大好きな音楽の話をしたいな


by oldblues
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'80のバラッド

b0008880_2315537.jpg役者やタレントとしての方が有名になってしまった感があるが、泉谷しげるは立派なミュージシャンである。ま、妙な言い方だけど。
71年に「泉谷しげる登場」で、エレックレコードからデビューし、その後、吉田拓郎や井上陽水などと、フォーライフ・レコードを設立した。その直後くらいから映画に出演し始め、80年代になってからは、テレビドラマ「金曜日の妻たち」でぐっとメジャーな存在になった。だから、彼のことを本来は役者であると思っている人が多いのだろう。
しかし、彼のソング・ライティングやシンガーとしての才能はなかなかのもので、僕は歌手泉谷しげるを敬愛しているのだ。

最初はアコギ1本で自作の歌を歌うという、いわゆるシンガー・ソングライターとしてデビューしたのだが、直ぐにバックバンドを付け、ロック寄りの音楽をやり始めた。発売されたレコードの数も多く、「春夏秋冬」などはエバーグリーンになっていると言ってもいいほどだ。

しかし、僕が彼のアルバムの中で最も傑作だと思うのは、今回紹介する「’80のバラッド」である。曲は全て泉谷が作り、アレンジを加藤和彦が担当している。9曲が収録されているのだが、これがどれも名曲ぞろいなのだ。
1曲目「翼なき野郎ども」のイントロで既にノック・アウトされる。詩も曲もいい。耳をつんざく轟音、疾走するスピード感。切なく美しく、叙情的な独自の世界が展開される。(しかし、このフレーズ得意だな、俺) でも、美しいといっても一般的な美しさとは違いますからね。なんというか、汚いんだけど美しい。喧しいんだけど叙情的・・・矛盾しているようだが、そうとしか言えないような魅力があるわけだ。第一、「土曜の夜は女といなくちゃ寂しいぜ」とか「ふざけた街にこそ家族がいる」などという歌詞が書けるのは、あなた只者じゃないと思いますよ。(笑)

こんな調子で紹介していくと、全ての曲について書かなきゃならなくなっちゃうので、とりあえず曲名だけを順に書いておく。
①翼なき野郎ども②海をにぎりしめる少年③デトロイト・ポーカー④裸の街⑤レイコ⑥遠い生活⑦エイジ⑧波止場たちへ⑨流れゆく君へ・・・ああ、どれもこれもいい曲だ。僕のフェイバリットを紹介しようと思ったがとても選べない。このアルバムは何度も何度も聴いたし、今でもレコードにあわせて全てそらで歌えるかもしれないほどだ。

蛇足だけど、このアルバムからの曲を中心にした「オールナイト・ライブ」というアルバムも出されているが、こちらもいいですよ~

もひとつ蛇足。タイトルが「'80~」なのに「'70ロック&フォーク」に分類してるのは矛盾があるのではないか、という疑問を持たれるかもしれませんが、アルバムが発売されたのは70年代の終わりなのです。というわけで・・・
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by oldblues | 2004-12-13 22:59 | 70's Rock&Folk(J)