大好きな音楽の話をしたいな


by oldblues
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回帰線

b0008880_17522812.jpgメジャーな音楽シーンとはあまり縁がないが、南正人は長く活動している人である。大ファンというわけでもないのに、彼のアルバムを3枚持っている。フェイバリットに挙げることはないけれど、いつまでも心に残る存在だ。

「回帰線」でデビューしてから、もう30年以上が経過した。そして彼は今でも全国をツァーして回っている。変わらずに「風のように自由に旅する人生」を実践している。これはとてもすごい事だ。誰もがこういう生き方に憧れて口にするけど、実際にやるのはとても難しい。

「回帰線」は71年の作品で、音楽性や演奏の技術だけに注目するならば、後の作品の方が優れていると言えるかもしれない。しかし、このアルバムを初めて聴いた時の衝撃は今でも鮮やかに蘇る。

1.TRAIN BLUE
2.夜をくぐり抜けるまで
3.こんなに遠くまで
4.海と男と女のブルース
5.It Can't Be Over
6.愛の絆
7.青い面影
8.悲しみ忘れた悲しさ
9.果てしない流れに咲く胸いっぱいの愛

1)3)4)5)などが僕のお気に入りだ。特に「ヨコスカ・ブルース」という別名の付いた4)の歌詞がカッコ良くて、自分でもギターを抱えて真似して歌ったものだ。でも当時まだ子供だった僕には、歌詞の深い意味なんてわかりはしなかったけれど。

男の心は海の広さ
女の心は海の青さ
海が荒れれば心が燃える
海と男と女のブルース
捨てても捨てられても うらみっこ無しさ
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# by oldblues | 2005-10-16 17:53 | 70's Rock&Folk(J)
b0008880_1011767.gif70年代初頭、日本人によるブルース・バンドが次々と結成され、それまでマイナーだった「ブルース」というジャンルの音楽が、俄かに身近なものとして注目された。それはムーブメントと呼ぶにはあまりにもささやかなものだったかもしれないけれど、確実にこの国でブルースを根付かせるパワーを持っていた。そして、その中心的な役割を果したのがWest Road Blues Bandなのである。

本作品は彼らの2枚目のアルバムで75年にリリースされた。デビュー・アルバムが少し生硬であったのに比して、地元京都会館でのライブ・アルバムということもあり、熱気に溢れた完成度の高い作品に仕上がっている。惜しむらくは、バンドのもう1人の看板ギタリストであった、山岸潤史が渡米のために脱退してしまっていることだが、塩次伸二をはじめ、新加入したメンバーの頑張りは、それを補って余りあるものだ。
このずっと後、再結成されてニューヨークでのライブも発売されているが、僕としては「愛着」という点からも、このアルバムが彼らのベストであると未だ思っている。

Side:1
1.I Wish My Baby
2.Somebody's Got To Go-Tired Of Your Jive
3.If I Had It To Do All Over Again
4.Black Eyed Blues

Side:2
1.I've Got To Love Somebody's Baby
2.I'll Sing The Blues For You
3.Treat Me So Low Down
4.Hymn To Freedom

Side:3
1.I Won't Leave
2.Mary Had A Little Lamb
3.Please Send Me Someone To Love
4.七転八倒

Side:4
1.Yakety Yak
2.Outside Help
3.Kyoto Soul Stew
4.おおきに(Blues After Hours)

曲目はご覧の通りBBキングからジョー・コッカーまで、はては関西弁を駆使したオリジナルと、バラエティに富んでいる。しかしその根底にあるのは、ブルースへの愛情以外の何物でもない。

このアルバムは友人から借りたのをカセットにダビングし、何度も何度も、本当によく聴いた。そして冒頭にも書いたように、それまで活字でしか知らなかった、黒人ブルースマンの本物?のブルースを、より身近なものにしてくれたという意味でも、僕にとっての記念碑的作品なのである。
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# by oldblues | 2005-10-09 10:14 | 70's Rock&Folk(J)
b0008880_23245632.jpg今日は僕の誕生日だ。もういいかげん大人になってしまっているから、そんなに誕生日が嬉しい年齢では無い。バースデー・ケーキも食べないし、特別なイベントも無いのだ。

でもなんだか誕生日というだけで嬉しいではないか。庶民である僕の生まれた日など、誰も祝ってくれはしないが、好きな音楽を聴いてささやかに誕生日を祝おう。


世界中に定められた
どんな記念日なんかより
あなたが生きている今日は
どんなに素晴らしいだろう

世界中に建てられてる 
どんな記念碑なんかより
あなたが生きている今日は 
どんなに意味があるだろう


そうだ。
あなたが(そして僕が)生きている今日はとても素晴らしいのだ。

乾杯!年をとってしまった僕に。
乾杯!今度生まれてくる時はもっと金持ちでありますように。
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# by oldblues | 2005-10-04 23:28 | 音楽以外の話

You Can't Argue With A Sick Mind

b0008880_23453996.jpgジョー・ウォルシュのイーグルス加入前夜の作品。そしてアメリカン・ロックのファンなら必ず好きになるであろう、素敵なライブ・アルバムだ。

1曲目の「Walk Away」から、ノリの良い演奏にぐいぐい引き込まれる。聴きものは3)かもしれないが、僕は1)5)6)がお気に入りだ。

とは言うものの、どの曲も甲乙付け難く、ツブが揃っている。とにかくロックの楽しさ、ライブの楽しさを満喫出来るアルバムで、絶対に聴いて損は無い。難を言えば収録曲が少ないのと演奏時間が短か過ぎることくらいかな。
もっともっと長く演って欲しい。もっと長く聴いていたい。ついそんな気にさせられてしまうのである。

ジョー・ウォルシュといえば、今では「元イーグルスの」という前置き付きで紹介される事が多い。でも彼はそれ以前から、ジェイムスギャングやバーンストームのギタリストとして、またソロ・アーティストとしても長く活躍している。

つまり何が言いたいかというと、イーグルスは彼のミュージシャンとしてのキャリアの1つであり、全てではないという事だ。イーグルスのギタリストとしてのジョーも素晴らしいが、仮にこのグループに加入していなかったとしても、彼はやっぱり優れたギタリストとして評価されるべき存在なのである。

【曲目】
1.Walk Away
2.Meadows
3.Rocky Mountain Way
4.Time Out
5.Help Me Make It Through the Night
6.Turn to Stone
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# by oldblues | 2005-09-26 23:50 | Old Rock

Heart & Soul

b0008880_2052236.jpg2005年の2月に発売された、現時点で最も新しいジョー・コッカーのアルバムだ。さすがに往年の迫力は無いが歌唱力は健在。汗の飛び散るような強烈なシャウトではなく、枯れた味わいがある。

曲目は

1.One
2.I (Who Have Nothing)
3.What's Going On
4.Chain Of Fools
5.Maybe I'm Amazed
6.I Keep Forgetting
7.I Put A Spell On You
8.Every Kind Of People
9.Love Don't Live Here Anymore
10.Don't Let Me Be Lonely
11.Jealous Guy
12.Everybody Hurts
13.One – Live

と、レノン、マッカートニーのものを始め、お馴染みの曲が並んでいる。尚、13)はUSリリースのボーナス・トラックだ。

こういうカバー曲というのはどうしてもオリジナルと比較したくなり、当然原曲とはイメージが違うので不当に低く評価されたりするというリスクがある。だがこのアルバムについては、そんな心配は杞憂のようだ。

また、ゲスト・ミュージシャンとして、エリック・クラプトン、スティーブ・ルカサー、ジェフ・バクスター、ジェフ・ベックなど、豪華なメンツが参加しているのも話題を呼ぶところだろう。

個人的には11)なんかが面白かったなあ。
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# by oldblues | 2005-09-25 20:05 | Rock
b0008880_065062.jpg87年、清志郎のソロ・アルバム「RAZOR SHARP」収録。ロンドン録音。イアン・デューリーが一緒にやってる。
僕としては全ての曲が好きだけど、中でも表題にしたこの曲がイチオシだ。

アルバム・タイトル通りのキレの良いサウンド。粒の揃った楽曲。RCでの清志郎より、もしかしたらこちらの方が好きかもしれない。

曲がり角のところで振り向いただろう
こっちを見てたんだよね
Baby! Baby!
あの曲がり角のところで・・・

これは、少年の心を持った大人だけが歌える歌だ
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# by oldblues | 2005-09-20 00:08 | J-POP

ケレン・アンと出会って

b0008880_21155484.jpgケレン・アンの存在を知ったのは実に昨日の事だ。ネットでいろいろやっていて、ストリーミングで彼女の楽曲を聴いた。そして、一度聴いただけで彼女の声にホレてしまったのだ。

人間の声がひとつの、それも最高の楽器とするならば、声質というのはとても重要なファクターだ。「ウィスパー・ヴォイス」と形容される彼女の声は、時にセクシーで清楚で、儚げであるかと思うととてつもない存在感があり、爽やかで楽しく、そして哀しい。

なんかわけのわからん説明になってしまったが、一度実際に聴けば誰もが納得してくれるだろう。彼女の公式サイトで、ヴィデオや音楽を視聴できるので、興味のある方も無い方も是非一度訪問してみてください。

. : K e r e n A n n : .

彼女はイスラエル出身のフランス人。2000年にデビューして既にたくさんの作品を発表している。僕が知らなかったというだけで、そちら方面の音楽ファンの間ではかなり有名な存在らしいのだ。ああ、どうして今まで彼女の歌を聴く機会に恵まれなかったのだろう。「後悔先に立たず」である。というか、遅れながらもこうして巡り会えたのだから良かったとするべきか。

そんな彼女の新譜「Nolita」をどうしても手に入れたくなり、本日久しぶりにCDショップへ出かけた。この店は輸入盤や中古なども扱っていて、わりとマニアックな品揃えをしている。ここなら「Nolita」が有るかと思って行ったわけだが、残念ながら彼女の作品は全く置いていなかった。もうこうなったらネットで購入するしかない。



b0008880_2117979.jpgケレン・アンは手に入らなかったものの、せっかくここまで来たのだからと他のCDを物色した。そしたらちょうどワゴン・セールをやっていて、中古や新品中古のCDが売価から15%オフだという。「これしかない!」と思い、1時間くらいかけてワゴンの商品を全部チェックした結果、2枚のCDを手に入れた。

1枚はトラフィック「Far from home」だ。これは90年代に再結成された時の作品で、トラフィックのアルバムというよりも、スティーヴ・ウィンウッドのソロ・アルバム的な色彩が濃い。しかしジム・キャパルディは参加しているし、スティーヴのソウルフルな歌声も健在で、内容はなかなか良いのではないだろうか。トラフィックのファンからどのような評価をされているのかわからないが、楽曲にも魅力が有るし、僕は好きな作品である。


b0008880_21174556.jpgそして2枚目はスゥイング・アウト・シスターの「Kaleidoscope World」。例によって、おしゃれでハイ・センスで、耳に心地よい作品がずらっと並んでいる。聴いた事は有ったが、今までアルバムは持っていなかった。これまたお得な買い物ができたと喜んでいる。しかもこちらは新品中古で425円(税抜き)ですからね。

というわけで、昨日からいろいろ素晴らしい音楽との出会いが有り、おかげでかなり満足かつ充実した休日となった。退屈な日常の中にも、時としてこういう幸運が潜んでいる。その幸運はとてもささやかなものかもしれないけれど、僕にとってはとても大切で、とても嬉しいものだった。


余談だけれどこのブログを始めて1年ちょっとが経過し、今日のこの記事がちょうど100本目となりました。そんなに長く続けるつもりもなく、気軽な気持ちで始めたんだけど、稚拙な文章を読んでくれたり、時にはコメントやTBして下さったみなさんのおかげだと感謝しています。

そして、この100本目の記事をケレン・アンとの出会いに捧げます。
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# by oldblues | 2005-09-11 21:21 | Various

風立ちぬ

b0008880_23535432.jpg80年代を代表するアイドル歌手と言えば、もう松田聖子しかいない。他にもいろいろ意見はあるだろうが、敢えて断言しちゃうのである。

この少し前、絶大な人気を誇ったアイドルの山口百恵が引退するにあたり、「ポスト百恵」は誰かという議論がかまびすしかった。候補に上がっていたのは中森明菜や三原じゅん子である。当然わが聖子ちゃんもその中に名を連ねていたが、本命視はされていなかった。山口百恵が持っていた、どこかクールでつっぱったようなイメージからして、中森明菜や三原じゅん子の方が有力だと思われていたのだろう。

確かに前の2人、特に中森明菜の方は、一時代を作ったビッグな存在だった。しかし今となって振り返ってみれば、時代が選んだのは誰だったかの答えは一目瞭然である。

そんなスーパー・アイドルだった松田聖子であるから、ヒット曲は綺羅星の如く存在する。そして、その中から敢えて僕のフェイバリットを挙げるならば、それは「風立ちぬ」なのだ。

この曲は、作詞:松本隆 作曲:大瀧詠一というゴールデン・コンビの手によって作られ、81年にリリースされた。タイトルは堀辰雄のあの有名な小説と同じで、爽やかで透明なイメージが、まさにアイドル歌手の歌う楽曲に相応しい。また、小説から連想される仄かな文学性が、秋という季節にぴったりではないだろうか。

風立ちぬ 今は秋
帰りたい帰れない あなたの胸に

職人芸が冴える松本の詩に、これまたポップスを知り尽くした大瀧さんの美しいメロディ!松田聖子の魅力を存分に引き出した名曲である。
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# by oldblues | 2005-09-08 23:55 | Various

Live in Europe

b0008880_20213025.jpgテイスト解散後ソロになったロリー・ギャラガーが、72年に発表したのが「Live in Europe」だ。ライブで本領を発揮する彼らしく、このアルバムが大成功を収め、初期の代表作となった。

彼のやる音楽は、ブルースやトラッドをベースにしたストレートなロック。ストラトから紡ぎ出される音も、エフェクターなどを使わないシンプルなものだ。音楽に対する姿勢がそのまま表現されたような、ケレンの無いギターには好感が持てる。

過度な飲酒が原因で95年にこの世を去るまで、長いキャリアの中で一貫してブルースをやり続けた。タータン・チェックのシャツに色褪せたジーンズ。色の剥げたストラトに象徴されるように、金銭や名声などには頓着しない人だった。

商業的な成功には関心を持たず、自分の好きな、やりたい音楽だけをずっとやり続けた。ロリー・ギャラガーこそ真のロックン・ローラーと言えるかもしれない。
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# by oldblues | 2005-09-04 20:19 | Old Rock

夏の日の恋

b0008880_2338478.jpgイージー・リスニングと呼ばれるジャンルの音楽がある。その名称通り、それと意識して聴くのではなく、気が付いたらBGMとして流れていたなどという聴かれ方をする場合が多い。そういう意味ではある種のミニマル・ミュージックと言えるかもしれない。

しかし、宿命的にそういう聴かれ方をするイージー・リスニングの楽曲の中にも、是非ちゃんと聴いてみようと思わせられるような名曲も多数ある。そして僕にとっての「ベスト・イージー・リスニング」とでも言うべき曲が、パーシーフェイス楽団による「夏の日の恋」なのだ。

「夏の日の恋」は原題を「A Summer Place」と言う。映画「避暑地の出来事」の主題歌として作られた。調べてみるとこの映画、1959年の作品だという。あいにく僕はこの映画を観ていないので想像でしかないが、59年という時代背景や「避暑地の出来事」というタイトルからして、かなりお洒落なラブ・ロマンスだったのではないだろうか。

軽やかな3連符に乗って、ストリングスが美しい旋律を奏でる。目を閉じると、もうそこは夏の海だ。眩い陽光の中で、清潔な白と透明な青の世界がどこまでも果てしない広がりを見せる。

僕は冷たい紅茶を飲みながら深呼吸する。
たゆたう海を眺めながら

今日は一日中ここで過ごそうと考えている。
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# by oldblues | 2005-08-30 23:41 | Various