、僕にとってはこの「トロピカル・ダンディー」が最もしっくりくるのだから仕方がない。完成度は「はらいそ」に軍配が揚がるように思えるのだが。ま、好き嫌いなんて多分に個人的主観によるものですからね。

① CHATTANOOGA CHOO CHOO
② HURRICANE DOROTHY
③ 絹街道
④ 熱帯夜
⑤ 北京DUCK
⑥ 漂流記
⑦ HONEY MOON
⑧ 三時の子守唄
⑨ 三時の子守唄(インストゥルメンタル)
⑩ 漂流記

このラインナップの中で、好きなのは②①⑦④⑧の順だろうか。②HURRICANE DOROTHYは、先に書いた「ファム・ファタール」と並び、僕のフェイバリット。①はご存知グレン・ミラー楽団の曲である。他の楽曲も異国情緒に溢れ、当時流行していたトロピカル・ブームの頂点を極めるような出来栄え。さすが才人細野さんの面目躍如といったところであろう。
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# by oldblues | 2006-05-21 00:31 | 70's Rock&Folk(J)

Stormy Monday

b0008880_23193386.gif原曲はTボーン・ウォーカー。しかしロック畑の人も含めさまざまなミュージシャンがやっている。まるでブルースの定番みたいな曲だ。そんなこの曲の数あるテイクの中で、僕がベストとして挙げたいのが、ロバート・ジュニア・ロックウッド&ジ・エイシズによるトラックなのである。

70年代の初頭、わが国に第一次ブルース・ブームというのがあった。あったと言っても、一般的には全く認知されていなかったし、ブルースが人口に膾炙するということもなかった。しかし、アメリカからブルース・マンを迎え「ブルース・フェスティバル」なるコンサートも開催された。その第1回に出演したのがロバート・ジュニア・ロックウッドであり、エイシズなのである。

ブルース初心者だった僕は、ロバート・ジュニアもエイシズも、一緒に来日した伝説のブルース・マン、スリーピー・ジョン・エスティスも知らなかった。だが、本場から来たブルース・マン達が、日本でライブをやるという事実は、充分に僕の気分を高揚させた。当日は残念ながら現場に行けなかったが、せめてレコードくらいはと、発売を心待ちにして購入したのが、彼らの演奏の模様を収録した「ブルース・ライブ」だったのだ。

エイシズという最強のバック・バンドに支えられた、ロックウッドのギターは圧巻だ。どの曲においても素晴らしいプレイを聴かせる。そしてその中でも「ストーミー・マンディ」はアルバム中の白眉と言えるだろう。ギターの音色、旋律、どれをとっても美しく、何度聴いても陶然とした気持ちになる。

どちらかといえばダーティなイメージのある、ブルースという音楽ジャンルにおいて、僕はかつてこれほどに美しい演奏を聴いたことがない。いや、本当に美しい音楽というのは、実はこういう音楽を指しているのだ。ジャジーで独特なフレーズ。けれんの無い流麗なギター。文句無しの名演なのである。
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# by oldblues | 2006-05-16 23:20 | Blues