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大好きな音楽の話をしたいな


by oldblues
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A night on the town

A night on the town_b0008880_22522523.jpg1. Tonight's the Night (Gonna Be Alright)
2. First Cut Is the Deepest
3. Fool for You
4. Killing of Georgie, Pts1& 2
5. Balltrap
6. Pretty Flamingo
7. Big Bayou
8. Wild Side of Life

最初FMラジオから流れてきた「Tonight’s the night」を聴いた時、特徴のある声からロッドが歌っているのは直ぐわかった。そして、メロディといいアレンジといい、なんてカッコいい曲なんだと、一発でシビれたのだ。

ロッド・スチュワートはとてもとても華やかな雰囲気を持っている人だ。なんといってもほら、スーパースターだから。しかし、こんなにもきらびやかでありながら、どこかに哀しみを感じさせるところが、他の凡百のヴォーカリストと違う点だろう。そこらあたりが彼の歌に深みを与えている特徴のひとつだ。
そしてこの曲は、若い時代にだけ許される一瞬のきらめきや、ピュアで切ない気持ちをとてもうまく切り取って僕たちに提示してくれている。何度聴いても飽きない。名唱だ。

さてこのアルバムだが、もちろん良い曲は「Tonight’s the night」だけではない。キャット・スティーブンスの「2. First Cut Is the Deepest」や「4. Killing of Georgie, Pts1& 2」「9. Trade Winds」など、魅力的な楽曲が満載だ。
実はアナログ時代はA面が「Slow side」B面が「Fast side」になっており、バラード好きな僕としてはA面をよく聴いたものだが、もちろんB面の小気味のよいロックン・ロールも素晴らしい。

個人的な感想だけれど、ロッド・スチュワートが輝いていたのはこのアルバムまでという気がする。(一歩ゆずっても次の「明日へのキックオフ」まで)ロック界のスーパースターがポピュラー・ミュージック界のスーパースターに変貌する過渡期、それが「A Night On The Town」だ。この時代のロッドは「AORを歌う大人のシンガー」ではなく、紛れもないロックン・ローラーだった。

蛇足だけれど「Tonight’s the night」の日本語タイトルは「今夜キメよう」。同じ題名のニール・ヤングの曲は「今宵その夜」。う~ん。なんだかなあという感じである。
# by oldblues | 2008-06-14 22:59 | Old Rock

Nine Lives

Nine Lives_b0008880_0411426.jpg1. I'm Not Drowning
2. Fly
3. Raging Sea
4. Dirty City
5. We're All Looking
6. Hungry Man
7. Secrets
8. At Times We Do Forget
9. Other Shore

「Nine Lives」というタイトルは、これがスティーブ・ウィンウッド9作目のソロアルバムであること、そして収録曲が9曲だということにも関係しているに違いない。文字通り、9つの違った人生を切り取って、その断面を映画のように見せてくれる作品である。

サウンド的には前作の「About Time」とそれほど大きく変わっていない。バンドの編成もほとんど同じで、ベース・ギターを入れず、スティーブがオルガンのペダルで代用しているというスタイルもそのままだ。しかし、前作ではオルガンと歌に専念していたスティーブが、本作ではギターも弾いている。

様々なジャンルのエッセンスをブレンドしたような音楽スタイルも前作同様だ。しかし「1. I'm Not Drowning」のようなブルース・フィーリング溢れる楽曲を聴いていると、もともと彼のルーツであるブラック・ミュージックの方に、力点が少しだけ移動しているのかなという気がする。

例によって1曲あたりの演奏時間は長いのだが、それが全く気にならない。捨て曲が無く、非常に充実した内容である。最初に聴いた時は、やはりエリック・クラプトンの参加で話題になった「4. Dirty City」が印象に残ったが、ゆったりしたグルーブを感じさせる「2. Fly」や「9. Other Shore」も気に入った。

そしてヘビー・ローテーションで聴くうち、全ての楽曲を好きになってくる。
また1枚、名盤の誕生である。
# by oldblues | 2008-06-08 00:43 | Rock

Sunflower Time

Sunflower Time_b0008880_23215989.jpg1. Agua De Beber
2. Close To You
3. Odara
4. Overjoyed~Ancora
5. Ancora
6. Filhos De Gandi
7. Mas Que Nada
8. Muito
9. Wave

アナ・カランはサンパウロ生まれのシンガー。96年リリースの「Sunflower Time」が、それまでの作品と異なってかなり斬新な作りになっているのは、インコグニートのリーダーであるジャン・ポール“ブルーイ”・モーニックをプロデュースに迎えたことが大きな影響を及ぼしているのだろう。しかしそれにも増して、「従来の枠を超えたい」という彼女の気持ちが強かったのに違いない。

このアルバムはボサノバの名曲やポピュラーミュージックのカバー集となっている。例えば「1. Agua De Beber」はアントニオ・カルロス・ジョビンの曲。アストラッド・ジルベルトをはじめ、数々のシンガーが歌っている。邦題は「おいしい水」。「2. Close To You」はカーペンターズの歌が有名だ。「4. Overjoyed~Ancora」は、ご存知スティーヴィー・ワンダーの名曲をアナ・カランが自らのギター1本で歌い、彼女のオリジナル曲とのメドレーになっている。「7. Mas Que Nada」はセルジオ・メンデスとブラジル66のテイクが有名だ。ちなみにオリジナルはジョルジ・ベン。
その他にもカエターノ・ヴェローゾやジルベルト・ジルの作品、もともとはインストゥルメンタル曲だったジョビンの「9. Wave」など、名曲が目白押し。まさにスタンダードに新しい息吹を吹き込んだと言えるだろう。

しかし、曲の良さやアレンジの斬新さだけではなく、彼女の声のよさや歌の上手さを忘れてはいけない。透明感がありながらどこか官能的な彼女の歌声は、聴く者に本当の「癒し」を与えてくれるはずだ。
# by oldblues | 2008-05-31 23:20 | Latin

Shine

Shine_b0008880_22291947.jpg1. One Week Last Summer
2. This Place
3. If I Had a Heart
4. Hana
5. Bad Dreams
6. Big Yellow Taxi
7. Night of the Iguana
8. Strong and Wrong
9. Shine
10. If

初めて聴いた時、これは好きになりそうなアルバムだと思った。
ジョニ・ミッチェルという偉大なアーティストの存在は知っていたものの、これまでアルバムをちゃんと聴いたことが無かった理由は、その多方面に渡る才気あふれる活躍ぶりや、孤高の芸術家というイメージが先行して、彼女の創り出す音楽も、おそらくは高尚で難解なものではないかと、些か敬遠していたからだ。
しかしそんな僕の偏見は、とても良い形で裏切られた。

1曲目は意表をつくインスト・ナンバー。これが、まるで一幅の絵画を鑑賞しているようでとても快い。他の楽曲もなかなかに魅力的な作品ぞろいで、彼女のソング・ライティングの才能を改めて思い知らされる。存在感のある歌声。意外なほどのポップさ。優しいのにどこか厳しい――なぜかそんな印象を受ける。それにしてもカナダ出身のアーティストの歌は、ニール・ヤングなんかもそうなんだけど、どうしてこんなに内省的なのだろう。

なんと言っても一番のお気に入りは、タイトル曲にもなっている「Shine」。メロディがいい。歌も演奏もアレンジも完璧だ。7分半の大作なのに全く時間を感じさせない。もっともっと、ずっと長く聴いていたい。彼女の紡ぎだす音の世界にいつまでも浸っていたい。そんなふうに思わせられる、掛け値なしの傑作である。

惜しむらくは僕の語学力の拙さから、詩の内容がイマイチ深く理解できないことだ。でも、まあ仕方ない。きっと気持ちは伝わっていると思うから・・・
# by oldblues | 2008-05-23 22:33 | Rock

原子心母

原子心母_b0008880_2346747.jpg飯田街道にロック喫茶があったろう
塩付のバス停の近くさ

君はテーブルの上に両腕を乗せ
項垂れたまま目を閉じていた
外は昼間 まだ明るいはずだ
でも店の中は薄暗い

やがてレコードの演奏が終わると
一瞬の静寂が訪れる
君はしずかに頭を上げ
ふうっと大きな息を吐いた

やっぱりいいね、原子心母
これ聴くといつも
映画を1本観終わったような気がするんだ

そうだね 本当にそうだね
僕は黙っていたけれど
心の中じゃそう思っていたんだぜ

でも本当は
眠ってたんじゃなかったのかい
# by oldblues | 2008-05-17 23:48 | Old Rock